高校生のクラブ活動、最上の利用・最悪の展開

クラブ活動を進学に利用した高校生

遠い昔の話じゃったそうな。塾に公立中学の生徒が来て勉強しておったそうな。その男の子は、少し学習障害気味のところがあって、一生懸命勉強しても空回り気味でなかなか成績が上がらなかったそうな。男の子は(ソコソコ)優秀な兄と比較して、常に劣等感を抱いておったそうな。

しかし、なんとか塾で頑張り、その男の子は最寄りの中堅高校に進みました。兄もその高校出身なんですが、入学したときの成績などはまるで違います。その生徒は、優秀な兄を見返すことなど考えてはいませんでしたが、「このままでは俺の人生ヤバい」ということだけは分かっていたんです。

彼の戦略と結果

そこで、彼は勉強を諦め、他の手段で進学することにしたんです。当然塾も辞めました。彼が選んだのはスポーツです。しかし、勉強よりはマシでも、それほどとびぬけた運動能力を持っていたわけではありません。

そこで彼が選んだ戦略は、競技人口の少ないカヌーで頑張り、全国的な成績を上げてスポーツ推薦・自己推薦を勝ち取ることでした。その学校はカヌー部は強かったんです。好きだからカヌーを選んだわけではなかったんです。そこで彼は勉強する間を惜しんで、休み時間でも毎日毎日懸垂や腕立て伏せいに励み、見事国体で好成績を上げました。

彼曰く、「兵庫県でも数十人の高校生しかやっていない。真面目にやっているのはほんの数人。カヌーでいい成績を取るのは自分の(中堅)高校でいい成績を取るより簡単。」そして、彼は自己推薦で関西学院に合格しました。私は彼の努力と彼の頭の良さを褒めたたえました。ちなみに、その高校で(ソコソコ)優秀だった彼の兄は甲南大学です。彼が関学に合格したと聞いた兄は愕然としたそうです。

彼はその学歴と大学でも続けたカヌーで鍛えられた肉体を生かし、当時の不景気の中で見事消防士という公務員の職を得ました。

同じ高校でもクラブに取り込まれて悲惨な結果になった高校生

それよりも少し最近の男の子です。この男の子は思い込みが激しい一方で、素直なところがあり、私の話もよく聞いてくれました。その結果、なんとか上の例の生徒と同じ単位制の最寄り公立校に進学できました。中学校の担任などが「単位制の高校は自分の好きなことができる。」と言っていたのに比べ、私が「高校のカリキュラムなど文科省ががっちり固めてある。普通の高校でも理系や文系の選択もある。大して変わらない。単位性は生徒集めの方便。」と言ったのを比べ、進学後に私の言い分が正しかったことが身に染みて、高校に進学してからも塾に通い、塾で予習中心の学習を進めていました。

私が彼に言ったことは、他の生徒と同じで、「活動の激しい運動部には入るな。キミの学力でそんなクラブに入ったならダメになる。もし入るのなら、今の調子で学習が続けられるクラブにしろ。」でした。彼もそれに従い、クラブには入りませんでした。

最悪の展開

ところが、6月になった頃、クラブにまだ入っていない彼に目をつけた友達に勧誘されて、「断ってもいいから、オレの顔を立てるために見学だけでも来てくれ。」と言われて水泳部に体験入部に行ったんです。そこで先輩たちに「個人競技だから、そういう勉強にも合わせてクラブ活動できる。それに、クラブはプールが使用可能な夏場だけだから。」などと上手いことを言われ、思い込みが激しい一方で人を信用しやすい彼は、「塾の勉強の邪魔にならない。」と私に言って入部したんです。

ところが、その1週間後、彼は「クラブが楽しくて仕方がない。塾を辞めます。」と言ってきたんです。私は「そんな奴らに騙されて、取り込まれて、この2年少しの間、毎日放課後2~3時間楽しいだけのクラブで、大学進学・就職・その後の60年の人生を棒に振るつもりか?」と彼に怒りました。すると彼は「そうです。今が楽しければそれでいいです。」と言い切り塾を辞めました・・・思い込みが激しいですから。彼にしたら中学時代から一生懸命にやりすぎて欲求不満が溜まっていたのかもしれませんが、あまりにも見事に騙されて短絡的で愚かな選択をした高校生に開いた口がふさがりませんでした。

その後、彼は私の予想通りFラン大学に進んだという話を聞きました。ちょうど民主党政権の就職氷河期の頃に大学を出たので、悲惨なことになったと思いますが、大学入学後は私は知りません。まあ、塾にいた頃の調子で勉強していれば甲南くらいには放り込めたと思っているんですが、それでも就職は厳しかったでしょうから・・・。これが私の知る最悪の展開です。

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芦屋で500人以上の個別指導の実績を持つベテラン講師が、定額で、毎日何時間でも指導します。来塾時間も帰宅時間も制限はありません。クラブなどと両立してなるべく多くの時間を学習して下さい。