私が見た最凶の毒親/輝かしい子供の将来を摘み取った父親

ずいぶん前に来た、小学5年生女子の不運

私の塾は小学生は取りません。けれど、塾に来ている生徒の親御さんの知り合いということで、小学生を預かったことがあります。お母さんは、「中学受験塾がない日に、塾で勉強させて欲しい。指導は全く要らない。」と言って私の塾に来たんです。

生徒の親御さんの紹介ですからむげに断るわけにもいかず、事情を聴くことにしました。すると、その子供は自ら進んで中学受験をしたいそうで、母親はそれを応援しているということでした。けれど、親から受け継いだ商売でそれなりに成功している父親が中学受験には大反対で、「女の子にそんなものは必要ない!」と言って譲らないのだそうです。それよりも、家族で一緒にいたいという思いが強いのだそうです。それで、父親の目の届く範囲で自己学習がし辛いというのが理由でした。

預かって驚嘆した最強の小学生

そして、成績を聞いてみると、「神戸女学院楽勝」だというのです。何よりも、その女の子は自分から「もっと勉強したい!」と言ったのです。「可愛い娘と一緒にいたい」だけで娘の将来を潰そうとしているこの子の父親の頭が理解できませんでした。

まあ、それは気の毒だということで、私もその女子を預かることにしました。ところが、預かった当日から私は驚嘆することになります。あらゆる問題を解くときに、ストップウォッチで時間を測りながら、猛然と解いていくのです。

公立中学の通知簿3?・・・まあダルビッシュとビール飲んでる草野球のオヤジを比べるようなもんです。その集中力たるや、その辺の高校生など足元にも及びません。・・・そら、神戸女学院楽勝やろ・・とお腹の底から納得して、「何でも応援するから、何でも言うてな!」とその女の子に言ったのでありました、

ところが暗転した彼女の運命

そうこうして3ヶ月ほど経ったころ、父親が塾に乗り込んできました。

「今まで我慢してきたが、もう辛抱できない! 娘を辞めさせる! 中学受験などとんでもない!!」と顔を引きつらせて私に言ってきたのです。本当に、怒りを顔中で表しながら、強い口調でおっしゃいましたよ・・・。

さすがに私も、「でも、お嬢さんは並みの学力じゃないですよ。それに自分から進んで勉強したいと言ってます。医学部でも、東大でも、彼女の未来は広がっています。」と抗議したのですが、「そんなもの、娘には関係ない!!」とそのお父さんは言い放って塾を辞めて行きました。

親代々の商売で成功している家で、母親の見栄で受験を押し付けられて疲弊しているデキの悪い子供に、父親が「啓明にでも放り込んで関学に行って家を継いだらエエんやから、そこまで苦労をさせる必要はない。」という親心なら分からないでもありません。でも、この子は全く違います。本当に娘が可愛いのなら、自分の代で稼いで、可能性に満ちた娘には「好きにやれ、金の心配はするな。」って、小さなマンション1棟でもやればよかったんです。

「可愛い娘との時間が取れないから、オレ可哀そう」という理由で、その子の将来を平気で潰したこの父親は狂っていると言っていいでしょう・・・あと数年もしたら将来を潰された可愛い娘に自忌み嫌われるようになることさえもこの父親は分からないんでしょうか? 

これ実話でっせ

自分の子供とこの女の子を比べてタメ息しか出ない親御さんは、世間の99%を占めるでしょう。その1%がこの父親にしたら不幸だったんです。

この女の子がどうなったのか私は知りません。もう成人してます。本来なら、医者でも弁護士でも研究員でも外資系の企業でも、自分の働きたい職場で、働きたい仕事をしているはずです。もし家業に戻るとしても、その分野で一仕事して、自分の将来の限界も見えた年齢になってからでも良かったはずです。

私が母親なら離婚をちらつかせてでも子供を守ったでしょうが、母親も裕福な暮らしを捨てるわけにはいかなかったのでしょう。それにしても、祖父母を引き込むなりして、母親ももう少し娘を守れなかったのかなと思います。まあ、再婚した男が連れ子の自分の娘を虐待しても自分の生活を守るために何も言えない、というよくあるパターンの金持ち/実子/真逆バージョンで、でも結果は同じと言っていいかも知れません。

これが私が知る最凶の毒親です。

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