入試に成功する生徒とは?/闘争心の有無がすべて
闘争心から学習する生徒
親や塾が尻を叩かないと勉強しない生徒などは、まず有名大学なんか行けません。将来の夢などを語る生徒でも、今まで受験に成功した生徒はお目にかかったことがありません。
受験で成功する生徒は、「何とか成績を上げたい!」「いい大学に行きたい!」「いい就職をしたい!」という闘争心と渇望がある生徒だけです。そこには理屈や夢はありません。持って生まれた本能的な闘争心や向上心がないと、まず受験の階段は登れません。
学力や将来はその次
その上で、学力を客観的に判断して「この大学!」「こういう職業」「こういう企業」という選択になり、受験科目や学習方法の選択になります。最初から「こういう職業に就きたい」という希望だけを言う生徒で、ロクな生徒を見たことが私はないんです。
まず、本能的な闘争心から学習を始め、よりよい成績を目指す。将来はその闘争と努力について来る。その上で将来を目指す子供の成功しか見たことがないです。
「そうなりたいんやったら頑張れ!」「まずはソコソコの大学に行かんと話にならんやろ! 大きなことを言う前に勉強せい!!」などと言わないといけない生徒で、関関同立以上の大学に行った生徒は経験がないです。
なんでも同じじゃないですかね?
仕事でも、スポーツでも、芸術でも、まずは突き動かされる衝動的な野心がないことには、何も始まらないんじゃないでしょうか? それが欠如している子供は、周囲がいくら言って聞かせても、成績なんか伸びないですよ。まずは自分の内に闘争心がないことには。
「ウチの子はない?」・・・残念ですが、上位の大学に進むのは難しいと思います。もし、そういう闘争心がある分野で、メシが食っていける分野があれば、職人さんでもなんでも一人前になると思うんですが、それさえなかったらあきらめるしかないです。
だから、競争社会の闘争心がある人間がすべて奪っていく情け容赦ない世の中で、世の中の半分が非正規雇用になってきているんです。もちろん、リストラなどの不運もありますが、少なくとも売り手市場の新卒でロクでもないことになっている若者など、闘争心のかけらもないからだと思います。
周囲を納得させられない生徒には国立大学は無理です
私の経験上「もうそこまで頑張ったんやから、ええやないか。」と私や親に言わせることができない子供では、神戸大学以上に進んだ生徒は知りません。そこまでの闘争心があるから、頑張るから、就職もいいんですよ。神戸大以上に進んだという学歴はその証です。「勉強する理由 なぜ学歴が大事なのか?」の通りです。
学校や塾に「何とかしろ!」って言ってきても、無理ですよ。日頃から「私が子供のことは一番よく分かってる!親だもん!!」っておっしゃってるんでしょ? その通りでございます。その親御様が何ともできないんなら、月々3~5万円程度の学校や塾なんかで他人に何とかさせようなんて無理ですよ。