国際関係の仕事をしたい生徒に国際科を紹介する教師/私は「その職業に就ける大学にまずは入れ!」って言いますけどね・・・/でもね、本当に国際関係の仕事をしたければ、他に道はいくらでもある
もちろん「研究者になりたい」って言う生徒にも同じことを言います。
少し前に多かったのが、ホドホドの成績で、どう考えても「関関同立なんか無理やろ」と思う高校生で「国際関係の機関で働きたい!」「研究者になりたい!」って言う子供です。
すると、親は何を思ったのか「学校の先生は国際科なら〇〇大学にあるって言うんで、そこを希望しているんです。」とか、「学校の先生は、そういう希望なら○○大学に新設の学科ができて、そこなら研究職に・・でも新設だから偏差値がよく分からなくって・・」と塾に言ってくるんです・・・。
もうね、「いい人はいい塾講師なのか?/私の考えるいい人」に書いたいい人に教師は徹するわけです。他人の言うことに「そうだね」と常に理解を示し、「頑張って!」と励ます人のことです。
もちろん、腹の中では「アホか、そんな大学出て国際関係? 研究職? 世の中舐めてるのか?」って真っ黒に思っているんですが、私のように「そういう職業に就きたいなら、せめて大阪大学や慶応くらいは出て、相応の大学院でも行かないと・・・夢物語で学部や学科と言う前に、ひとつでも上の大学に行かないと、お子さんの人生ありまへんで。」なんてまともにアドバイスすると、トラブルになるから言えないんです。
こういう親は一体何を考えているのか?
こういう親向けに、ソニーなんかは「学歴不問!」って言うわけです。でも「学歴は問わない/ポリコレはSONYの都合の良い言葉だけを信じる」のように、ソニーはとびっきりの学歴フィルターを持っているんですがね・・・なぜか見ないふりをして「これからは実力主義で、学歴など関係ない!」っておっしゃるんです。
あのね、実力主義なんて言うんだったら、そもそも新卒主義なんかとらないんですよ。新卒採用して会社に染め上げて都合よく使い捨てたいから、海のものとも山のものとも分からない若者を採用しないといけない。そうすると、「将来の一大事と認知されている受験で頑張った。」あるいは「この大学なら、実務に十分な能力はあるだろう。」という学歴主義で選ぶしかないじゃないですか。「勉強する理由 なぜ学歴が大事なのか?」
このソニーの学歴フィルターをご覧になっていお分かりのように、どないしてその辺の二流大学の○○学科から一流企業の研究開発職に就職できると思っているのか、私には理解不能です。母親が夢物語りを言っていても、父親が「そんなアホな話はない。もっと実直に考えろ!」って言わないんですかねぇ? お父さんの会社、学歴フィルターないんですか?そんな会社聞いたことないですよ・・・大阪大学とFラン大学が新卒採用で来たら「彼の方がいい人だ!」でFランの学生採用するんですか?
それとも、こういう母子タッグに歯向かうとご家庭で居場所がなくなるから、「好きにすればええやろ、オレ知らんわ。」となってるんですかね?
国際機関に就職するためにはその辺の二流大学の国際科って紹介する教師っていい人ですかね?
「そんなことは不可能だ。ホンマにそういうところで仕事をしたかったら、クラブも辞めて死に物狂いで勉強せい! 人と同じことをやっていて、うれしい楽しいだけで人が羨む人生などない!」という私の方が親切だと思うんですけどね・・。
もちろん「国連だけが国際機関ではない。それほどいい大学に進めなくても、アフリカなんかに中古車を売って急成長している商社もある。一流企業なんかで強力なライバルと過当競争するより、そういう企業に入ったほうがエエかもしれへんで。」と、もちろん言いますよ。だって、そう思いますもん。有名大学を出て大きな商社に入っていい年でリストラされるより、小さな企業で幅広い業務を任されれば独立してビジネスも可能かもしれません。
世の中考えようでいくらでも道は開ける。だから、「実質をキチンと見極めて、それに応じた努力をした方がいい。」と言います。
・・・・けどで、こういうヤツらって、どうせに二流大学に入っても英語も勉強しないんですよ・・そりゃあ、そういうベンチャー企業も採用はせんですわな。