このブログを書いている理由/楽に成績を上げられるとお考えの方々に塾に来ていただくためではありません
今の塾に疑問をお持ちの少数の方に来ていただくため書いてはいますが・・・
私の能力や塾経営をネットを通して積極的に発信して、それを受け入れてくれる方に来ていただこうと決めました。
以前は、「小さな塾なので、大手の塾に比べて」と言う矮小な気持ちが私にもありましたし、何よりも保護者がそう思っているに違いないから、それに応じた塾経営をするしかないと思っていました。結果、塾の生徒の質は劣化して困り果てました。そして、その中で優秀な生徒選択を始めて、生徒集めにも苦労しました。
もちろん、このブログに書いた来たように、大手の予備校や塾がロクなものではないとは分かっていましたし、一生懸命私なりに塾を運営してきたつもりでしたが、そんなことは世間に伝わるわけもありませんでした。だから、努力をする気もない生徒が来ては、不満を持って辞めるということを繰り返していた状態から脱却したかったのです。
一方で、トップの公立高校から神戸大学に行った生徒や、中堅少し上の私立から慶応の法経に行った生徒など、私の塾の真価を理解して最後まで通ってくれていた生徒もいました。従来の予備校や塾の欠点を理解して、私の塾に来てくれる生徒や親御さんがいることは分かっていました。
そういう方々に塾の存在を知ってもらうために、私はこのブログを書き続けています。
ところが、状況を見誤っていた
ところが、私が勘違いしていたのが、高校では偏差値60程度まで、公立中学では通知簿が4で埋まっている程度の子供、そしてその親御さんの考えの甘さというか、努力の垣根が驚くほど低くなっているということです。
最初は「頑張る!」「意地でも巻き返す!」と言っておきながら、塾との約束や方針も守らずに塾に学校の宿題を持ち込んで家庭では勉強しないことばかり考え、志望校だけは「神戸大学!」と言っている進学校の生徒。
解答を見返すことも考えることもなく問題を解き散らかしている状況に「考える」指導をすると、その面倒くささから「あの塾イヤヤねん!」と言い始める中学生。その状況を説明しても、「子供は言われた通り頑張っている。」と状況が分からない親、あるいは分かっていても子供にゴネられる面倒から蓋をする親。
そういう方々が劇的に増えてきている状況を、私は見誤っていました。
楽に成績を上げられるという方々に来ていただくために書いてはいません
私のブログを読んで、どこをどう勘違いするのか、「あそこなら成績があがる。」と来ていただくのはいいんですが、塾の指導にも従わず楽に逃げようとする子供、その状況を許してきて今の状態になっていることを分かっていない親御さんまでいらっしゃいます。
こんなのが、進学校の下半分、公立中学で少しマシな成績の子供とその親に激増してきています。そして共通の認識は、とてつもない上位校への進学を気軽に口にすることです。
この状況は、5年程度以前に比べて劇的に進行しています。以前に比べて劇的に多くの子供とその親が安易なことを言い、安易な努力で結果を求めるようになってきました。
ところが、その安易では届かない未来には対処しようがない
そして、この安易な方々は、今は少数となった覚悟を持って頑張っている人間が目指す志望校を安易に目指すようになってきました。
この方々が決定的に分かっていないことは、今までは安易な人間の中にいたから、安易な努力でソコソコの結果が出せたけれど、上の頑張っているステージで勝負するには通用しないことがまるっきり分かっていない点です。彼らは、頑張っている人間がどこまで頑張っているのか、まるっきり分かっていないし、想像もできません。
今の進研模試で偏差値60程度の高校生では「クラブ活動も今のままで、クラブから帰ったらスマホで友達と楽しんで・・だから塾で学校の宿題もして、それで成績上げて国立大学!」などと、呆れ果てるようなことを考えています。そのアホさ加減をいさめる教師も、親さえもいないんです。学校は「文武両道」などとキレイごとを言って、成績が上がらない状況に不満が行くことを避けるようにクラブ活動の充実を謳いだす。親は面倒を受験まで先送りして、塾に面倒事を放り投げる。
一方で、塾はビジネスとして割り切る
塾の方はそんなことは百も承知で、「どうせアカンやろ。飽きて辞めるまで授業料を搾り取れればいいか。」とさまざまな特別授業などを押し込んで来る。「長い間通ってもらって、進学実績を残してもらおう。」なんて考えていないから、そういう押し売りができるんです。
まあ、どっちもどっちっていう話で、誰も子供に責任を持っていないというだけの話です。高校生にもなったら、子供の責任は大きいと思いますけどね。