学校の校風は成績に大きな影響を与える

校風で成績は大きく左右される

会社や学校には、必ず社風や校風があります。クラス編成やカリキュラムをオープンスクールで説明されても、実質の運営までは分かりません。適当な説明しかせずに課題を丸投げする高校、毎日のスケジュールまで決めさせて頭ごなしに管理しようとする学校から、少し余裕を持たせて生徒本人の裁量の余地を与える学校まで色々です。

そして、高圧的に生徒を管理しようとする学校ともう少し緩やかに管理をしようとする学校では、カリキュラなどが同じでも、オープンスクールで語られる学校教育内容が似通っていても、必ず教師の態度や言葉の端々でその雰囲気が現れます。私たちは、生理的にその校風を嫌悪する、あるいは受け入れるようにできています

またそれとは別に、上司や教師との巡り合わせの運不運もあります。残念ながら後者の方は、誰と出会うのか分かりませんから、そこまで推し量ることはできません。でもその出会いさえも組織のカラーによることが大きいです。だって、その組織に選ばれそこで長年過ごしている人間は、その組織のカラーに合う人間だからです。

自分の子供がどういう学校に合うのか、子供がどういう塾を嫌がってきたのかよく考えて、親御さんとお子さんが感じた学校の感触から選んでください。「あの学校は厳しく教えてくれそう!」「だから進学実績が良いんだ!」で親が選んでも、管理が厳しい学校なら、自分で選んだ自分の学習をしたい優秀な子供では学校に潰されます。こうして潰された生徒を、結構知っています。

組織のカラーは大人でも仕事のヤル気や成績に大きく影響するんですから、子供ならなおさらです。

逆にだらしない子供では、嫌がっていても頭ごなしに管理して課題を放り投げる中堅高校がいいかもしれません。「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査 – 日本経済新聞 (nikkei.com)」という状況ですから。これも逆の意味で校風を選ぶということです。

だから、学校選びは「○○大学 ◇◇人!」という進学実績だけでなく、このカラーを選ぶことの方が大切だと長い経験から思います。

オープンスクールで学校から発信される情報など無意味

オープンスクールは、学校の説明などを聞くために行っても無意味です。だって、いいことしか言わないでしょ? オープンスクールで学校の実情を知ろうとしている親は愚かだと思います。あれは宣伝の場であって、いいところも悪いところも包み隠さず教えてくれる場ではないのです。

「確かに、上位の生徒は ○○大学 ◇◇人! ですが、彼らの進学実績を出すために難しい授業で真ん中くらいの成績の生徒は落ちこぼれて、××大学も行けないんですよ。お宅のお子さんなら入っても宿題もやり切れずに落ちこぼれて××大学ですね。」なんて言ってくれます?

それに、カリキュラムなんかにしても進学校なら似たり寄ったりです。どこかの学校に行って、「ここは違う!」なんてところありました? 同じような学力の生徒を預かって、同じ大学の入試を目標に学習させるんです。文科省からカリキュラムを縛りもあって、出来ることなんてほとんど差はないんですよ。

オープンスクールで学校の特徴を知るには?

簡単です。説明する教師の内容ではなく言葉の端々や表情、目つきなでから滲み出る雰囲気を感じてください。「ここは合いそうだ。」「ここは嫌だ。」というのが必ずあるはずです。

組織のカラーというものは、何気ない言葉や行動につい漏れ出てしまうからです。企業の説明会や面接もおなじでしょう? だって、その組織に合った人材が選ばれ、そういう人材がそこで長年働けば染まり切って、行動や言葉の端々にそのカラーがにじみ出るというものです。

私たちにはそういう相手の雰囲気を敏感に察知する能力が、大人だけではなく、子供にも備わっています。それが、「ここは嫌だ。」という生理的な相性です。この相性というものは、理性では覆しがたく、人の出会いは第一印象で決まると言われる所以です。

会社や学校のカラーは、見栄えの良い公の発表の場ではなく、その組織の普通の人の雰囲気や言葉の端々から推し量ることができます

カリキュラムより校風にあった学校に行こう!

企業人などの印象も、「金太郎あめ」と私は感じることが少なくありません。その企業の社員は同じような印象を与える。そういう色の組織に、そういう人間が集まって、あるいは染められているんです。

同じ仕事でもソリの合わない組織の人間と仕事をしても成果が上がらないのと同じで、ソリの合わない人間に教えられ一緒に勉強をしていてもいい結果が出るわけがないです。

これが、進学実績より校風を選べと言っている意味です。進学実績など偏差値の輪切りです。子供なりの学校ならどこに行っても大差はない。進学校に多少の優劣はあっても、校風に合って伸び伸び学習しているほうが、笑ってよい大学に行けます。これは絶対に間違いはありません。あるいは、だらしない子供では徹底的に管理されないと身を持ち崩すかもしれません。

それでも分からなかったら?

私のような、この地域で長年塾をしている人間に聞いてください。高校の校風って、私立はもちろん公立でも結構違うんですよ・・・という最後は宣伝でした。

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。