公立中学の生徒の学習方法/通知簿3と4が簡単に見分けられる方法

テスト範囲を学習してなくても平気=3/穴だらけでも一応している=4

公立中学は今中間テストの真っ最中くらいでしょう。今の公立中学では、授業中に先生がテスト範囲を口頭で伝えても生徒はおぼえませんので、テスト範囲の一覧表を印刷して配ります。

その範囲表で学習ができていないところがゴッソリ、ゴッソリあっても平気な生徒が通知簿3です。テスト直前の土日に「ここもあそこもできていない。」という状態であっても、平気で遊び惚けます。だから通知簿3の子供では、学習以前にこの学習態度から変えていかなければいけません。いや、学習態度というより、古い言い方ですが、性根・根性と言った方が適切だと思います。

通知簿4の中位~下位生徒になると、ゴッソリとやり残すことはありません。まあ、副教材の図表などまで手が回らないのはデフォルトです。このレベルの生徒は一通り学習するのですが、分からない問題は赤で解答を移してそのまま、漢字はボケ~と眺めておぼえた気になって確認もしていないというレベルです。通知簿4でも上位ではそんなことはありませんがね。

通知簿3の生徒の問題集/通知簿4の生徒の問題集

通知簿3の生徒でが学校の問題集に赤で解答を書き入れて放り出してあります。塾の問題集はやり切れていません。

通知簿4になると、学校の問題集も塾の問題集も赤で書き入れて、他の問題集に手を出し始めます。けれども他の問題集でも同じことをして、できない問題はできないままです。理解する苦労を避けて、できる問題だけを摘まみ食いして、問題集を積み上げて満足に浸り、親の目をごまかすんですよ。

もちろん、両者とも問題の解き方は教えますが、右から左に抜けて通知簿3の生徒は翌日、通知簿4の生徒は2~3日もするときれいサッパリ忘れます。ですから、テスト前に一通り学習が終わって、他のことを教えていると、スッカラカンに忘れてテストで20点分全滅や白紙ということが多々あります。

もちろん、通知簿4でも上位の生徒ではこういう心配はありません。学校と塾の問題集で分からないところを詰めて、ある程度の結果を出してきます。逆に言えば、その2冊の問題集で精一杯で他の問題集に手を出す余裕はありません。

ですから、問題集を積み上げていることを自慢する親は多いですが、プロの目から見ると「ああ、通知簿4で70点ね。」とその話を聞くだけで見当がつきます。

解決策は簡単/でも指導は難しい/生徒偏

問題集やノートをペラペラめくってみれば、「この子はどんなものだ。」ということなど丸分かりです。

でもね、テスト範囲でやり残していることがゴッソリあっても平気な子供は、テスト前に平気で休んだり「宿題、してません。」なんて言いますから、管理がしきれないんですよ。通知簿4の中~下位の子供だと、分からないところを教えても、理解という頭の回し方が分からずに解法を丸暗記しようとして2~3日で忘れます。だから、テスト前に他の教科をやって前日に確認まで手が回らないと全滅してきます。

勉強を教える以前に、その学習態度や頭の回し方を教えなければいけないんですが、成績が良い生徒には当たり前のことでもこの子供たちにとっては未経験のとても負担が大きい学習をさせることになります。今までやったことがないことをやらせるのですから子供は「あの塾は分かりにくい。」と親に文句を言い、考える苦労をさせるから丸暗記でスルッと忘れて済まされていたことが許してもらえずに「塾に行ってもできない」と親に泣きを入れます。

このクラスの生徒の親への対応/騙されやすい人間を騙す

バカなのはね、こういう子供の親が「今日は暗記だけなので塾を休みます。」とテスト直前に平気で言ってきて、子供はバカみたいに忘れてテストで酷い点数を取って来て、塾に「子供は一生懸命頑張っています。教え方が悪いんじゃないんですか?」と言って来る親です。

塾と話し合って、「ああ、今そういうことをしているのですね。」と言ってくれる親は、こういう子供たちの親ではほとんどいません。「子供が分かりにくいと言っている。頑張ってもできないと言っている。何をしているんですか?」と、こちらの話も聞かずにとても安直なクレームを入れてきます。

テスト前に漢字もキチンとおぼえる気もない子供を十数年かけて育ててきて、塾に丸投げして、その上「子供が嫌だと言っています。子供が喜んで、自主的に、スルッと成績を伸ばせないなんて指導力不足ですか!」と、熱心に教えている塾ほどクレームを受けることになります。

だから、子供は今こういう状態に育っているのです。親が、その子供の状態を分かっているのであれば、子供は安易な告げ口や愚痴で親に逃げ場を求めないはずです。これを「遺伝」と呼びます。

この遺伝を痛いほど味わってきた塾は、通知簿3と4の下の生徒は下のクラスに放り込んで子供の好き勝手にさせて丸写しの宿題のチェックもせず、あるいは個別指導でお兄さんやお姉さんが楽しい話し相手になって、子供がご機嫌を取ります。成績が上がらない言い訳を親にして、少しでも通塾期間を延ばすのが経営者の仕事です。

私が預かった、最近唯一の通知簿3の生徒

最近、通知簿3の公立中学の生徒を久しぶりにお預かりしました。預かった理由は、「このままではこの子はダメになる。今叩き直さないけない。この高校以下なら中卒で働かす。」と子供に宣言し、子供も本気だと分かっているからです。

だから、塾でもキチンと叱り褒めて指導できます。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。