医学部の合格保証をしていた塾に授業料の返還の判決/ビリギャル・ビジネスの崩壊?
「東大医学部不合格で塾に返金要求」はアリか?“受験のカリスマ”和田秀樹氏経営の塾が敗訴した理由
① 塾の勧誘の書面 「6年間通い続けて、どこの医学部にも受からなければ払い続けた授業料を全額返金する」という合格保証制度を売りにしていた。
② 親子の希望と現実 東大理三、慶應義塾大学、順天堂大学、東京慈恵会医科大学という医学部の中でも最難関層に位置する4校。東大理三の判定は春の時点で最低のE判定。秋の東大模試でも440点満点中100点も取れず、2桁の得点だった。
③ 塾の指導 入試間近の面談で、この4校では安心できないので、合格保証の対象にならないことを伝えた。一つでも合格できれば、その後の受験で精神的に楽になるため合格の可能性が高い医学部を複数受験することを勧めた。
④ 親子の選択 「落ちたときのことは考えたくない」と言って拒否。結果は、和田塾側の見立て通り全て不合格となった。
⑤ 授業料の返還の要求に対する塾の回答 勧めた大学を受けて不合格なら授業料を返還したが、受かる見込みが低い大学だけを受けたので、返還を拒否。
⓺ 親子の対応 「合格保証制度」を盾に、授業料の返還の訴訟。裁判で「この子が生まれたときから東京大学に入る運命を感じていた。でも東大に合格させてくれなかった」と塾を訴えた。
⑦ 判決 東京地方裁判所は被告である和田塾に756万円の支払いを命じた。入学案内に「学力に応じた大学を受験した場合のみ合格を保証する」などの注釈を記さなかったことが被告の落ち度とされたのだ。
①~⑦は「東大医学部不合格で塾に返金要求」はアリか?“受験のカリスマ”和田秀樹氏経営の塾が敗訴した理由から引用
問題点
①裁判官 書面主義というか、書面に書いてない証拠は無視の裁判所のよくあるパターン。
②塾の問題点 安易な生徒勧誘しすぎです。また、「その大学では無理。合格保証の対象にならない。」と入試間近で言ったのなら、6年間も700万円以上の授業料はボッタくり。
③親子の問題点 まあ正直気が狂っていると私は思いますがね・・・。模試の結果を夢物語とでも思っていたんでしょうかねぇ。
今後
明確に基準を書かないと判決で負けることになると、「偏差値30から慶応に!」なんてバカな宣伝言えなくなります。「偏差値67くらいあれば、真剣に勉強してくれたら行けるカモ・・、でもその真剣って言うのはね・・・・」と私のようなことを言わなくてはならなくなる。
でないと、浪人覚悟で6年間塾に通って、受かりもしない東大を受験して、授業料丸儲けで翌年大阪大学合格なんてやられることになりますからね。
まあ、バカ相手のビリギャル・ビジネスが通用しなくなってきたわけで。だって、裁判を起こす恥知らずに、書面に書いてないからという常識もない裁判官という、バカ相手のビジネスを超えたバ〇がいるんすから。