リモート授業の顛末/子供の学力が過去最大に下落、アメリカ
アメリカの学力調査で数学と国語の学力が大幅低下
13歳(中学1年生)の学力調査の結果2020年のコロナ前と2023年のコロナ後とでは、子供の学力は大きく落ちた。この調査は1973年以来続いている権威あるもので、国語は2004年以来、数学は1990年以来最低の成績であった。
コロナによるリモート授業の弊害を改善するため、2021年にはアメリカ政府は何千億円もの資金を学校に投資し、指導を充実させ、夏期講習や補習なども行ってきた結果である・・・らしい。
NAEP scores: US sees sharp decline in basic reading, math skills among nation’s 13-year-olds
リモート授業も出来ない学校や塾なんてと言っていたビジネストーク
当時、日本ではzoomなどを取り入れて、教室での授業を配信するだけの学校や塾がその先進性を自慢していました。「ITも活用できない塾なんて。この時期に教室に子供を来させる塾なんて。」と自分たちの優位性を主張していました。
パソコンくらいいくらでもいじれますが、私はリモート授業などしませんでした。私の塾のように毎日来させて、私のようなベテランが毎日直接指導してても、子供の管理など難しいわけです。おまけに、私の塾はソコソコの学力とヤル気のある子供が中心です。それでも手ごわいわけです。リモートなんかで子供をマネジメントできるわけがないと私は思っていたからです。
まあ、アメリカのデータではその通りのことになっているわけです。アメリカが何千億円もつぎ込んで改善できないことを、たかがzoomの授業を配信したところでどうにかなるものではない。
超エリート集団のグーグルでも会社に来させるのに、当たり前でしょう
スタンフォードなどの超一流大学しか採用しないグーグルが「会社に週3日以上来い!」と言い出しました。米グーグルの在宅勤務期間終了へ、4月から週3日以上の出勤促す
少し落ちるかもしれませんがエリート集団に変わりはないツイッターでも、イーロン・マスクが早々に「[FT]Twitter 週40時間は出社勤務を、マスク氏が通告」と言っています。
エリート揃いでモチベーションも高い大人が働いているシリコンバレーのハイテク企業でさえ「出社させてマネジメントせなあかんわ。」と言っているのです。その辺の中学生や高校生がリモートで野放しになっていてまともなことをするはずがない。
リモート授業など、集客に使われただけです
そんなことは、私が自慢げに書くことでもなく、教育関係者なら誰でも分かっていたことです。でも、いくらかの学校や塾は「次善の策」ではなく「リモートも出来る進んだ学校・塾」「これからは子供取り組みやすいリモート授業が本流」などと主張していた。
これを商売目的だと言わずに何と言う?