大学受験に失敗する生徒/絶対です、間違いありません
理系・国立大/数学の予習を1学期分できない生徒
以前から書いていますが、数学は理解をして、自分独力でできるようになるまで時間がかかる科目です。解答を読んでフンフンと頷いてできる科目ではありません。トライ・アンド・エラーを繰り返して、腹に落ちるところまで挑戦して、それでできるようになります。もちろん、これを繰り返すことによって数学ならではの思考回路が身につき、腹に落ちるまでの時間は徐々に短くなってきます。これが、それほど学習しなくても数学ができる生徒の状態です。
ですから、特に1年生の間は、この腹に落ちるまでトライする時間が必要なわけです。その時間は「次の授業の予習1時間」とか「復習で2時間」とかいう細切れの学習では追いつかないものです。だから、春休みや夏休みといった長い休みの間に、十分に時間を取って毎日3時間も4時間も数学に向き合う必要があります。
だから、高校に合格した春休みには遊び惚けないで予習をする必要があるのです。でもこのことを分かっている生徒はもちろんいませんし、分かっている親も少ない。だから、私の塾で成功する生徒は中学時代から通っている生徒です。高校も続けて通うということは、私に信頼を置いてくれているということですし、私の言う通り高校受験後の春休みから予習をしてくれるということだからです。
一方、中高一貫私立では、高校受験という区切りなしにいつの間にか高校の学習に入っていくことが多く、復習中心の中学の学習から切り替えができていない間に高校の授業が先に先に進み、復習に回ってしまって十分に理解も演習も出来ずに落ちこぼれることが多いです。ですから、中学の学習が終えそうな中学2年生の夏休み、あるいは少しだけ高校の範囲に入った2年生と3年生の間の春休みに十分予習をしておくことが必要です・・・まあ、言うことを聞く生徒は少ないですがね。
英語の文法を学校のテキストでしか学習しない生徒
以前から書いていますが、高校2年生の途中までは英文法が一番大切です。文法も単語力もない長文読解など大したものではないから、特段学習する必要もありません。
ところが、学校の文法テキストは薄く、内容も不十分です。復習しても学習時間はそれほどかかりません。ところが、その裏には一緒に渡される分厚い文法の参考書の内容が引っ張りついているということは、塾でも学校でも言いません。だから、テスト前に薄いテキストを丸暗記して終了で、文法の知識はまるっきり身についていない生徒がほとんどです。
その証拠に、2年生の後半から渡される入試用の文法問題集は解答を読んでも何のことか分からない生徒が多くを占めます。こうなっては関関同立以上はありません。そこで、学校のテキストより詳しい文法問題集を私の塾ではノルマにしています。そして、文法の参考書でキチンと説明していきます。一通りの学習、学校の定期テストに通用する学習は1年の夏休みには終えてもらいます。2年生の夏休みまでには文法の入試用の問題集や長文問題集を始められるように学習します。この入試勉強が3年にずれ込む生徒は、国立大学はムリです。
古文の文法をしっかりと学習しない生徒/文系のみ
内容は英文法と同じです。2年の夏休みまでに、塾で購入した文法の問題集を完成させ、2年の夏休みから長文も入った問題集に挑戦してもらいます。
学校の学習ではなく、入試に向けた学習ができない生徒は失敗する
これに例外はありません。学校の授業が素晴らしくても、学校の授業に沿った学習では数学は自分で考える時間が取れません。英文法や古文は可能かもしれませんが、そうしたら理科や数学の学習時間がなくなり、どうせ国立大学や理系は無理になります。
だから、生徒の学力と進路をキチンと話し合い、生徒も親も納得した形で学習スケジュールを組み、それを実践していく必要があるのです。私が神戸大以上の国立に進みたいのならクラブはやるなというのは、数学と英語に十分な時間が取れないからです。英語と古文だけをしておけばいい関関同立ならクラブも楽しめます。こういうことを生徒と意識共有していく必要があるのです。
神戸高校の真ん中程度の並みちょっとマシな能力で、クラブを楽しみ、残った時間で勉強、そして神戸大学や大阪大学はありません。だから上位2~3割しかそういう国立大学には進めないでしょ?その点を生徒と親と塾が共有して学習を進めなければいけません。
この共有がなく、都合の良いことばかり言う生徒は、必ず失敗します。
指定校推薦希望者でも同じ
指定校推薦でも、・学校の学習ではなく、入試に向けた学習ができない生徒は失敗する 数学や英語で1学期分は先取りで学習してもらいます。テスト前に英数の復習で時間を取る生徒は副教科の学習ができなくなり、指定校推薦に必要な成績も取れないからです。
しかも、指定校推薦なんか取れる保証はないんですから、一般入試との掛け持ちで学習するのは当然です。ただし、 関関同立の一般入試の文系志望者は別。