ミドリゼミの学習方針/学習が苦手なお子さんへ
学習が苦手なお子さんへ
当塾のブログなどから、学習が苦手な子供、成績が悪い子供をバカにしているという方がいます。
学習が苦手なら他に生きる道を探せばいいということで、勉強が苦手だからバカにしているということではありません。
以前には、本当に勉強ができない子供で、しかし美容院を継ぐという目的が明確な子供で、美容学校への進学のために何とか高校には行かせてあげたいと言ってきたお母さんのお子さんも指導したこともあります。
また、発達に少し問題があり、「何とか大学には進ませてあげたい。」というお母さんのお子さんも預かりました。学習塾の仕事でもないのに、付属校に私が直接交渉したこともあります。
お母さんが状況を分かった上で私を頼ってくれたから最大限の協力はしました。美容師になりたい子供では、休日などの親の手伝いを熱心にしていたからでもあります。
学習が嫌なら、責任を持って、他の道を探そう
私がどうかと思うのは、それなりに能力がありながら努力もせずに勉強が苦手だと言い、勉強が嫌なら他の道で生きていくことも考えずに甘えている子供です。そしてそれを許している親御さんです。非正規が4割にも達する日本で、そんなことでは将来大変なことになると分かっているからです。だから特にやりたいことがない子供なら、もう少し将来に向けて勉強を頑張ればどうなんだと、このブログで発信しています。
ところが、その厳しくなっている社会に相反して、子供は昔より甘やかされている。特に、都市部の小学校では中学受験組の休憩の場になり、小学校で放置されている子供は努力の垣根がどんどん低くなってきている。あまりにも結果を求められずに小学校を過ごした結果、中学に入っても、まともに学習できず、教科書の短い文章も読めない。あるいは机の前に座って学習するふりをして、テストで漢字を全滅してくる子供、それほど多くない中学の社会の重要事項や英単語を半分以上も書けない子供が激増しています。
そういう子供を見ていると、字が書けないのではなく、明らかになぐり書き以上のいい加減さで読めない漢字を書き、読み取れないアルファベットを書く子供が多くいます。
ディスレクシアだという子供への認識
もちろん、色々な原因で本当に字を認識できない、書けない子供がいることは知っています。その子供たちを揶揄しようという気持ちは全くありません。ディスレクシアにも濃淡はあるでしょう。
ただ、私の経験では、「これはディスレクシアか?」と思うような字を書く子供でも、様子を見ていると興味があるものなら長時間読めるし、必要がある時はキチンと書ける子供がかなりいる。でも、テストでさえ結果を求められて叱られたことがないので、本当に酷い字を書いて×になって来るんです。
けれど、「キチンと書きなさい!」と粘り強く、時には厳しく指導を続けると、子供が根負けしてキチンと書き出す。そういうことを数多く経験すると、キチンと指導されていない子供が多く、少しの我慢や努力ができない子供が増えていると感じています。
ただ、子供は他人のことは分からないので、自分の努力が精一杯だとみんな言います。それが先天的な障害でとても困難なことなのか、ただサボって適当なことをしているのかはもちろん見極める必要はあります。けれど、後者の努力の垣根が低い子供たちで、まるでディスレクシアかと思う字を書く子供は何とかしないといけません。
このビデオはディスレクシアについてではありませんが、私が公立中学の半数以上の成績の生徒に感じていることと同じです。中学受験しない子供は小学校で放置されて、教科書などの文章を読めない状態の子供がとても増えてきています。中学に入っても教科書など読めません。だから学校はプリント授業が主体になっています。
下のビデオでも、中学卒業時に3割の子供が教科書を読めないとしています。中学入学時には、私は半数以上で読めないと思っています。ただ、この読めないと言うのも、教科書は読めないだけで、大抵の子供は文字数が多くても漫画は読むし、自分の好きなゲーム関係の本などは何時間でも読める子もいます。
このビデオでも、キチンと読まないから読めないのだと言っています。私は、できないのではなく、いやなことは面倒だからキチンとやらないことが許されて来た子供がとても多いと感じています。
こういう子供で、かなりの割合で読めない象形文字のような漢字やアルファベットを書く子供が多いです。書く方でもキチンとやらなくてもいいという同じ状況が許されてきたからです。だから、このビデオの通り、大人が真剣にかかわって熱心に指導すると、キチンとし出す子供が結構います。