学歴とは何なんだろうか?/少子化と大学の定員から考える

努力の証

学歴とはなんなのでしょうか? 私は「努力してきた証」だと簡単に思っています。500人以上子供を直接個別指導で教えてきた結論です。

多くの子供と密接に過ごして感じることは、子供の「学習への適性」の差より「努力できる資質」の差がこれほどあるのかということです。これが私の結論の大前提です。ことに最近の半数の子供を見ていると、この資質の大切さが痛感されます。将来、半数の若者はまともに仕事に就く気もなく、移民に頼らなくてはならないのではないかと最近真剣に思っているほどです。

もちろん、スポーツや音楽などと同じように、学習にも適正はあります。努力すればだれもがトップクラスの国立大学に進めることはありません。しかし、何らかの障害がなければ、この少子化で学部を増設した大学で、産近甲龍くらいに進んでまともな企業に就職することぐらいはできるはずです。

このようなことを言う理由

関西圏では1学年に17万人ほどの高校生がいます。大阪公立大学や神戸大以上の国公立と関関同立を合わせると定員は4万人です。産近甲龍も合わせると6万人以内、上位3~4割にいれば「有名大学」に進め、就職状況が良い最近はソコソコの企業に勤められます。

そして、この17万人の45%では、小学校6年生で下の問題ができません(文科省学力テストの結果)。日本の大学進学率は50%強です。この数字、符合していると思いませんか?半数は小学校の時点で落ちこぼれているのです。

その落ちこぼれというのは、難しいことができなかったからでしょうか?学習方法が分からなかったからでしょうか?この問題でそんなこと言えます?「キチンと授業を聞くく。」「テスト前くらい勉強する。」という最低限の躾が親からされていないからです。

大学受験とは、まともに躾がされ小学校6年生でこの問題を解ける半数の生徒の間の勝負です。じゃあ、最初の数字に戻ると17万人の半数9万人弱の6万人に入っていればいい。小学校でまともに躾けられた子供が思春期にダラケて落ちこぼれずに、中学・高校で授業をキチンと聞き、学校の問題集を解いていれば楽勝で入れる数字です。

ということで、親がまともに躾けていれば産近甲龍くらい行けるのです

思春期に自ら堕ちていく資質・性格はいかんともしがたいです。親がどれだけキチンと育ててもどうしようもありません。けれど、上の数字でお分かりの通り、少なくとも小学校6年生で三角形の面積を求められない子供に育てていなければ、大学進学のたいていの問題は解決します。

小学校6年生で三角形の面積も求められない、中学生になってテスト前に学校から範囲に指定されている学校の問題集も解答を書き写して終了というような、途方もなくだらけた生徒が最近急増しています。「コイツ等まともに働かないやろから、移民入れるのも致しかたなし。」と塾の経営者に思わせるようになっています。

そして、この「最近」という状況は、母親がフルタイムで働き出し、子供を放置しているようになっている状況、そうなりだした時期と妙に符合するのです。私は別に女性の社会進出にどうこう言う気はありません。ただ現実を書いているだけです。

今や有名大学に進めるかは、中学受験どうこうというような塾に外注する問題ではなく、母親がキチンと子供を育てたかと言う自分たちの問題なのです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。