日本史の学習方法/教科書を隅から隅までおぼえる
教科書を隅から隅までおぼえる理由
多くの高校入試でも大学入試でも基本的にこの教科書以外からは出ません。上位校学に合格できない高校生の多くは、この難解な教科書を読み切れていないのです「社会の学習方法は簡単です/教科書」といゆを読め!だけです」。
例えば、中学校の教科書では資料として写真が上げてある「倭王武」の鉄剣が稲荷山古墳で発見されて「宋書の倭国の記載はホンマやったんや。大和政権はあったんや!」という問題がよく出ます。
これが大学入試になると、宋書の「讃・珍・済・興・武」という5世紀の5代の王の記載が出てきて、どれがどの天皇に当たるかなどという問題が出されます。これは山川の教科書なら本文ではなく、欄外の説明に書いてあります。
この資料や欄外から出題される問題ができて合否ラインにの上の得点が取れるというのは、上位校なら高校入試も大学入試も変わりはありません。
教科書の読み方 ステップ1
まあ、中学の教科書は授業を聞いて、しっかりと教科書を読んでください。そして問題集を解いて、資料などから出ている問題があれば教科書で確認してしっかりとおぼえましょう。
ところが、高校では日本史の教科書、とりわけ山川の教科書は難解で、中学の歴史があらかた分かっていたとしても読めません。そのために以下のような簡易な解説書があります。この参考書はとても優秀で、一挙に教科書が理解できます。
ただ、この参考書を読むにも中学の歴史が分かっていないことには無理だと思います。だから、中学の歴史も分かっていない生徒、中堅高校以下の生徒は中学の教科書を読み直すところから始めなければいけませんが、中学の勉強もまともにしてこなかった高校生がそんなことをするわけがありません。
高校では予備校の「実況」系の問題集は有効か?
ネットや動画を見ていると、予備校の講義をそのままに近い形で文字に起こした実況系の参考書が薦められていることが多いです。人にもよるかと思いますが、話し言葉を読むわけですので、読むのに冗長であまりお勧めはしません。
私なら上に上げたような基本的な参考書を読んで、教科書を読みます。
高校の「一問一答」系の問題集、中学の問題集のまとめ欄は有効か?
有効ではありません。あれは本文を簡易にまとめてあるだけで背景も分かりません。有名大学の入試に対応できるような代物ではありません。語句を忘れていないかの確認や短い記述問題でどう記述しようか参考にするにはいいでしょうが、一問一答や問題集のまとめを世でいるだけでは、関関同立以上の大学や上位高校は無理です。
でも教科書を読むのが面倒だからと、一問一答や問題集のまとめをだけを暗記して、重要語句の背景も分かっていない高校生が、おそらく6割以上だと思います。まともな入試問題は、中学生・高校生両方解けません。
でも、資料や欄外の解説をどう読むのか分からない/用語集を使おう
でも、本文は理解できても、欄外の資料や解説は本文との関連もなく唐突に書かれてあることも多く、理解するのに難しいことも多いです。
そういうときこそ、過去問題や入試問題集を解いて、そういう資料がどう出題されて、何がポイントなのか確認していきましょう。有名大学や上位高校に合格できない生徒は、ここまで詰めた学習をしない生徒です。
そうして、チェックのために山川の用語集を使うと良いです。