安易な参考書に走るな/学力低下に伴い爆増中

共通テストの選択肢対策/現文

現文の選択肢の選択は、分からない生徒には本当に分からない。理由は、まず第一に、特に論説文で社会的な知識・常識不足から全く何が書いてあるか把握できない生徒が多いことです。おそらく共通テストを受験する半数以上がこの状態です。

これはSNSなどを通して小学校時代から自分の価値観の範囲内にある情報しか見ない子供が増えているからだと思います。少数の上位の子供はネット環境を情報の取得手段として使えますが、半数以上の子供は情報を狭める手段として使います。今や電車で週刊誌の吊り広告さえありません。社会で何が起こっていて、社会がどう動いていて、みんながどういう価値観を持っているのか知る方法がないんです。

内容が把握できないから、「この接続詞が使ってある。」とか「この単語が使われている。」というような具体的な解説しか分からない。「この段落ではこういうことを書いてあるから・・」というような説明をしても理解できないから、「この単語が使われている」というその文章でしか当てはまらない後付け的な解説になってしまう。

だから、下位の生徒向けにこのような問題集が主体になってきています。これを一通り10時間学習して9割取れるのなら京都大学の値打ちはありません。

社会 一問一答

特に受験者数が多い日本史ではこの手の参考書は有名で、ほとんどの生徒が使うと言っていいでしょう。この参考書は基本的に教科書本分の太字の重要語句をまとめているようなものです。だから、教科書を読むのが面倒なレベルでは、この一問一答をおぼえて学習を終わりにする。

でも、模試や過去問をすると分かりますが、その次の段階として、世界史などでは各地域の同時代性と関係、日本史ではその事件の証拠や資料となっている教科書の写真や資料の解説を読み込むことが必要になってきます。関関同立以上では、ここが勝負の分かれ目になる。

だから、社会の最高の参考書は教科書です。だからそのチェックには、一問一答では足らなくて用語集が必要になります。

問題はその教科書が難解で読みにくいということです。そこで、教科書を易しく解説してあるこういう参考書も必要でしょう。でもこれは教科書を読む手段であり、一問一答などへの安易な逃げとは異なります。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。