国公立大学入試の出願倍率が出ました

今年の特殊性から、簡単な学科の倍率が上がっている?

来年度から情報などの入試科目が増えるために、絶対浪人は嫌だということで同じ大学でも下位の学部や学科の倍率が上がり、上位の学部や学科の倍率が下がっている言っているマスコミや予備校もあるようです。

詳しくは見ていませんが、私が見た範囲でも多少はそういうことがあるようです。しかし、例年、前年の倍率が低い学部や学科は今年は倍率が上がるなどということはよくあることです。別に今年だけのことではないと思います。けれど、それが必ず起こるということもありません。

こればっかりは、ケインズの美人投票論の逆説的なところがあり、事前に予想はつきません。だから、去年倍率が高かったところに出願するというバクチはやはり打てません。

今年度の倍率の意味

私立は併願があるために出願倍率が高くても実際の倍率はそれほどでもないということが多く、ボーダー付近の場合補欠などで後から合格通知が来ることもよくあります。

でも国公立はそれがほとんどありませんが、共通テストに失敗して、あるいはもともと学力不足の生徒が「ダメもとで受ける。」ということも多いです。だから、実質の倍率は出願倍率程高くはありません。特に、学部で簡単な学科ではその傾向が強いと思います。実際のボーダー付近の争いはもう少し倍率が低いでしょう。

ところが、今年の場合、「浪人は嫌だ」という考えから、例年なら難しい学部や学科に出願していた層が易しい学部や学科に出願してきている可能性がある。そうであれば、下位の学部や学科で結構シビアな戦いになるかもしれません。でも、こんなことは全く予想もつきません。

余裕のある出願をしている生徒は大丈夫かと思いますが

共通テストの結果、そして模試の今までの成績から予備校の判定などで余裕のある出願をしている生徒では、当日大きなミスをしなければ大丈夫かと思います。上にも書いたようにダメ元という層も国公立では多いですから。これから入試までの1ヶ月弱は過去問から傾向と対策や弱点分野を抽出して、全力でチャレンジしてください。

こういう記事を毎年見て思うこと

でも、こういう一発バクチ的な入試を避け、受験生は安心して受けられるように、大学側も優秀な生徒の取りこぼしがないように、理系や外国学部などは、昔のように志望学科を数個選べて合格ラインごとに振り分ける方式の方がいいと思います。上のように受験状況で学科を変える生徒も多くそれほど確固とした学科志望を持たない生徒も多いし、どうしてもこの学科という生徒は辞退するでしょうから。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。