暗記が苦手な子供は高校理科はもう無理/文系でも物理基礎を選択
高校の化学と生物で暗記が、メッチャ、多くなっている
化学というと、昔はpH や化学平衡のモル濃度計算、あるいは熱化学方程式などの計算問題が面倒でした。ところが、最近はそれに加えて無機や有機の暗記量が半端なく多くなっています。だから、物理・化学を選択する国立大の工学部志望者では、理系が嫌がるこの暗記に苦労することになります。
ところが、文系では従来の理科の物理・化学・生物とは違い、物理基礎・化学基礎・生物基礎を共通テストから2教科選べることが多くなりました。この中でも、物理基礎の難易度が、中学の理科+αは大げさでも、結構易しくなっています。
そうわけで、共通テストで文系では生物基礎を選択することが多かったのでのすが、最近は物理基礎を選ぶ生徒が増えています。また、化学基礎と生物基礎では、多少の計算問題があっても暗記量が多い生物基礎より化学基礎の方が楽になって、化学基礎を選ぶ高校生が増えています。結局文系でも、共通テストでは物理基礎と化学基礎を選択するのですが、親世代からしたら理解不能だと思います。
私も、日常生活を送る上では、医学や食事と直結する生物の方が物理より大切だと思うので、ここまで生物を難解にした文科省は悪だと思うわけです。
理系の生徒は大変です
この理科の大幅に増えた暗記に加え、数学では曲線の半分暗記問題が増え、複素数や整数分野では学校の学習とかけ離れた入試問題が出題されるようになり、自己学習が必要になっています。
公立高校では高校3年生の前半に数Ⅲが終わればいい方ですし、理科はまだ学習中でしょう。だから、これほど学習量が増えた理系科目には公立高校では現役では対応できるとは思えません。理系で上位の国立大学を目指すのであれば浪人が必要なのではないかと思えます。
これだけ苦労するのなら、化学や機械など行かずに情報や医学部で高給をというのももっともだとおもいます。だから、これらの学部の偏差値が上がっています。
文系は圧倒的に楽
公立高校でも数学は高校2年生で終わります。理科も基礎ですから大した負担増はありません。理系と比べると圧倒的に楽です。
だから現役でも十分対応できます。だって、高校3年生をまるまる受験勉強に充てられるんですから。