夏休みに1日12時間学習しよう!のウソ/ウソだと分からない高校生は受験に失敗する

私の経験・塾の生徒の統計から、集中できるのは1日8時間

夏休みなどに、集中して毎日学習できる時間は8時間です。真面目に考え、1問1問題意を把握し、間違いは反省点を明確にしてできるようにていくような学習は、休憩時間を含まずに1日8時間が限界です。これは私の経験でもあり、塾の生徒の統計でもあります。

それ以上学習できるというのなら、集中しない学習をしているか、参考書に線をひぱってまとめるだけの安楽な学習に逃げているかどちらかです。もし、12時間も勉強できる生徒がいたら、必ず成績が悪いはずです。集中力が必要なまともなことはしていないからです。

1日12時間勉強して成績を上げようなんて塾や予備校は生徒をバカにしてるんです

ということで、その辺でよく流れている「1日12時間勉強して偏差値30から有名大学!」なんていう体験談はウソです。こういう体験談を書いて、「じゃあ、成績が悪いアナタもウチの塾で頑張ったら大丈夫です。」というビジネスに過ぎない。

では、なぜそんなことを言うのか?それはまともに勉強したことがない成績がホドホドの生徒を取り込もうとしているからです。こういう生徒はまじめに学習した経験がなく、そんなに学習ができないことが分かっていないのです。自分の限界も分からず、これからどれだけできるのかの見当もつかずに「関関同立!」って言っているわけです。

酷いい方をすれば、バカ相手に相手を見下して「12時間勉強して今から頑張れば夢じゃない。」と言っているわけです。40歳の年収400万円のサラリーマンに、「頑張って自分を磨けば25歳の美人が嫁に来ます!」と言っている結婚相談所と同じです。

私のように、「そんな勉強できるはずないじゃん。アンタやったことないからそんなことも分からないんでしょ。そんな追い上げが可能なら、私立の進学校は何で中学3年生から高校の勉強始めるの? 、アンタよりはるかに優秀な子供たちが、『そんな追い上げ効くわけないじゃん。早い目に頑張ろうね!』って頑張ってるのが分からないの?」ってガチで詰めたら、そういう生徒は塾に来てくれないからです。

ここで「オレは会社で12時間働いていた!」と言うバカ親父

会社に朝9時から夜9時くらいまでいるのは、少し前までの会社員の労働で、特段激務ではありません。1日に会社に12時間いるのは普通です。私もそうでした。

ただ、これは休憩あり、昼飯あり、時には夕食ありです。それに、何より会議などで結構他人事で話を聞いていることも多く、講習でボケーとしていることもあります。ルーティンワークも多く、経験の延長線上で片が付くことも多い。1日中、頭をフル回転しているわけではない。会社にいる時間が12時間と言うだけの話で、本当に集中して頭をフル稼働させている時間ではない。

子供でも朝8時30分から午後4時30分くらいまで、ボケ~っと聞いている授業もあれば、休み時間もあり、副教科なども含めて授業を受けて8時間、それから家に帰って来て4時間くらい学習しろと言っているのと同じなわけです。4時間くらいなら、さすがに受験生ともなれば学校から帰って来て学習するでしょう。

休みの日に自分の部屋で、自分の頭をフル稼働させる学習とは別物です。だから「1日12時間勉強した!」の合格体験談は、夏期講習なども込みで、家に帰って来て数時間学習したということだと思います。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。