進学校の生徒は「お客様は神様です」並に教えるのが楽です
教えるのが楽
学校のレベル、子供の成績から「この子供ならここまでは分かっている。でもここからがつまずく。」のレベルが高い。基本的な理解はできているので、応用問題のポイントから教え始めれば事足りる。
そしてそのポイントを教えても、普通の生徒なら「??」で飲み込むことができずに、教えるのに四苦八苦しなければいけないのだが、こういう生徒はすんなりと「こういうことですよね。」と理解してくれる。後は、それが実践にまだアジャストできないから「ほら、この問題ではこうなってるじゃん。今まで教えたどのポイントが組み込まれている?」とアドアイスすれば「ああ、そういうことですか。」とすぐにステップアップする。
もうね、「アンタ、神様や~」と言いたくなるほど教えるのが楽です。
するとどういうスピードで学習が進むか
高校の英文法の全範囲の学習が3~4日で終わります。中学レベルの基本文法+αの内容は完璧なんですから、後は高校で学習するややこしいところ、学校ではそこまで教えていないところをサッと説明すれば「そうですか、分かりました。」で終了します。
後は自分で問題を解きながら、その文法が実際にはどう使われるのか演習しますが、その際も一般的な生徒のように「問題やりました~、大丈夫です!」と言って、間違えたところを突っつくと正解を書き入れるだけでなぜ間違ったか詰めていないというようなことはありません。
そもそもが「ここは何でこうなっているの?私はこう考えたんだけれども。」「解答の解説のここが分からない。」「自分でも調べたけれど、ここがどうなっているのか分からない。」と自分で考えてから質問するので、説明すればその場で理解して、そのレベル・そのような問題の類題はその時点でOKになる。
中学3ん年生に教えている高校1年生の因数分解でも、「公式利用なんかOKだよね。でもここからが分からないだろ?」とチャートの因数分解の最後の5ページくらいを教えれば終了です。式の特徴の見分け方、その特徴ごとのアプローチの方法を教えれば、一発で理解します。後は自分で四苦八苦して問題を解いて、「分かりました。大丈夫だと思います。」という流れで1日で終了です。
もうね、こういう生徒たちは神々しくさえ思えます。
普通の生徒では?/一流企業では?
高校の英文法など、中学生の復習から初めて、数か月かけて教え終わった頃には最初に教えて方はスッカラカンに忘れています。1年がかりで2~3周問題集を回しても、虫食い状態です。高校の因数分解など、高校生に教えてもチャートの最後の数ページは、決してできるようにはなりません。式の特徴など見抜けないし、式の変形の必然性など分からない。因数分解で共通因数でくくるという解答が決まっているんだから、こういうふうに式を変形していけばいいと教えても理解できないんです。
どう教えても、虫食いは治らないし、必然性も理解できない。その認知の壁を乗り越えさせる方法は教育側。教える側にはどこの誰も持ち合わせていません。普通の生徒は、その理解がどうしてもできない。問題を解いても〇✕だけつけて「勉強しました」から抜け出せない。 何度も噛み砕いて説明しても、指導しても無理なんです。学習内容の前に、物事に対する認知の壁があるんです。 養老 孟司が言うように、認知の壁だから教えても無理なんですよ。
だから、頭がいい親がバカげた宣伝に騙される?
一流企業にお勤めの方々、あなた方はこういう進学校の生徒がさらに成熟した若者ばかりに社会では接しているんです。だから、ご自分のお子さんが、残念ながらそうではない場合、状況がまったく分からなくなる。あなた方が相手をしているのは上位1割未満のこういう人間なんです。
だから、お子さんを中途半端な進学校に下位で放り込んで「国立大学!せめて関学?」と間違えるんです。 私が「認知の壁」と言っても、理解できないでしょう。お怒りになるだけでしょう。それでバカげた進学塾の宣伝に騙されるんです。