「クラブを続けながら成績を上げたい」高校生は通用するのか?

現状を認識していますか?

半年間新しい学校に通って、あるいは新しい学年になって、学校の成績が芳しくないから塾に行きたい、ある塾に行っても成績が上がらないから他の塾に移りたと言う生徒がこの時期には多いです。

そういう生徒は「クラブが大切です。クラブは今まで通り続けたい。」と言うことが多いです。クラブをやって、家に帰ってきて学校や塾の宿題だけして、分からないところがあっても考える時間もないから答えをなぞるような学習をして今のような状態になっているにも関わらずです。

そういう生徒は、塾に来れば「パッと教えてもらって、サッと成績が上がる。」と都合の良いことを考えているのでしょう。でもそんな学習はありません。そんなことで学力が上がるのなら、誰でも学力が上がるし、有名大学など値打ちはありません。

進学校で「文武両道」と言われ、落ちこぼれているのに舞い上がっているみなさん。中学の簡単な学習とは違い、高校の複雑な学習は教えられて分かることと自分でできるまで努力することは違うのです。教えてもらったことを十分理解し、自分で出来るまで詰めて始めて学力は上がるのです。学校と同じように塾でもボケ~っと座って、教えてもらったことを書き写しているだけで成績なんか上がるわけないでしょう。

この違いも分からずに落ちこぼれている生徒の逃げ道ために学校は文武両道なんて言ってるのです。ご存じありませんでしたか?「進学校で「文武両道=勉強もクラブ活動も」という秘密」。

親御様もわかっているんでしょうか?

すると、ここで「その通りや! クラブばっかりしてきちんと勉強できてないと思ってたんや!」という親御様はほとんどおらずに、「イヤ、クラブは子供の大切なものなんです。クラブも辞めずに出来れば国立大学、ダメでも関関同立に行かせたいんです。」とほとんどの親御様はおっしゃいます。親も同類なわけです。

中には「ウチの子に合う塾があれば成績は上がると思うんです。」と完全に他力本願の親までいます。「いや、アンタのような親が育ててるからこんな体たらくになってるんや。」と私は思います。

そこで私は「テストでこんな問題も解けてないんですよ。塾で教えてもらえばパッと成績が上がるような状態にはないです。何よりも、自分でおぼえ、考え、出来るようにしないと。クラブが終わってから塾に来るような時間だけでは無理です。」とテストの答案を指さしながら親子両方に現状を説明します。

そして本棚から問題集を取り出して、「基礎学力が決定的に不足しているので、まずはこれとこれとこれを2年の間にこなしてもらう必要があります。それで偏差値が60後半あって入試問題に取り掛かれるようだったら国立大学を目指せばいいし、終わらなければ共通テストの準備が必要な国立大学は無理です。2年の後半からは3教科に絞って関関同立を目指すしかないです。クラブやりながらできますか?」と親子に問題集の束を突き付けます。

それでも、ほとんどの親御さんは子供を庇われます。「クラブ活動は続けさせてください。子供にとってクラブは大切なんです。」

そこで最後通牒を突き付ける

そこで、ミドリゼミでは子供に言います。「今から2年ほどうれしい楽しいクラブをして二流大学に入って、22歳からの60年間後悔の人生を送るんか? 学歴が違えば会社も給料も違う。周囲の人間関係も違う。結婚相手も違ってくる。キミが思う以上に学歴って言うのは大切なんやで・・・それで、どうする?」

まあ、こんなことを聞いて考えを変えるような子供でも親でもないわけだから、今の状態なわけです。この最後通牒は大抵不発に終わります。こんな簡単なことが分かっている親子なら、もうとっくに改善しているはずです。塾にバカげたことを言ってくることもありません。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。