神戸市の優秀な中学3年生の来年度からの予約/公立高校の入試が終わった翌日から来塾
とても優秀な中学3年生の相談
お隣の神戸市の中学3年生が体験授業に来ました。最近の2学期の中間テストも5教科は全て90点台以上で中学でも1~3番、今通っている大手の進学塾でも10番くらいらしいです。おそらく神戸高校の総合理科、運悪くダメでも神戸高校のの普通のクラスに行くそうです。
しかし、その生徒は神戸高校にこだわりはないようで、どの高校がいいか聞いてきました。私の答えは「高校から入学する場合、授業進度にそれほど大きな差はない。灘や甲陽のような特別に高度な授業をすることもないから同じ。だから、自分に合った校風、この学校でなら頑張れそうだという学校を選んでください。」というものです。
学校の校風など説明会やオープンスクールのいい話ばかり聞かせる宣伝を聞いても分かりませんし、どこも似たり寄ったりのことを言うはずです。しかし校門をくぐってあちこち歩いてみると、人間の五感というのは凄いもので、学校の雰囲気は肌で感じます。この感覚こそが校風だと思います。
これは就活でも同じことが言えると思います。会場などで担当者のよいお話を聞いているだけでは分からないが、社屋に入れば社員と特別な話をすることはなくても、社員の対応や歩いている社員の雰囲気から「自分に合う合わない」は直感的に感じます。
公立高校でも非常に高圧的な雰囲気のトップ校もあれば、そうでないトップ校もあります。私立の場合、生徒を管理する学校もあれば自由にしてくれる学校もあります。その子供が受験しそうな各学校の実情を話して、実際に学校に行って、その中から「ここは好きだ」という学校を選ぶようにアドバイスしました。
ミドリゼミに来るなら約束して欲しいこと
生徒の数学の答案を見ると、学校でも塾でも教えていないような応用問題でも見事に解いています。数学の適性はあります。これなら高校で頑張れば国立大学に進めます。
この生徒は理系志望ということで、「神戸大学の理系はダメだから、理系なら大阪大学に進んだ方がいい。」というお話をして、ミドリゼミに入塾するのなら、高校入試が終わってひとしきり遊んで授業が進んだ高校1年生の2学期からなどではなく、高校の入試が終わった次の日、合否発表がある前から来るようにお願いしました。
理由は「新高校生の新学期の開始/数学の予習を!」「高校の学習でつまずく生徒とそうでない生徒の差」に書いた通りです。数学と英語の予習、特に数学の予習を学校の授業が本格的に立ち上がる4月の後半までの1ヶ月で進めるためです。
中学の数学とは違い、高校の数学は段違いに難しくなります。上位の公立高校に進めたとしても、多くの生徒が落ちこぼれて諦めます。その証拠に、神戸高校の大学進学実績は上位3割で上位の国立大学、真ん中少し上では関関同立です。大雑把に見積もって、最高位の高校でも半数の生徒が数学を諦めて私立文系ということをこの進学実績は示しています。
春休みに予習をしろ!
こういう状況にならないためにも、数学の予習を入学前に徹底するようにお願いしました。
多くの生徒や親では「予習」と聞くと、次の授業の範囲を先持って学習して授業で分からないところがないように、あるいは問題意識を持って聞けるようにと考えることでしょう。でも、そういう予習は数学に関しては役に立ちません。
そういう細切れの予習あるいは復習では、難しい内容に理解をする時間が伴わず、解答を流し込むだけの作業にならざるを得ず、理解して自分で解けるだけのことはできません。進学校で授業進度が速いとこの傾向が猶更助長されます。これが「授業に振り回される」という状況です。その結果が、上に書いた進学校の親や生徒の期待を裏切る進学実績に反映されています。
だから、そういう状況に追い込まれないように、1学期に入る段階では少なくとも1学期分以上の予習をして授業との間にバッファーを作ることが必要となるのです。
ミドリゼミで神戸大学や大阪大学に進んだ生徒は、全員このような数学の予習をした生徒のみです。
このような学習を続けて大阪大学以上に数s無となると、クラブ活動にうつつを抜かしていれば難しい。だから、活動の盛んな運動部やブラスバンド等には入らないことも併せておねがいしました。
この話に納得してご予約を頂きました
私のこのような辛口の話を聞いて、この親子はその話に納得して来年度入試直後からの予約をしてお帰りになりました。