一目見れば分かる数学がダメな生徒/グラフを書かない高校生・線分図を書かない中学生・定規でグラフを書く中学生
グラフや線分図を描かないで解く理由
関数ならグラフ、方程式の文章題なら線分図を書いて問題を自分の頭で整理して解くように言って、「こう書いてこう考えるんだよ。」と目の前で見せても、書かない生徒は非常に、非常に多いです。
数式の関係を観念的に頭の中で考えるだけではごっちゃになるし、式を展開するだけで条件分け等の問題の意図を把握しきれないから、数学の応用問題は図示して整理する必要があるのです。
だから、問題が複雑になる高校の参考書や教科書では論点を明確にするために、式を展開している横に必ずグラフなどが書いてあります。方程式の文章題でも線分図を書いて解説してある解答も多いです。あれは解説のためだけではなく、実際に自分で解くときにもグラフなどを書きながらその横に式を展開していく「模範解答」でもあります。
数学の苦手な生徒がグラフや図を描かない理由とその結果
まず最低の生徒のすることは、「面倒くさいから」書かないというものです。公立中学の生徒なら半分以上、通知簿4の下半分まではこういう生徒です。方程式の線分図を書かない。また、高校生では7割以上は関数でグラフを書いて考えません。偏差値60に届かずに関関同立ダメのような生徒はまず書きません。
このような生徒の多くは問題を読んでも図を起こせないからでもあります。中学生の方程式レベルでは「面倒臭い」ですが、高校生の関数レベルでは式や変域が理解していることを図に起こす能力がないのです。そして、そこから苦労して頑張って何とかしていこうと言う気はさらさらないのです。
だから、間違えても解答を丸写しして出来た気になって、また間違えて、そこから一歩も進歩しない。関数でグラフも書かずに「分かれへん」なんか言っている高校生など処置なしです・
問題文を読んで方程式や関数の式を立てられる能力なんかない上にちょっとした努力も嫌なのですから、こういう生徒を預かっても成績など上げられないです。どの塾に行っても、誰が教えても無理です。問題は教える側にないからです。
別の意味で数学がダメな生徒/定規で書く
定規を使ってきれいなグラフや線分図を書く生徒は文系の生徒に多いです。グラフや線分図を書くく目的が問題点を整理して解くことが理解できずに、キレイにお絵かきすることを目標としているからです。文系の学力がない生徒では意外に多いです。
こういう生徒では字がキレイな生徒も多いです。体裁だけ整えようとして「理解」を理解することが出来ないのです。いや、体裁を整えることが第一義になっている。「文字なんか分かればそれでいい。この問題の解法のポイントは・・」と考える理系の優秀な生徒とはまるっきり考え方が違うのです。
こうして長時間かけてとてもきれいなノートを作ります。解説を映し、解説のグラフなんかも定規でピシッと書いた塗り絵を作ります。頭の歯車を1ミリたりと動かす苦労などせずとも時間をかけてきれいなノートを作れば充実感を得られますし、テストで点が低くても責められないのです。
悪いことをしても「挨拶もするいい子だったのに・・・」と言ってるバカなご近所さんも文系の底辺だったのではと私は思っています。
でも、ミドリゼミのような塾に来て、「こんなノート作って時間潰しか? 理解できてるはずないやろ。じゃあ、一人で書け」と言っても書けません。塗り絵ですから。それで「あの塾教えてくれへんねん。分かりにくいねん。」と親に泣きつきます。脳ミソを動かす努力もしないヤツに解き方教えても書き写すだけやから、解法の方向性を教えて自分で考えろって言ってるんじゃ、バカ野郎!
何でもかんでも印象や雰囲気だけで人を判断して、その人の言うことなどまるっきり聞かずに「決断が大事だ」という文系の典型タイプの大人はこのなれの果てだと私は思います。