予習中心で宿題を大量に出す進学塾(高校受験のための)、おまけに難関校対策は別料金への大きな疑問

進学塾からミドリゼミに移ってくる子供の現状

最近進学塾の上位のクラス、通知簿が5と4で埋っているような公立中学生がミドリゼミに転塾してきます。その大きな理由は予習中心の通り一遍の授業をして、画一的な宿題を出されることに納得が行かないというものです。

これは何を意味しているのかというと、進学塾と学校で同じような授業を繰り返し、同じような宿題をして学習量が増えるだけで、理解の向上の実感がないと言うことを意味しています。このことはミドリゼミのブログで書いてきました「進学塾の予習授業の理由中学生に予習と大量の宿題は不要/進学塾の都合だけです」。

そういう子供がミドリゼミにやってきて、体験授業をすることになります。最近では、進学塾の上位クラスで、公立中学でも通知簿が見事にほぼ5の中学1年生が、「10%の食塩水500gから水を50g蒸発させると・・・」という、どの問題集にも載っている基本問題をキチンと解けないのです。これが進学塾と学校で同じようなことをして、分からない問題は分からないままになっていて、子供は努力している割に達成感がないと言っている状況なのです。

ミドリゼミは中学生には復習しかしません。理解力を測った上で上限まで引き上げます

ミドリゼミは予習を学校に先駆けて学習するなど、中学生には無駄だと考えています。上位の生徒でこの有様なのですから、下位の生徒などんでもないことになります。それより、学校で授業をしっかりと聞いてもらって、塾では分からないところを理解してもらい、そしてその子の能力なりに解けるレベルを引き上げることが大切です。

ミドリゼミのように毎日子供を直接プロが指導していれば、この生徒はここでつまずくだろう、このレベルまでなら理解できるだろうということはおおよそ把握しています。だから、それを確認しながら授業を組み立てていきます。

中学の学習は基本学習は難しいものではありません。学校で分からなくても、その子なりの理解不足のポイントを突っついて確認して、ピンポイントで塾で説明をして、それから演習をさせれば多くの生徒はできるようになります。そして、出来ない問題を出来るようにすると言っても、その子なりに限界があるのですから、出来ない応用問題を何時間、何回教えても無理なものは無理です。中学の学習レベルは簡単なロジックで、説明のバリエーションなど知れています。それを理解できないと言っているわけですから、教え方の上手い下手の問題ではなく、ほとんどの場合その生徒なりの理解・能力の壁にぶち当たっているのです。それがその子の限界です。うまく説明すれば、何回も学習すればできるようなものではありません。

そんなことはないだろう?それは指導力不足だというのなら、それは誰でも塾で教えれば通知簿に5が並び神戸高校に行けると言っているのと同じです。無理なものは無理です。もちろん、年齢が進んで出来なかった問題が出来るようになることはあります。高校生になれば中学生のころてこずっていた問題など、高校では学習もしていませんが誰でも簡単に理解して解けます。でもそれは学習の成果ではなく、動物としての脳の発育が進んだからに過ぎません。そういうステージアップの時期が来ているかは、ミドリゼミではキチンと確認します。でも、それは年単位でのことです。次のテストで・・という話ではありません。

だから宿題も出しません

ミドリゼミは毎日来て学習してもらうことを前提にしています。正しい学習を正しいペースで行ってもらうためです。そんなことは公立中学の生徒にできることはありません。だって、通知簿5でどの問題集にも載っている食塩の方程式の頻出題が放り出しっぱなしなんですから、無理なんです。だから、毎日来て私の指導下で学習できるように、毎日塾を開けているのです。

このように、正しい指導ができる大人がいる環境下で毎日学習していれば、むやみやたらと宿題を出す必要などありません。テスト直前や入試時期を除いてミドリゼミは中学生に宿題はほぼ出しません。それでも、神戸高校でも兵庫高校でも合格して来ています。

学校の宿題もあるのに、塾に毎日来させて塾からも宿題を出すなど子供が哀れです。

進学塾が予習中心の授業で宿題を出す理由

予習中心の授業というのは「ウチは進学塾ですから」という方便に過ぎないのではないか? 宿題を山ほど出すのは「ウチはキチンと指導してますから」という方便に過ぎないのではないか? とミドリゼミでは考えています。

だって、そんな必要は1ミリも感じたことはないですから。それでも、最上位校にミドリゼミからは進んでいます。

上位クラスがあるのに難関校対策が別講座の理由

予習中心の授業で応用問題を学習しないため、上位高校に進みたい生徒は応用問題対策のために特別講座を別料金で取れというシステムを定着させるためです。通常料金の授業料はそれほど高くなく抑えて、特別講座や夏期講座、模擬試験などの別料金で結局高額な授業を取るというシステムの一環になっています。上位クラスというのなら、そういう難関校対策も含めての上位クラスじゃないと意味がないはずです。

ミドリゼミではその生徒に合わせて能力を上限まで引き出す問題を解かせます。

親御様への提言

子供に圧をかけて、高校受験ごときで寝る時間も惜しむように塾の宿題をさせて、日曜日には特別講習に通わせて、やっと1ランク上の高校に入れたからと、それがどうしたというんでしょう? ワンランク上の高校に無理やりねじ込んでも、落ちこぼれるだけですよ「高校受験の志望校決定/ワンランクしたの高校の下位コースに最上位で入る」「働きアリの法則/進学校で7割の生徒はなぜ失敗するのか?」「働きアリの法則/進学校の生徒とその親のプライドがもたらす現状認識不足が原因」。

重要なのは最終学歴の大学への進学であり、高校受験などその一つの過程にすぎません。ところが、そんなことを考えもせず、オープンスクールに行って、高校がいいことばかりを並べ立てる宣伝を聞いて舞い上がって、「是非ともあの高校に!」などと言っている親が多い・・・バカだと思います。正直。

高校など文科省の指導がんじがらめで、授業も単位もどの高校でもほぼ同じで、特色などありません。高校が独自で出来ることなど、ほんの少しの授業で大学の先生の話を聞かす程度のことで、それ以上のものでもそれ以下のものでもない。その上、それで子供の興味を引いたところで、そんなお話し通りのことをするには相当上位の大学に進まなければ意味はない。

そのことも忘れて舞い上がっている親が多いのは、とても驚くべきことです。

そんなキラキラしたインスタ映え受験より、上位の大学に進むには子供が余裕のある状態で中学や高校受験をして、上位で進める学校に入れるという大前提を忘れないことです。そういう意味でも、進学塾の予習や過大な宿題は必要ないのです。楽勝で上位で進める高校でないと、大学受験ではいい目は出ません。

本番は、高校に入ってからです。中学はそのために基礎学力を身に着ける場所で、ひとつでも上の学校、目の前のテストの点数が5点上がった下がったは関係ありませ。そんなことは高校の模試の偏差値で言うことなのです。

いや、あの高校には特別な授業が・・など言うのなら、なぜ中学受験させなかった?

高校受験でそれほど熱心になるのなら、明らかに公立高校と差がある授業進度の私立になぜ中学受験させなかったんですか? 学校の選択など、公立か私立の中高一貫か以外に大きな意味はない。私立の中高一貫間でも、公立間でも、授業内容や進度に大差はないからです。明確な差は、中高一貫私立と公立の差にしかありません「国立大理系は公立高校から現役ではもうムリ?/理系なら中学受験は必須」。

オープンスクールに行って、高校受験で「あの高校は素晴らしです!是非とも・・」などと塾で言っている親は、正直アカンわけです。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。