新高校1年生は英語の予習も今から始めよう/頭から英語が読めるようになろう

英文法の予習をしよう

学校の英文法のテキストは薄く内容も乏しいものが多いです。しかし、その後ろには学校から配られている分厚い文法の参考書が張り付いているのですが、ほとんどの学校の授業ではテキストを説明する薄い内容になっています。

だから、ほとんどの生徒は学習に時間がかかるリーディングの和訳の予習などに時間を使って、薄い文法のテキストはテスト前に一夜漬けで終了します。労力のかけ方が逆です。高校1年生のリーディングなど、大した文法も出てこないのだから、「先生に当てられたらどうしよう。」とか「予習をしていないと叱られる。」程度の考えでリーディングに重きを置く学習をする生徒をキチンと指導できない塾は駄目です。

英文法をキチンと分かっていないと、高校2年生の半ばから始める長文読解は理解できません。大学入試の長文は、文法知識がなく単語力だけで、適当に単語の意味を並べて訳すと間違った解釈になり、意味が取れないような箇所が必ずあります。そういうところに下線を引いて「和訳せよ」と出題されたり、現在分詞と過去分詞の選択問題があったりするのです。もちろん、正誤問題もできません。

だから、もう少し充実した問題集で、学校の参考書を読みながら学習を進めることをミドリゼミでは行います。まだ時間的に余裕のある今から英文法の予習を進め、高校1年生の夏休みに一通り終えて、高校2年生の夏休みまでに何度も学習して完成させます。その上で、高校2年生の夏休みから、上述したような入試問題を始めるのです。

例えば、こういう文章を理解できますか?

例えば、 It is the necklace that she lost yesterday. という文章をどう訳しますか? 中学生なら、このthatは関係代名詞で、she lostの目的語を先行詞としてしるから、「それは昨日彼女がなくしたネックレスです。」と訳すでしょう。それは大正解です。

でも、高校では It~that の構文は強調構文と学習します。強調構文とはthat以下の文章の強調したい語句をIt~thatの間に挟むのです。だから高校では「これは『彼女のネックレス』を強調する構文で、『昨日彼女がなくしたのこそのネックレスだ。」という訳になりま~す。」と教わります。

この見分けはどうするのでしょう?もちろん、この文章は前後関係もなく、これだけでは見分けがつきません。しかし、こういう見分けを出来るうえで、長文読解にアプローチしていかなければ、入試問題では必ず躓きます。多くの生徒は、「これは関係代名詞でだから、こう訳します」と解説に書いてあっても疑問も持たずに「フ~ン、そうなんだ」と受け入れるだけでしょう。

さらに踏み込んで考えると、IT~thatの構文には形式主語もあります。形式主語のthatは接続詞なので、that以下には完全な文章が来るとしか文法書には書いてありません。でもこのloseを自動詞と考えるとshe lose yesterdayは完全な文章で、形式主語としての扱いは可能です。「昨日彼女がなくしたのはネックレスだ。」でSVCの構文となって別段おかしくありません。この場合、loseという動詞は他動詞でしか「なくす」という意味はありません。目的語を取らない自動詞では「負ける」などの意味になります。だからloseを自動詞として扱わないけない形式主語は無理なのです。

ここまで考えて学習をする癖をつけなければ難関大学は突破できません。それには自己学習だけでは無理があります。でも、多くの予備校などで予習気味の授業を受けても「これは関係代名詞ですよね~」と学校と同じ通り一遍の授業が行われるだけで、こういう使い分けにまでは踏み込んでくれません。ミドリゼミの存在価値はそこにあります。

このレベルまで上がれれば、頭から英語が読めます。それが到達点です。

この例文を見てわかるように、英語は後ろから後ろから前の単語や句を修飾して行く言葉です。ということは文法的な修飾関係がきちんと把握できていれば、前から順番に読みながら頭の中で「こう修飾している」と上に書いたようなことを把握しながら読み進められれば、

英語のまま意味が取れる言葉でもあります。頭から頭から後ろの語句を修飾する日本語と正反対なので、キチンと文法が把握できていないとこの作業はできません。これが英語を学ぶ大きなハードルです。英語を読み終わって、単語の意味から修飾関係を考えているようでは英語の上達はありません。

例えば、今日の私の英会話の教材「Facts About Iceland You Probably Don’t Know」の冒頭の文章、制限時間20秒です。

Snow, ice, volcanoes, and geothermal activity are just some of the things Iceland is famous for. But there’s a lot more to this fantastic country. Here are five facts that even your most knowledgeable friend might not know.

冒頭では、Snow, ice, volcanoes, and geothermal activity are just some of the things まで読むと急にIcelandが出てきて、ここから違う文章が始まっています、最後まで読むと Iceland is famous forですから、forの後にjust some of the things が続く修飾関係があることが分かります。とても簡単な修飾です。

だから頭の中では、まさにSnow, ice, volcanoes, and geothermal activity are just some of the things、Icelan? Iceland is famous forということで、英語のまま理解して終わりです。このスピードで読めることをミドリゼミは学習の到達点にしています。

もし和訳しろと言われたなら、一番難しいのがactivitiの訳です。「地熱活動」なのか「地熱関係の娯楽活動=温泉など」かはこの文章と段落だけでは分からないからです。しかし次の段落で、Reykjavik is a colorful city, full of restaurants, cafes, museums, and bars. You can even swim outdoors in warm geothermal pools. And because Reykjavik City is small, it’s also easy to get around on foot.と書いてあるので、どうやら温泉関係のアクテビティである観光目的の文章であると推測されます。

ミドリゼミの入試の第一歩

ミドリゼミの英語学習の目標は、高校2年生の夏にこの問題集を始めて、3年生では英語のまま頭から読んで、その場で理解できることです。 この問題集がなんとか出来ない生徒は、経験上関関同立は無理です。

英文法をほぼ理解して、この問題集に取り掛かれることがミドリゼミの大学入試の準備の第一歩です。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。