国公立大学がダメなら関関同立で!は失敗する/特に男子多い?
ものすごく多い典型
ベネッセの模試で偏差値60くらいで、「神戸大学に行きたいんですが、ダメなら関学でもいいです。」と言って説明会や体験授業に来る生徒がとても多いです。もちろん、神戸大学の判定はEです。関学でもD判定とかがついている。
このDとE判定は、「受験すれば多分落ちる」という判定です。C判定で五分五分だと考えていいと思います。
こういう状況ですから、数学のチャートは理解できていない、英文法もキチンと勉強していない、難しい長文は適当に単語を並べて雰囲気で読むだけという生徒で、塾に来たらキチンと指導してもらえてなんとかなると思って来るのです。
ところがなんとかなりません!
なぜなんとかならないか?
こういう生徒では、「じゃあ学力が足りないのだから、クラブも辞めて人一倍の努力をするか?」と言えば、そこまではできないと言います。「それでは、数学を捨ててせめて英語だけでも基本から学習をし直して関学に行こうじゃないか!」と言うと、国公立大学を諦めきれないと言います。
そこで、共通テストまでのスケジュールから逆算した学習プランを示して、「これが出来ないと国公立には行けない。共通テストも失敗する。それは分かるだろう。」と詰めると頷きます。
でも、だからと言って、クラブなど好きなことを諦めてまで頑張るのは嫌だし、かといって国公立大という希望を捨てるのも嫌なのです。
失敗するに決まってます。
だから、こういう生徒はこの時点で「預かるのは止めておこう。」と私は考えます。
そこで、ミドリゼミではこういいます
だから、当人からミドリゼミを断ってもらうために、「人一倍頑張るのも嫌、諦めるのも嫌、それで何とかなると思っている性根をまず直さないと成功しない。」と生徒に言います。
そうすると、「あの塾には行きたくない。」と子供は言いだし、親の方も親の方で「塾の言うことは分かるんですが、子供がやはり嫌だと言ってまして・・」と連絡してくるのです。
こういう生徒は昔からいたのですが、最近増えてきたように思います。特に男子で多くなってきました。
理由は、女子は反抗期も終わり大人の思考回路で自己反省と客観視が出来ている生徒が多いので、合理的な判断ができるからです。一方で男子は、今の子供は精神年齢が低いので高校2年生くらいで反抗期真っただ中になり、お花畑の自分の希望が否定されると我慢がならないからです。
男子は失敗する生徒が多いように思います
最近では、教えにくいのはこの反抗期真っただ中の、女子では中学2年生、男子では高校2年生です。
これは脳の発育が女子の方が早く、理解力も高校では進んでいて、高校の学習に対応できるということでもあります。また、反抗期のため高校受験には失敗したとしても、高校では心機一転して取り返せるからでもあります。
ところが男子は、理解力の発育が遅い上に、高校生で反抗期なのですから、最終学歴を決める大学受験で失敗してジ・エンドになる割合が高いと、経験上思います。