個別指導塾の悩み/生徒の考え方や解法に寄り添う授業をすると、一部の生徒がクレーマーになる件

ミドリゼミの指導/生徒の思考や解法に沿ってできるだけ指導をする

学校や塾の授業や問題集の解説では、通常解法や考え方は一通りのパターンしか教えません。ところが、数学などの答えが一つしかない科目でも、解様々なアプローチが可能な場合があります。それを分かった上で学習する生徒ならいいのですが、自分の解法に固執する生徒では指導に困ることが多くあります。

もちろん、その生徒独自の解法を評価できずに、学生のアルバイトのように「こう解きます」と言う安易な指導しかできないからではありません。

しかし教科書などの解法では、その分野で必要な考え方やアプローチを説明していて、この解法が身に着かないとこれ以後学習が困難なことが多くあります。だから、他の分野や前の分野の解法を使って解く努力は褒めますが、加えて、その分野での主要な考え方もしっかりと身につけていく必要があるわけです。ミドリゼミではその上で、生徒独自の解法とその主要な解法の関係を説明し、アプローチの幅を広げていけるように指導しているつもりです。

ところが、そういう良心的な指導は役に立たないことがほとんど

ところが、こういう生徒では、その分野の学習を十分してないから他の分野の解法を引っ張て来て無理やり解いているだけのこととが多く、塾の説明を聞かずに「私の解き方ではなぜダメなのか?なぜそんな面倒なことを新しくおぼえないといけないのか?」と全く前に学習が進まないことが多くあります。

あるいは、思慮不足から条件等を満たしていない解き方をしていることも多いわけです。

上に書いたように、独自の解法と主要な解法の関係を理解して「なるほど」と言って解法の幅を広げていける生徒など、神戸大学以上に進むレベルだけです。だから、多くの場合自分の解法に固執する生徒は、学習能力が不足しているか、新しいことを身につける努力が嫌かという低レベルのことで、「今できることで何とかならないか?」と新しいことを学ぶ努力を嫌がっている低レベルの生徒に過ぎないのです。

こういう低レベルの身勝手に寄り添うと・・・クレーマーになる

もちろん、それに加えて性格的な要因も大きいです。

こういう生徒に寄り添っていくと、明らかに間違った考え方をしていてその点を指摘しても、「自分の考え方で上手く行かないのは何故なんだ?」というようなことを言いだします。

もちろん、その他の生徒でも「なぜ私の解き方ではダメなのか?」と質問することはよくあるのですが、こういう生徒の場合質が違うのです。こういう生徒の場合、生徒の疑問に真摯に応えていると納得するのではなく、自分の屁理屈をこねくり回し始めます。それに一つ一つ完全に対応していかないとには満足しなくなります。

こういう対応をしていると、学習をどう教えるのかではなく、どうすれば相手は納得してくれるのかと頭を悩まされることになり、頭の芯から疲れます。まるでクレーマー対策です。こういうことが毎日毎日続きだすと、こちらも限界が来ます。「自分の考えに固執するだけではなく、その分野で大切なことを学ぼうとしないと学力は伸びない。」などとこちらも言う羽目になるのです。

すると、どうなるか? こういう生徒はこちらの対応に怒りを持ち出します。もうね、本当にクレーマーみたいになります。こういう性分の子供は、納得いくまで1回でも対応されなくなると我慢できなくなります。そして塾を辞めます。私の方も、塾を辞めると言ってくれた時には心底ホッとします。

こちらも生徒の要求に対応しきれなくなり、生徒がそのことに不満を持ち出すのは分かりますから、その時には新しい生徒の募集をかけて、退塾と同時に新しい生徒に来てもらうことになります。

塾の対応がクレーマーを生むのだろうか?

もちろん最初からややこしいと分かっている生徒には来てもらいませんが、途中から変わっていく生徒が多いのです。

やはり私が生徒に寄り添っていくから、こういう性分を持った人間は増長するということなのだろうと思います。学校や他の塾では「こう解く」と教えられるだけですから、「ここなら思う通りになる」と思うのでしょう。それで思う通りにならないと「塾が悪い」と言い出します。

できる限り生徒の考え方や学習方針も受け入れてとは思うのですが、それを分かってくれる生徒と、それでクレーマーになる生徒がいます。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。