AIの発達から選ぶ進路選択「AIの波が直撃、米国の大卒若年層失業率25%に上昇の恐れ」

アメリカでAIが就職に与えている影響

ブルームバーグの記事「AIの波が直撃、米国の大卒若年層失業率25%に上昇の恐れ-上院議員」によると、急速に発展する人工知能(AI)の影響で、大学卒業後間もない若年層の失業率が今後2-3年以内に最大25%に達する恐れがあるらしいです。米労働統計局によると、大卒の20-24歳の失業率は8月時点で9.3%と、2年前の7.4%から上昇しています。AIの加速度的な発達により、この傾向が助長されるということなんでしょう。

この記事ではこれ以上の言及はありません。しかし、現にアメリカのITで大規模なリストラが進行中です「グーグルやアマゾンなどIT大手で「大量解雇」、従来とは「まるで違う」ポイントとは?」。理由はAIによる従業員への置き換えが進んでいるからです。

AIに聞いてみた「どんな職種で雇用が減るのか?」=陳腐な答え

Grokに聞いてみたところ、まずソフトウェアの作成の自動化、AIチャットボットが対応する顧客サービス、様々な業種でのデータ収集業務や文書作成業務、金融や財務などのデータ分析、建築デザインなどの自動化などで影響を受けるようです。

「AIは主に「自動化」中心の職種(例: ルーチンコーディング、データ入力)で若年層の雇用を13%相対的に減少させていますが、看護やヘルスケアのような「補完」型の職種では成長が見られます。 全体として、大卒者の失業率は5.8%(2025年3月時点)と4年ぶり高水準で、AI露出度の高い専攻が特に影響を受けています。」とGrokは答えています。

まあ、素人でも考え付く内容です。

要するに、こんな程度の情報を集めたり、資料を作成したり、判断するほとんどの下っ端のホワイトカラーの業務は影響を受けることになりそうです。けれどその内容は、ほぼ文系の20歳代がするような業務に相当しています。今後は若手社員の失業だけではなく、就職も難しくなりそうです。

一方、理系で関係あるのは情報産業くらいで、コンピューター相手の仕事だけです。

AIに影響を受けない学部

文系に比べて理系が影響を受けないのはなぜか?デスクワークのデータ分析や解析は大きな影響を受けるでしょうが、そのデータを取る実験などはAIにはできないからでしょう。要するに体を使った仕事にまでAIは関与できない。実験装置などをデータから制御できても、試料の準備などなど、実際に手を使ってする仕事まではロボット工学で自動化できない。

同じことは介護や看護、リハビリなどの医療系でも起こりえます。建築や清掃などの、いわゆる3Kと失礼にも呼ばれる体を使った仕事も同様でしょう。そこまでロボティクスが進化するにはまだ時間がかかる。

と言うことで、文系なら超一流大学とFラン大学しか残らないかもしれない

文系であれば将来経営にタッチする少数の一流大学卒とFラン卒で体を使った仕事に従事する労働者しか重用されないかもしれない。中途半端な一流大学を出て課長や部長止まりの多くのホワイトカラーの就職はないのかもしれません。

それに比べ、情報系以外の理系=化学、バイオ、工学系は影響を受けにくい・・のかもしれません。でも高度な専門知識が必要な理系の代表:医師などの仕事でも、内科などの仕事は顔認証で顔色などの診断、問診票から病状をデータと照合して診断、検査数値のデータ化で影響を受けるかも知れません。まあ、あれもデスクワークだと言えなくもない。一方で、外科などの体を使った医師は重用されるかもしれない。

高校生の皆さん、AIの発展を考えた進路設計を!

高校生も進路決定時に「これがやりたい!」と今の社会環境下の夢を語るより、将来のAIやロボティクスの発展を考えて進路を決めた方がよさそうです。

もちろん、AIのディープラーニングが威力を発揮するソフトウェアや情報分野なんか、一番AIの恩恵を受けるようで一番ご法度でしょう。そのAI を制御する非常に高度な少数の人材しか必要ない。京大や東大卒以外は要らないかもしれません。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。