オープンスクールや説明会で学校は嘘をつかないのか?
アナタはどう思いますか?
学校のホームページやオープンスクール、説明会で学校は本当のことを言ってくれるでしょうか?
さあ選んでみましょう!
1.学校なんだから本当のことを言ってくれるでしょう?
2.都合の悪いことは言わなくても、少なくとも言葉にしたことは本当でしょう。
3.親が分からないと思えば平気で嘘をつく
もちろん学校によって違うと思います。経験上私が一番多いと思う学校は2です。けれども3の学校も少なくはないです。
例えば、非常に多い学校の嘘=ホームページの進学実績は2
多くの学校では進学実績を表で表示してホームページで見れるようにしてくれています。もうこの段階で2です。もちろんオープンスクールや説明会などで同じような表を使います。
まずは「国公立大学〇〇人!という進学実績のウソ?疑問?」にも書いたように、「国立大学70人合格!」と見出しに書いていても、その過半数以上がわざわざ阪神間から行くはずもない地方の国立大学であったり県立大学だったすることも多いです。「関関同立は難しいかな?」というような生徒を学校推薦で「国立大学だぜ~」というように誘導する進学指導をして「国公立大学〇〇人」の進学実績を膨らませるためです。
こういうデータを見るときに、関関同立以下の聞いたこともない地方の国公立大学を「国公立大学70人!」と認識して読みだす親は少ないと思います。阪神間であれば国公立大学とは、大阪公立大学や神戸大学、大阪大学、京都大学をイメージするはずです。これは正直なデータだと言えるんでしょうか?
私立大学の合格者数に至ってはもっとひどく、合格者の延べ人数しか載っていません。「関西学院大学合格80人!」と書いてあったところで、関西学院を志望する多くの生徒は日程をずらして3学部も4学部も受験してきます。それに加えて、関西大学や立命館大学も2つ3つと受けてきます。私の経験ではだいたい5個から6個の大学や学部を受けてくるはずです。そして実力がある子供は4つ5つと受かり、ボーダーの子供は2つ3つと受かってきます。
もちろんこんなことは最近の多くの方はご存じで、「じゃあ実質は30人くらい?」とか自己流で判断しなければならない。これが「本当のこと」なんでしょうか?意図的に誤魔化してある。一番肝心な進学者数を書けば一目瞭然なのですがそういう真実の合格者数を書く学校はほとんどありません。自信があれば堂々と描くはずなんですけどね。
たいていの学校は2という判断になるかと思います。
ところが説明会の口頭になると・・・3が増えて来る?
こういう数値や表はホームページのデータとして残るのですからもちろん嘘は書けません。ところがオープンスクールや説明会、特に生徒や親に対する個別の説明会ではどうでしょうか?
多くの学校は上のホームページの話と同じで、あやふやな数値で膨らませたウソではないが親が知りたい真実でもない2の話に終始します。しかし、口頭でしかも個別となると、本当に適当なことを言い出す教師もいます。中には私が「それはないやろ~」と限りなくウソだと思えるような3の話を平気でする学校もあります。
先日もある親が、国立コース・有名私立コース・普通コースというようなよくある3段階のコース設定がある学校の真ん中のコースでは6割の生徒が関関同立に合格すると個別の説明会で教頭から聞いてきました。最上位のコースは40人、2番目のコースは80人、3番目のコースに160人ほどいるそうですが、その学校の実情は大阪公立大学以上の国公立大学の合格者は3人、地方の県立大学などに10人ほど、関学=関大≒80人、立命20、同志社30人ほどです。関関同立以上の大学には50人ほどしか進めない。
この数字から考えても、どう考えても2番目のコースで6割という数字は私にはないように思います。
おまけに、この学校を併願校として使う生徒が進む中堅公立高校では上位1割でやっと関関同立です。2番目のコースですから、この公立高校の上半分と比較しても6割という数字は出てこない。おそらく2~3割という上半分との比較が妥当な数値でしょう。
関関同立に6割の位置にいれば進めるのは、トップ公立校である神戸高校や長田高校でも難しいのです。トップ校でも6割なら正直ギリギリで、関関同立はダメもとで実際は産近甲龍かな?と思います。
関関同立の延べ合格者数しか発表していないので、かなり膨らませた話が出来るのです。明らかにこの先生は親に嘘をついていると思います。3です。
そしてこの高校は、以前私の塾に通っていた親子にも同じようなことを言って、中堅の公立高校に行くはずだった生徒を親はそのコースに専願で受験させています。その生徒は関関同立などカスリもしないと自覚していて、受験さえしませんでした。
この学校には素晴らしい指導方法があって生徒の学力が神戸高校並みに伸びるんじゃないのってか?
その学校に独自の素晴らしい指導方法があって、同レベルの他校より抜きんでた大学進学実績を誇る学校など聞いたことがありません。その前にそんな指導方法も聞いたことがありません。もし、そんな学校があれば大人気で、もうその段階で偏差値は神戸高校以上にあがってます。それに、そんな指導方法があれば高額な授業料で塾が先にしてますって。
この学校に進む生徒の能力と神戸高校などに進む生徒の能力は、正直天と地ほど違う。教えている私が断言します。だって公立中学校で定期テストで60~70点を取って通知簿に3と4が混ざっている生徒と平均点が90点近いほぼオール5の生徒の差ですよ。全く違います。いくら上手に教えて指導しても、その圧倒的な能力差を埋められる教育方法などありません。断言しましょう、ありません。
それにね、この学校がそんな丁寧な指導をしているわけがないことは私が良く知っています。だって、その学校の生徒は何人も教えましたから。特に思い出深いのは、上にも書いた「関関同立6割」を信じて専願でその学校に進んだ生徒です。学力的には関関同立は無理だと分かったその生徒は、指定校推薦で関西学院に進みたいと定期テストの勉強を頑張って評定を4以上とり続けていました。このことからも6割が関関同立など生徒にはウソだと分かっています。そして、指定校推薦の選定ラインに乗っていた生徒が、不幸にも3年の定期テストでインフルエンザにかかりほぼ全教科テストを受けられなかったときに、ほぼ全教科で平気でで0点をつけて、それまでのその生徒の努力を踏みにじったのです。
通常は、それまでの平均点などから見込み点がつけられます。こんな酷い学校を私は知りません。それもインフルエンザという不可抗力で、おそらく流行していた学校で罹患してきた病気で平気で0点をつけて生徒の将来を踏みにじるなどあり得ないと思いましたよ。結局、この学校のレベルと生徒が自覚している学力通りにその生徒は関関同立には一般入試では受験さえしませんでした。
こんな学校が、並の生徒に丁寧な指導をして最上級の公立高校レベルにまで押し上げていると思います? 一方で、そんな学校だから平気で教頭がウソを親につくんですよ。「6割で関関同立」を信じて入った親子に、「実は産近甲龍も難しいねんん」とどういう顔をして進路指導をするのでしょう? そんな神経もないから平気で生徒の将来を潰し、ウソをつくのです。


