中学受験でどんなに勉強しても成績が上がらない子供/この素晴らしい記事は高校受験でも、高校に入ってからも同じ
どんなに勉強しても偏差値50に届かない…プロ家庭教師が見抜いた「中学受験に向いていない子」4つの特徴 という記事に以下の項目が書かれています。
「こんなご家庭は高校受験も選択肢に
ここまで読んで、では我が家の場合は高校受験にしたほうがいいのか? と思った方へ。僕から見る「高校受験に切り替えたほうが良かったのではないか」と思えるご家庭の特徴は、以下の通りです。
●子どもの精神年齢が低すぎて、小5の中盤になっても成長の気配がない
●競争心がなく、マイペースを崩せない
●英語が得意、もしくは海外志向で将来は海外で就職したいと考えている
●小さなころから勉強をさせてきたが、中学受験の偏差値50にも届かない(=親のやり方がマズい、もしくは間違っている」
しかし、高校大学受験を指導する塾として言わせていただくと、この内容は高校受験でも、高校に入ってからも変わらないと思います。年齢が上がって改まるものではなく、思春期になって親や学校、塾の抑えが効かなくなってその子供の本性が丸出しになって、かえって酷くなります
結局は三つ子の魂百までというようなことで、どういう大学受験になるのかは中学受験や高校受験の段階で予想がつくものです。
精神年齢が低い
「親が日々叱責しながら、親子関係や多大な金銭を犠牲にしたあげくに、そこそこの結果しか得られず、親子ともども疲れ切ってしまった。そのようなご家庭は、速やかに高校受験にシフトしたほうが、健全に進路を選べる側面はあると思います。」というこの記事の記載は間違いです。高校受験でも。その後の高校の学習でも同じことが起こります。この生育差は年齢が上がっても埋まらないことが多い。
生育が遅く中学2年生で小学校高学年のようなことしか言えない子供、高校2年生で中学2年生のような進路についての考えしかない子供が非常に多くなってきています。特に女子より生育が遅く精神年齢の発育も遅い男子でこのような傾向が最近多く見受けられます「最上位の男子は優秀だが、次のレベルの上位に最近は男子が少ない」「平成から令和にかけて子供の学力は低下している/公立中学男子のお母さんは特に気を付けよう」「国公立大学がダメなら関関同立で!は失敗する/特に男子多い?」。
進学やその後の就職のことを塾で話してきかせても、まるっきり理解できない高校2年生は最近多いです。大学が就職と直結し、それが自分の収入や将来の生活、結婚相手とも大きく関係してくることも理解できない子供に、学習内容だけは理解しろと言っても無理です。理解力は一方に働いて、もう一方には働かないという都合が良いことはないように思えます(発達障害気味の天才型は除く)。
この生育の遅さは中学受験より高校受験でも埋まることは私の経験上ないように思います。このことは早生まれと遅生まれの学力差などを研究している日米欧で明確になっています「成績目的で就学年度まで遅らせるアメリカ/早生まれで不利な中学受験をして、進学校で落ちこぼれて、現役志向と言う日本の不思議」。
「早生まれの子供は1年浪人して、やっと遅生まれの子供と対等な勝負ができる/中学受験なんて愚かすぎる/学年ではなく年齢で考えよう!」。
「競争心がなく、マイペースを崩せない」について
これも多いですねぇ・・・悩んでいる親御様も多いでしょう。
でもこういう生徒をいくら焚きつけても、将来について言い聞かせても、ムリですわ。この記事に書いてある「自分のペース」とか「テストの制限時間」とか言う問題ではなく、「入試までにはこのレベルの問題集をいつまでに対応させて・・・次はこれをいつまでにやって・・でないと志望校の入試問題に対応できないでしょ!」と入試問題を突き付けて言って聞かせても、いつまでものんべんだらりと学習してスケジュールを守らずに失敗します。
そして、その失敗を際限なく繰り返す。おおよそ反省とか改善は見られない生徒がとても多いのです。仮に反省と改善してもそれは次のテストで少し頑張るだけで、そこで成績が上がっても維持できずに「まあいい席採ったしもうやかましく言われないだろう」とまた元の状態に戻って酷い点数を取り、成績はのこぎりの歯のように上下に振動するだけで上昇トレンドには乗りません。
学歴の大切さが分かっていても目の前の安楽から出て来る気はないんだから、学年が上がっても同じですよ。だって、少し前の調べでは、休日に宿題以外に2時間以上学習する高校2年生は4割しかいないんですよ。高校2年生なら学歴も就職もすべて理解できているはずです。だから、マイペースじゃなくって怠け者なだけです。「進研模試で偏差値60は崩壊している理由/休日に2時間も自己学習する高校2年生は偏差値70取れる?」「産近甲龍は大学希望者の上位5割にいれば入れる/休日に2時間も自己学習する必要はない」「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査: 日本経済新聞 (nikkei.com)」という状況で、この表のようになっております。

それに加えて、コロナ後はこの調査時期より学力は年々落ちてきているんです。このことについては以前考察しました「データで見るこの5年の子供の劣化/理由は親にある」。

高校受験になれば改善するとこの記事は書いていますが・・
藁をも縋ることを考えて中学受験は諦めて高校受験させようと舵を切っても、公立中学でも同じことを繰り返すだけです。高校受験では親の言うことを聞かなくなった分余計に酷くなります。そして、高校では、より親の言うことを聞かなくなり本性全開で手が付けられなくなる。結局は中学受験させても、高校受験させても同じという子供が大半です。闘争心を持って学習に取り組む子供は小学校のうちからそうしますよ。
高校になればその子供の本来の能力と性根によります。親は見守ることしかできなくなります。
他の項目は?
●英語が得意、もしくは海外志向で将来は海外で就職したいと考えている
●小さなころから勉強をさせてきたが、中学受験の偏差値50にも届かない
「英語で海外活躍!」って、芦屋では舐めたことを言って来る苦労・世間知らずセレブな方がたまにいらっしゃいます。しかし、そんなことはそれなりの偏差値があって、そういう仕事に就ける大学に行って初めて考えることで、こんなことを中学受験から考えている親の判断基準が狂っているので、そもそもこんな親は中学・高校受験など判断すべきではない。塾で「ここなら余裕を持って入れます」と言われたところに入れればいい。
以前、まあまあの進学校で英語だけが少しマシな成績の子供を連れてきて、「これじゃあ、関関同立ヤバイよな・・」と思っている私に、「将来は国連職員にでも・・」と言ってのけた親がいました。そんな考えだから進学校に下位の成績で放り込んでいるのです。いつまでも現実を見ずに将来の夢しか見えていない。
もちろん、受験に邪魔にならない程度に英会話などを学習させるのはいいことかもしれません。でも私の塾に来る進学校の生徒では、中学受験や高校受験に精一杯で、英会話などに行く余裕がない生徒がほとんどですよ。英語などと欲をかく前に日本語の読み書きさせないとマトモな受験にならないでしょう。
下の「偏差値50にも届かない」のでは、そもそも学習能力が高くないんです。小学校高学年ではほぼほぼその後の学力は見えてきます。偏差値50の子供がそれなりの中学に入って、中学高校でグ~ンと成績を伸ばして偏差値70の国立大学に進めることはまずありません。
イヤ、ウチの志望校では神戸大学も大阪大学もいる?それはね、後期募集などで入ってきたり、授業料免除で入ってきた訳アリの子供が叩きだした成績なんです。私の教え子にもいますよ。私立高校に一円も授業料を払わずに奈良県立医大の医学科に行った生徒。
だから、今のうちから進める大学付属に放り込みましょう。大学受験では、必ず入れません。中学受験が一番放り込みやすく、次は高校受験です。大学受験から入るのが一番難しい。今その付属校が何とか精一杯なら、大学受験からでは無理です。
だから、親の選択ミスで進学校の生徒の大半が大学受験を失敗する
ということです。その子供の本性をよよく考えましょう!子供のだらしない片鱗が見えていれば「成長すればよくなる」と願って、親は自分が希望する中学や高校を受験させると失敗することが多い。問題を先延ばしして、かえって結果は悪くなります。その片鱗が思春期で抑えが効かなくなるとどうなるのか考えて、中学や高校を選ぶべきです「親の選択ミスで進学校の生徒の大半が大学受験を失敗する」。
実際には大学受験では、本の偏差値が5違うだけの大学でも教えている側からすれば大きな差、埋められない差があることが普通です「産近甲龍と関関同立に進む高校生の違い」。この差を年齢が上がったからと乗り越えられることはほぼありません。却って悪化します。
だから、志望校に中下位で入れるより、その志望校の真ん中くらいの成績で入れる付属校に入れる方がよほどいい結果になることが多い「中学受験塾、下位クラスの生徒/付属校に入れる以外道はなし」。


