関西学院大学 総合日程 英語大問1,2の解説
問題を解くのはいいのですが、丁寧に書いていくと時間がかかるので分割して書かせてください。
問題と解答は予備校などで既に公表されているので見て下さい。私は代々木ゼミナールを参考にさせていただきました。https://sokuho.yozemi.ac.jp/sokuho/s_mondaitokaitou/26/1432000_5399.html
ミドリゼミの解説は予備校などの講評とは違い、かなり丁寧に書いていると思います。
大問1
平易な英文の長文読解です。有名な問題集の基礎英文問題精講を読めていれば楽勝でしょう。毎日DMM英会話のデイリーニュースでもやっていれば2~3分くらいで読めるでしょう。
内容は「魚油の子供への効用」と言う医薬関係の感じでしょう。高校生は知らないかもしれないplacebo(対照用の偽薬)の意味も書いてくれているので、まったく問題なく読めます。
ただし、この問題のポイントは、普通の医薬関係の話であれば医薬品には効果があってもplaceboは効果がないとなっているところが、この文章ではplaceboは「心と体の関係で強力な効果がある」という内容になっていて、先入観を持って読むと間違えることでしょう。
選択問題も、どの問題集にも載っている代名詞の用法もありますが、A(2)(3)はこの先入観を聞いている問題です。
(4)はカッコのところだけでは判断がつかずに、次の段落に選択肢の内容が書いてある典型的な問題です。(5)も同じで次の文章に選択肢の理由が書いてあります。
B(ア)はat your disposal という熟語を知っていないと出来ない問題です。あまり使わない熟語で、しかも医療関係でdisposalというと使い捨ての意味が一般的なので、ほぼ正反対の意味を持つこの英熟語の出題はタチが悪いです。
(イ)も同様でover timeは普通「超過時間」と言う意味ですし、この問題の下線部の次には「成長してから効果が出る」などと書かれているので、考え過ぎるとgraduallyではなくeternallyを選ぶ生徒もいるでしょう。
(ウ)は簡単です。キチンと読めていればその通り選ぶでしょう。
(エ)はどれを選べばいいのか分からない生徒も多いでしょう。でallow to have a parenting permitとhaveを使っているのでÐです。
(オ)はchairing committeeやpanelという経済用語を知らないと出来ないので、多くの高校生には無理かもしれません。
(エ)はattendの意味を知っているかどうかだけです。知らないとCなどを選択するかもしれません。
C(ⅰ)が出来ないということは、最初に書いたplaceboに関する全く内容が読めていないということです。
(ⅱ)も同様で、読めていないということは、ここの工場の段落をなぜわざわざ偽薬の文章で例に挙げているのか全く分かっていないということです。
(ⅲ)これも同様ですが、正しいと思える内容が「偽薬」の話ではなく、わざわざ「工場労働者」の話で持って来ているのがいやらしい。
大問1から言えること
文章は難しくありません。特に、偽薬の話題を知っているなら斜め読みでも読めそうな文章です。その文章を読めているならAやCの内容正誤問題はそれほど難しくありません。
ただ、Bの熟語問題では受験生が知らない熟語で単語の意味通り考えれば間違えるものを出しています。おまけに文章内容から判断しても間違えるようにしてあるので、関学の熟語の選択問題の対応の指標になりそうです。
この問題からも、関西学院の合格ラインが7割程度の得点と言うのがよく理解できます。
大問2
文章は感染症にかんするもので簡単です。ここでは、講評の方法を変えて、問題文を読み進めながら解いてく実際の入試に沿って対応していきましょう。
まず(ア)、これは感染症とスペイン風邪をつないでいる意味を聞いているだけなので簡単です。(1)の穴埋めは中学生でも出来る熟語。(2)も単純な熟語ですし、こういう「~に影響を及ぼす」関係の前置詞はonですよね?でも地名などが続くのでatなどを選ぶ受験生もいるかも知れません。
次の段落では抗生物質の話になります。(イ)では、抗生物質感染症克服の道半ばにいるという内容は簡単に読み取れるので、選択肢もその通りです。
(3)はnot onlyが前にあり、カッコの後ろにalsoがあるのが受験生なら分かると思うので、簡単。
ここでは薬剤耐性最近の話になっています。抗生物質と薬剤耐性の話を知っているなら斜め読みでも分かる内容です。(ウ)の選択肢はその内容に沿っていて簡単です。
(4)はinterfereの後ろのの前置詞で、知らなければどれでも入りそうです。知っているか知らないかだけです。
(5)は純然たる文法問題です。~cells of human that they are ( ). となっています。、多くの生徒はtheyをcellsと考えてinfectedを選ぶでしょうが、そうなら関係代名詞の次のtheyは要りません。cells of human that are infectedになります。この文章の全範囲はtheyが使われていてこの内容は同文中のtiny organisms=bacteriasになっています。だから、ここはbacterias are infectingになります。
大問2から言えること
文章内容は難しくありませんし、大問2は大問1より問題も難しくありません。
しかし、やや専門的な内容です。これは大問1も同様です。しかし、専門的な内容と言っても、偽薬や感染症・薬剤耐性菌の話なので、大人には分かる話です。しかし、高校生では知らない生徒も多いでしょう。
そして、話題の内容を知っていると、文章は難しくないので斜め読みレベルで、問題を解かなければ両文章とも2~3分で読み終えることが出来ます。ところが、知らないと専門的な内容のために結構混乱する生徒も多いでしょう。
だから、最近の受験英語には英語力と同等以上に社会的常識をどれだけ知っているかが合否の鍵を大きく握ります「関関同立以上の合格に必要な英語の変化/難しい構文読解から難しい内容の読解へ/英語力だけでは読めない」「最近の大学入試の英語問題の傾向/文法より社会常識がないと読めない」「2025年の立命館大学の英語から、今後の大学の出題傾向を考える」。
結論
英語の入試には英語力と同等以上に、自然科学、哲学から経済・政治事情までの社会的な知識が必要。
私が教えた経験からも、神戸大学以上の国公立や関関同立に進む生徒は社会的知識も良く知っていることが多い。ところが、この下ではそういう知識は全くなく、同じ高校生の間での共通の話題で盛り上がることしかできない子供が多い。


