今の中学生の将来は暗い?/アメリカの好景気はリボ払いで支えられている/YOLOの後始末
この最新のお話、知ってます?
「米国のインフレは「サービス」価格が中心、欧州と日本は「モノ」。その違いが意味する「事態の深刻度」 | Business Insider Japan」によると、
・アメリカでは高い水準のインフレ率が続く一方、平均時給は前年同月比5~6%程度の増加にとどまっている。そのため、理論上は(名目所得からインフレの影響を差し引いた)実質所得が悪化し、人々の消費投資意欲は衰えていくことになる。
・アメリカのインフレが供給制約による「財(あるいはモノ)」中心から、旅行や外食などの「サービス」中心にシフトしている。航空運賃やレストラン消費が伸びている。
・アメリカの3月消費者信用残高(5月6日発表)を見ると、年率換算で前月比14.0%増と大幅な伸びを示している。とりわけクレジットカードなどの「リボルビング払い」ローンは同35.3%増と、1998年4月以来およそ24年ぶりの伸び。
アメリカで、コロナ明けの今言われていることは「You only live once.」YOLOと言われる「人生一回きり。楽しまなきゃ損。」というものです。だからカードで借金して旅行や外食を楽しむ。
コロナで市場緩和された今は、ハイテクバブルが破裂して市場緩和された1998年のリーマンショック前夜とほぼ同じ構図です。まあ、サブプライムローン的なものはマシだとは思いますが。
実際にアメリカに住んでいる人のYOLOのお話
「みんなが投資をして、家の値段が上がって、みんなが金持ちになっているので、どんどん借金してつかっても大丈夫・・・」というこの人のアメリカ人観はバブル当時の日本と同じです。
この動画の頃より株価は上がっているし、政府がコロナの助成金配りまくっているから、今の状況はもっと酷いと思います。株価が下がり住宅価格が下落し・・・この借金社会が逆回転しだしたら? 日本と同じになるんじゃないですか?
アメリカは大丈夫なんでしょうか?
さあ、日本はどうなるんでしょうか?
日本はリーマンショックで財政出動などをして、景気回復も半ばのうちに、その後始末にと消費税を増税して景気の腰を折って今のような状態になっています。今回も「コロナで財政出動したから増税。」と財務省などが言っているようです・・・あの組織って、本当に学びませんな。30年間、日本の足を引っ張ってきてまだこんなことを平気で言うとは・・・。
ということで、アメリカがこけなくても、日本は自分でつまずいていく。その上、アメリカがコケたら、今中学生辺りが就職活動するころには、民主党政権時代のように数十社回って圧迫面接を受け続け、心まで病んで内定ゼロの世界に戻るんじゃないでしょうか?
今の中学生に告ぐ
あの就職氷河期の頃でも、神戸大学の住吉寮という大学の学生寮にはリクルーターが来て「キミ何回生?うちの会社見学に来ませんか?」って活動していました。不景気で中年従業員の首は切っても、安く働く優秀な新入社員は必要なんです。定年延長の今も似たようなことが行われていますが。
真面目に勉強するか、メシが食える資格を取るか、手に職を着けるかしないと、ボケェ~っとクラブ活動ばかりして考えもなしにFラン大学や専門学校に進んだら酷いことになるんじゃないでしょうか・・・学歴頼みでの就職で専門職ではない場合、中年になって酷い目に合わないようにしないといけないかもしれませんが。
一方、専門職でも技術の変換などによって「役立たず」になった場合には、遠慮なく首を切られます。ブラウン管・日本のDRAM・フィルムカメラ・日本の家電そしてひょっとしてガソリンエンジンなど、花形だった絶滅技術はいくらでもあります。尼崎にあった最先端のプラズマテレビの巨大工場は、今はネット通販が使う物流センターになっています。
今は花形で少し優秀な高校生なら行きたいというのが多い情報系の学科など、将来はAIで無人化されるかもしれません。必要なのは現場のエンジニアではなく、AIを設計できる東大と京大の一握りだけになるかもしれませんね! 上のシリコンバレーのエンジニアなんかも、今はちょっとしたキャリアがあると年収4000万円で引っ張りだこの世界みたいですが、将来はリストラの嵐が吹いてシリコンバレーの住宅価格も暴落するかもしれません。