関関同立に必要な学習・スケジュール
高校1・2年生ですべき学習
文系:学校の英文法の参考書・古文の文法問題集・社会の教科書
理系:学校の英文法の参考書・数学の問題集・理科の問題集 学校の教材以外に必要な学習:英文法の問題集
特別な学習は必要ありません。学校で配られた参考書や問題集をしていれば大丈夫です。今学校から配られている教材は、高品質で素晴らしいものです。予備校の教材が特別に素晴らしいというものではありません。過当競争で出版社もしのぎを削っているのですから。両方見比べる私が見ても、学校の教材はいいものが多いです。
気を付けないといけないのは英文法です。英文法は薄い教科書と分厚い参考書が配られますが、テスト範囲はこの薄い教科書に方です。ボリュームが少ないから、多くの生徒では学習が後回しになってテスト前に一夜漬けで仕上げてしまいます。そのために十分な英文法の知識が身につかず、高校3年生になって英文法の入試問題だけでなく、長文読解でも困ることになります。
だから、英文法だけは自分で問題集を買って、分厚い参考書を読みながら問題を解いた方がいいです。
高校3年生ですべきこと
文系:古文・現代国語の入試用問題集 、社会は教科書の欄外の資料まで読む。入試用問題集も見ながら資料集も読む。ここでアドバイスですが、特に現代国語の問題集では予備校が出版している問題集より、旺文社などの大手出版社の問題集を選んでください。予備校の現代国語は、講師の思い込みの解説で「?」と言うものが散見します。
理系:学校の数Ⅲ問題集を夏休みには終わらせる、できれば重要問題集などの数学の入試用問題集を2学期から始める 、学校から配られた理科の問題集を繰り返す。理系では、数Ⅲや理科の学習が3年生でも終了していないことが多いので、スケジュールはタイトです。学習に時間がかかる数学では数Ⅲを春休みに予習をしておいてください。
文理共通:Next Stageなどの英文法問題集・基礎英文(英語長文)問題精講という英語長文問題集・過去問
ミドリゼミの仕事=スケジュール管理
もちろん、分からないところを解説すること、予習の授業をすることも大切な仕事です。でも、関関同立レベルの高校生では、キチンと詰めて学習しているか見張ること、そしてこのスケジュールを守らせることが何よりも大切な仕事です。
このレベルの生徒では、どうしても自分に甘くなって解答や解説を読んで「ハァ、そうっすか。」で追わることが多いです。自分で納得して「こうなんだ。」まで考えません。だから、せっかく学習しても同じ問題をテストでは間違えます。
そして、高校3年生の夏休みが過ぎて切羽詰まってきたころになって、やっと自分で考えだしますが、そうなってはもう時期的に挽回は不可能です。そうならないように矯正していくのがミドリゼミの仕事です。でも、このレベルの自分に甘い子供はどうしてもそれができない子供も多く、そうなると関関同立は無理です。
そして、自助努力ができる子供に対しては、上に書いたスケジュールが遅れないように管理するのが仕事です。文系の場合は多少融通が利くのですが、理系の場合はキッチリと守らせないと高校3年生の秋になって「チャート終わっていない。」と言うことになります。この場合も関関同立は難しいです。
だからミドリゼミは毎日塾を開けているのです
こういう生徒には、予備校の本校などで「東大・医学部コース」を担当するような難問を解ける専門家の講師は必要ありません。もちろん、神戸大レベルの入試問題を分からない講師では困りますよ。
でも、それよりも、生徒の様子を観察しながら、手遅れにならないように日々マネージメントできる大人と場所が必要なのです。残念ながら、これは集団形式の学校や塾・予備校では物理的に無理です。個別指導の学生アルバイトでは能力的に無理です。
だから、ミドリゼミは存在価値があるのだと思っています。