新高校生の新学期の開始/数学の予習を!
合格してまだ浮かれてアナタ
新しい高校生活が始まって、どのクラブに入ろうか、新しい友達はできるだろうかなどと期待に胸を膨らませているアナタ。その期待は期待で良いですが、もっとやることがあります。数学の予習です。
中学の数学とは違い、高校の数学は段違いに難しくなります。上位の公立高校に進めたとしても、多くの生徒が落ちこぼれて諦めます。その証拠に、ミドリゼミの校区の最高の公立、神戸高校の大学進学実績は上位2~3割で上位の国立大学、その他では地方の国公立大学や私立です。私立で同レベルの六甲レベルの中高も同じような進学実績です。
もちろん、この中には理系で上位の私立の目指している生徒もいるでしょう。でも大雑把に見積もって、最高位の高校でも半数の生徒が数学を諦めて私立文系ということをこの進学実績は示しています。
こういう状況にならないためにも、数学の予習を徹底してください。まだ授業は本格的には始まりません。難しい学習分野ももう少し先です。今のうちに予習を積み上げておくのです。
予習を積み上げるとはどういうことか
多くの生徒や親では「予習」と聞くと、次の授業の範囲を先持って学習して授業で分からないところがないように、あるいは問題意識を持って聞けるようにと考えることでしょう。でも、そういう予習は数学に関しては役に立ちません。
そういう細切れの予習あるいは復習では、難しい内容に理解をする時間が伴わず、解答を流し込むだけの作業にならざるを得ず、理解して自分で解けるだけのことはできません。進学校で授業進度が速いとこの傾向が猶更助長されます。これが「授業に振り回される」という状況です。その結果が、上に書いた進学校の親や生徒の期待を裏切る進学実績に反映されています。
だから、そういう状況に追い込まれないように、1学期に入る段階では少なくとも1学期分以上の予習をして授業との間にバッファーを作ることが必要となってきます。入試が終わって新学年の授業が本格的に始まるまでに1か月近くの時間があります。だから、これだけのことができるのです。
この長い休みに、マイペースで納得がいくまで考えて学習するのが数学の予習です。新学期が始まる頃には、その学期分の数学で理解不足を無くすように予習します。そうすると、数学の予習や復習から解放されて、古文や理科の学習に日々の学習を割くことができます。
学年後半の予習は1学期の期末テストが終わってから2か月の休みがある夏休みにすればいいのです。この時期を遊び惚けているいる生徒、宿題しかしてない生徒、そして復習だけに費やす生徒が、新学期が始まり数学の予習復習に汲々として「授業に振り回される」ことになります。
数学で「授業に振り回される」結果
この数学で「授業に振り回される」と、学習に時間がかかる数学に日々の予習や復習に時間を取られることになります。もちろん、それでも多くの生徒は理解不足のまま授業の進度に流されて、理解不足が定期テスト前に積み上がることになります。
そも結果、英語や古文、理系なら理科などの日々の学習が疎かになります。ところが、定期テスト前に詰め込もうにも、数学の理解不足が積み上がっていて詰め込むことも出来ずに、全教科破綻します。これが進学校で下半分の生徒に起こることです。
このことを分かっていない親子が「授業の予習」や「長い休みには分からないところの復習」などというのです。進学校でそんなことをしていたら、速い授業のについていけなくなるだけで落ちこぼれること必須。だから、私立の名門と言ったところで半数以上の生徒が公立に行ってのんびり勉強していれば進める関関同立以下の私立文系しか進めなくなるのです。