進学校に入ったのに浪人が多い残念な理由

イメージとかけ離れた進学校の実情

入学前のオープンスクールや夢みたいな学校の案内に夢中になってしまい、入学してみてこの時期に自分の子供の成績と実際の進学先を進学実績から冷静に考えた時に愕然とするお母さんは非常に多いです。

学校案内などの喧伝される国立大学の進学実績では、真ん中あたりの成績を取ってきた自分の子供には関係がないことに初めて気が付くのです。それに、関関同立120名!と宣伝しているにしても、多くの受験生は複数大学・複数学部を受験し、実際は3~40名しか合格していないことに気が付くと、自分の子供では関関同立さえいけないことに、ここで初めて気が付く方も多いです。

もっと厳しい実情

それに、最近では進学校は3段階くらいにコース分けをしている学校も多いです。有名大学の進学実績を考えると上のクラスでその人数は埋まります。それに、京都大学などの最上位の私学実績は、二次募集なんかで無理やり集めた優秀な生徒分しかないことも多いはずです。

上位コースはダメで、真ん中のコースでホドホドの成績のわが子には国立大学など関係なく、それに入学後に「指定校推薦は下位コースのみ、上位中位コースにはありません。」と知らされるケースも多いのです。実際の関関同立に進む人数を考えると、中位コースでホドホドのわが子は入らない。そんなことなら下位コースに上位の成績で入っておけばよかった・・・なんで「出来るだけ上位コース!」なんて考えたんだろう、というのは非常によくあるパターンです。

浪人が多い進学校とは?

関関同立の付属校から少しランク上の、昔は進学校だったが今はそれほどでもと言う学校に多いです。少子化の上に特進コースなどを多くの学校が増設した結果、灘や甲陽、神戸女学院クラスの下のホドホド優秀な生徒は分散してしまい、親世代のような優秀な生徒はこのクラスの学校には集まっていません。でも、昔のイメージで「この学校に入ったのだから、神戸大学くらいは約束されたも同然。」なんてお考えになる。

それに、お子さんの方も中学受験塾では上位クラスにいて、塾にも親にもでもちやほやされて、「あの学校に入れば将来は楽勝だから」と言われて、関関同立の付属校など蹴ってきたんです。

それが、学校に入った途端普通の子扱いになり、その上今の成績では蹴った関関同立にも進めないなんてことになると、現状を認められなくなります。その上、このレベルの生徒には理解が追い付かないほど速い授業をされ、膨大な宿題をだされ、それでも成績はちっとも上がらない。生徒も親も、「中学受験であれだけ頑張って、今もこれだけ宿題をして、それで自分たちより学力が下の子供が入学した付属で6年間遊び惚けて進む大学にも行けない!」と、そんな状況を許せなくなり、神戸大学に届かない場合浪人する生徒が結構います。「自分たちより成績が下だった上に、あんなサルみたいになっている連中と同じ大学など我慢ならない。」と思うのは当然なのです。

もちろん浪人して合格できればいいのですが、こういう子供はそもそも学習姿勢が甘く、浪人しても甘い学習を続けて結局は関関同立にも行けないことも少なくありません。悲劇的ですよね。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。