神戸大学に余裕で受かる英語のレベル/頭から英語が読める
頭から英語を読むとは?
下の文章は基礎英文問題精講という、受験生では知らないものがない?程有名な問題集がアマゾンで公開している問題でお借りしました。この2番目の文章訳せますか?
not so much ~asの構文を思い出せない? 比較の文章は似たような構文がいっぱいあって混乱する? 高3の今そんなことじゃあ産近甲龍も難しい。 受験用の構文の多くは、修飾句を前に置く日本語に修飾句を後ろに置く英文を直すための、いわば漢文のレ点や一二点の役割をしていることを知っていれば、英文を頭から読んで順に意味をつぎ足していけば訳せます。
これが「英文を頭から読む」ということで、そのためにはもちろんん修飾句の文法的な働きを理解しておかなければなりません。これが共通テストの多い問題を読み切り、面倒な二次試験の英文を読む力量です。でも高3のこの時期にこれができるのは、神戸大学に行けるレベルです。
こういうふうに読むんです。「私は学んできた」何を?「成功は測られることを」、not so much「ほどじゃない」ってなんや「地位によって」、thatって?one has reached=目的語なし=「oneが到達する」、人生で・・・って、ああそういう意味ね。
asで比較と同じで「~ほどじゃない」って何?、byがあるから地位との比較で「障害」、どんな障害?、he=oneが克服してきた、while~ingで分詞構文か?挑戦する、「そう成功を挑戦する間に」=人生でと対句。そういうものほどじゃない。
これで、全文の意味が把握できます。「成功は人生で人間が到達する地位によってはかられるものではない」。それでnot so(as)~ asで比較して「そいつが挑戦の間に克服した障害によってはかるほどのものじゃない」そいうことを「学んできた」。
これだけです。ほぼ中学の文法知識で全部読めます。でも9割の高校生はできません。
頭から文章が読めると速く読めます
頭から文章を読んで意味を押さえていき、和訳の問題だけはその掴んだ意味を日本語の順番に並べ替えます。読むだけなら上のような文章は30秒かからずに読めます。このくらいのスピードで読めると共通テストの多い問題も怖くはありません。
こういう読み方ができるのは、私の経験上英検準1級レベルです。英検準1級だと神戸大学には余裕で受かります。数学が苦手で関関同立を受ける生徒は楽勝です。だから立命館は英検準1級で共通テスト方式であれば英語で満点をくれるのです・・・別に共通テストの得点でいいじゃんと思いますけどね。どうせ8~9割取るでしょう。
ミドリゼミでは、高校2年生の夏休みにこの問題集に漕ぎつける生徒は、前文和訳を書かせ、その中で英文を頭から読むことを教えていきます。高校3年生になると、この入試問題が前文載って長くなっている基礎英語長文問題精講で和訳など書かせずに頭から読ませます。
文法を熟語として暗記する生徒は伸びない
それは、上に書いたような英語として英語を読むことができないからです。そういうレベルに辿り着けないし、その麓にもたどり着けないから暗記で乗り切ろうとする。でもそれでは産近甲龍がやっとでしょう「英語ができない生徒の学習/文法を熟語と思ってしまう」。
私レベルの拙い上級者になるにも、英語は英語として、英文の中で文法を判別しながら、頭から読んでいく学習が必要です。
英検準1級の例外
大阪府などでは、上位公立にC問題という難題を出します。一方で、英検準1級は満点を与えます。この結果、最上位の公立高校では英検準1級が合格の条件になっています。でもね、いくら優秀だとは言え、帰国子女でもない普通の中3に高校の全範囲+αで神戸大学に行けるような高校生が高3になってやっとたどり着く英検1級など、無理なんですよ。
そこで、中学に英検を取らせる準1級では、単語力も文法力もからっきしない中学生に、独特の受験テクニックを授けるようですが、これが汎用性がない。こうして合格した高校1年生が教科書もロクに読めずに、半数は関関同立が精一杯になる。
これとようなことがTOIECでも言われてますよね。900点近い得点を取って入社しても、まるっきり日常会話もできない。
こういう英検準1級は例外です。大阪府って本当にバカな受験をしていると思います「大阪府公立高校のC問題入試のバカさ加減」。