中学の数学で苦手な子供の進路選択
中学で数学が苦手なら、高校の数学では落ちこぼれます
数学以外の教科のテストや副教科の内申点が良くてソコソコの高校に進学できた生徒、あるいは中高一貫私立で数学以外の教科で穴埋めしてソコソコの成績を取っている生徒は、まず高校の数学には歯が立ちません。中学の数学など塾で教えたもらうことなどないレベルでないと、高校の数学でまともなことはできない。
だから、中学の時点で国立大学は文系でも無理だし、関関同立以上の私立の理系は無理です。これは20年以上子供を教えてきて、まず間違いのない経験です。
「高校になってから頑張ればエエやん。」という方は根本から間違っておられます。中学の数学など頑張らなくても、授業をボケ~っと聞いていれば出来るんですよ。中学の数学などそんな程度のものなのです。そのレベルの子供が高校になると「答えを見れば分かっても、独力では解けない!」で苦しむんです。中学の数学ごときで分からないところがあるのなら、いくら努力しても高校の数学は無理です。
中学の数学で分からないところがある子供の高校での勉強方法
だから、中学の数学ごときで分からない生徒の高校での勉強方法は、数学を頑張ることではなく、数学を捨ててその時間と努力を英語や国語に集中させることです。繰り返しますが、中学の数学で分からないところがある子供がいくら努力をしても高校の数学はモノにできません。共通テストでもロクな点数は取れません。上位の国立では二次試験にも数学はあります。歯が立ちません。
無駄な努力と時間をするのなら、英国に全力投入して相応の私立に進むべきです。中学の数学ができない生徒なら、英語だけは抜群ということも数少ないと思います。その子供にしたら英語は得意なだけで進研模試で偏差値73あるいは高校1年生で英検準1級ということも少ないでしょう。だとしたら、数学に比べたら得意な英語をそのレベルにまで磨いて関関同立に進むことが最良の選択です。
英語と国語ならクラブ活動も楽しめると友達と遊ぶ時間も作れます。国公立を目指して数学に手を出して楽しみを犠牲にしても、結局は神戸大学のレベルにまで到達しなければ、言い換えれば進研模試では最低偏差値70まで数学が行かなければ、結局は楽しく高校時代を過ごした友達と同じ関関同立です。下手に数学に時間を割いて英語と国語が疎かになれば産近甲龍にもなりかねません。
それだけ苦しい思いをして関関同立の理系に行く価値はありますか? 私は正直ないと思います。関関同立クラスの理系など、プログラマを除いては価値はない。今は学歴ロンダリングで大学院から大阪大学などに関関同立から進む方法もありますが、この学歴ロンダリングは企業も知っていますので、大坂大学の大学院を出たからと言うのも安易すぎると思います。
神〇高校や長〇高校の上位3割でやっと神戸大ですよ。数学を学習するハードルがどれだけ高いかお判りになるでしょう。中学の学習で分からないところがある生徒が神〇高校に進めますか? それで3割です。中学の数学で分からないとあれば、高校では数学など手を出してはいけないのです。