公立高校出身で有名大学・一流企業に進んだ親では、自信から時代を読み誤り子供の将来を潰していることがある件

親が公立出身で有名大学に進んで一流企業に入っている場合/自信過剰から時代を読んでいない

この場合、公立高校で成功してきたという自負心から、私立に進む必要はないとお考えの親御さんがとても多いです。中学受験など必要ないというお考えです。

ところが、こういう親御さんは時代が変わってきているということをご存じないし、私立の中高一貫校がどういう授業を行っているのかもご存じない場合がほとんどです。

今や阪神間では半数以上の小学生が中学受験し、半数近い子供が中高一貫校に通います。親の世代から中高一貫校に通う生徒が激増しているのです。そして、その中高一貫校では、文科省の指導要領など無視して授業を進めます「公立校の皆さん、中高一貫私立用の教科書「体系数学」を誤解してませんか?」。

散々このホームページでも書いてきましたが、大抵の中高一貫校では、簡単な中学の学習を中学1・2年生の2年間で終わらせ、中学3年生からは高校の学習に入っていきます。多少の進学校に入る能力があれば、中学校の学習を2年間で終わらせても生徒は十分についていくからです。

一方、高校の学習は難しく速い速度で進めません。3年間かかります。もちろん、公立高校の最上位校でも同じです。だから、中高一貫校は、数Ⅲなどの理系科目でも高校2年生で高校の学習が終わり、1年間大学受験の準備期間が出来ます。ところが、公立高校では理系なら3年生の半ばを過ぎて授業が終わり、まともに復習も出来ていない状況で共通テストが迫ってきます。

正直申し上げて勝負になりません「「国公立大学医学科合格者は中高一貫私立ばかり」という新聞記事が出た/でもその理由までは書いていないので説明します」。

なぜ公立出身のエリートは誤解しているのか?

親世代なら、この大きな優位差は限られた進学校の生徒だけが享受していたわけで、多くの競争相手は公立高校に通っていて高校生間に大きな差はなかったわけです。だから、自分は公立高校から有名大学に進むことが出来た。

ところが、子供の世代はこの優位さを享受できる中高一貫校組が半数まで増えてきている。この状況で公立高校に行かせて「神戸大学の理系に行け!」なんてことを言うのは、浪人でもしてその遅れを取り戻さない限り難しいのではないのか?とお考えになったことはあるのでしょうか?

私の経験上、そんなことは考えたこともない親がほとんどですし、このような状況さえも分かっていない公立組の親がほとんどです。時代も変われば受験環境も変わっているのに、自分の成功体験を子供に押し付けて、優秀な子供の将来を潰すエリートの親は結構多いです。

彼らにアドバイスしたところで聞く耳は持たないことが多いです。だって、自分はそれで成功しているんだから、一知立企業から見たら下いる塾の言うことなんて聞きませんよ。会社では上司の自慢話を聞いて「時代が違うんだよ」と言っているのにね!

一方で、親が中高一貫校出身の場合

親は当然、この優位性を理解しているわけです。だから、中学受験をさせること以外は考えていません。

もし子供が優秀な場合、親のこの判断は非常に有利に働きます。

あるいは、自分が勉強をそれほど得意でも好きでもなかったが、関付属校から関関同立などに進んで有名企業に入れたという場合も同じです。大学で一般入試組の学力を知った親は「ラッキーだった。公立なんか行っていたら関関同立はなかったし、この就職も人生もなかった。」ということを肌身で知っています。

だから、子供が優秀な場合も、それほど勉強が得意ではない場合も、自分と同じ道を躊躇なく歩ませます。

高校無償化が始まったから、高校から私立の進学校に!と言う親など何もわかっていない

親はもっと情報を取るべきだし、時代の推移を考えるべきです。

私立でも高校から入るのなら、公立と同じ授業進度で授業が進みます。神戸高校でも3年間かかることを、私立なら2年間で出来るようなことはありません。上に書いたように中高一貫校だから大学受験に圧倒的に有利な授業進度が取れるのです。私立に高校から入れたところでメリットなど何もないのです。校舎が綺麗なことくらいです。

こんなことも分からっていないのに、子供の進路を強引に決める親はアカンと思います。

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。