共通テストで成功する生徒と失敗する生徒

1.共通テストとはどういうものか?

今までに何度もこのブログで書いてきましたが、共通テストというのはとても癖の強いテストです。難しい問題が出題されるのではなく、問題や解答方法が独特なのです。

問題が独特ということで言えば数ⅠAの長ったらしい時間を浪費する文章題、国語の時間切れになること必須の長大な長文問題、そして簡単な内容だが国語と同じく時間切れ必須の英語の長文がその代表です。

解答方法が独特というのはマークシート方式の解答ではなく、例えば現代国語などの類似した選択肢から解答を選び出す独特の解答方法のことです。

その多くは、速読や選択肢の選択テクニックなどの、通常の学習やテストにはない物ばかりで、かなりキッチリとした対策が必要です。私の経験では本試や追試も含めて8年分くらいの過去問題を行わないと満足な結果は出ないと思います「大学入試過去問題で学力は上がらない/出題傾向の対策のみ」「共通テストの数学に見る探求思考力問題のクズさ/探求も思考力も必要ない。慣れるのに時間がかかるだけ/中高一貫私立のカリキュラムが有利になるだけ」「共通テストや公立高校の入試問題で長ったらしい数学の文章問題の意図と評価/だからこそのミドリゼミの対策」「共通テストの過去問や対策問題は何年分くらいするのか?」。

文科省的には「理解力」とか「考える力」とかをこのような特殊な傾向になった共通テストのお題目として挙げていますが、教える方・受験する方の立場から見たらそんな高尚な理由は一切なく、ただ単に慣れることが必要な凡庸な入試です。だから、志望大学のボーダーの学力があるならば、慣れてきちんとした対策を打てば必ず成功する得点を得ることができます。

では、その共通テストの対策を十分に打つためには?

そのためには、3年の9月後半、遅くとも10月からは共通テスト主体の学習にならざるを得ません。だから、3年生の夏休みには志望校の2次試験にアプローチしていける学力を身に着けていなければなりません。共通テストが終われば2週間で私立大学、その2週間後には国公立大学の前期テスとです。共通テストが終わってから個別試験に向けて学力を上げてい期間などありません。

そこから遡れば、高校2年生の後半には私立大学や国公立二次に向けて入試問題にアプローチしていかなければなりません。ということは、高校2年生の夏休みには個別テストの科目でチャート式などの基本学習は終えていなければならないということです。

これは、中学から高校の学習始まる中高一貫私立ならまだしも、公立高校の生徒にはかなりハードルが高いスケジュールです。特に、公立高校でわ理数科系の科目が高校3年生の後半まで残るので、実質不可能と思えるぐらいのスケジュールです。でもライバルには私立の中高一貫校の生徒は高校2年生で理数系の科目も終わっているので、ここの書いてきたような対策は十分打てます。だからそんなことは言ってられません「国立大学の理系には公立高校から現役では難しい?/中学受験は必須

でも、ほぼ全教科が高校2年生で終わる文系の生徒にはそれほど無理がありません「経済格差は学力格差の理系/でも文系志望なら公立も私立も関係ない

国公立大学の理系は中高一貫の私立が圧倒的に有利になっている

この共通テストの得点は、多くの国公立大学では二次試験と半々の配点で、とても重要なテストです。1教科で失敗して20点落とせば、志望校を下げるなどザラにあることです。

ところが、この20点というのは数学の計算ミス、国語や英語の時間配分のミスで簡単に起こることでもあります。だから上に書いたような徹底的な対策が必要なのです。

そのためには、これまた上に書いたように、早め早めの学習で学力を上げておき、3年生の2学期からはほぼ共通テスト中心の学習をしていかなければいけません。

これまた上に書いたように、この学習スケジュールは理数系科目が3年生の2学期まで残る公立高校の生徒には圧倒的に不利です。学校のペースで学習していれば、授業が終わってチャート式も十分に理解できていない状態で目の前に共通テストが迫ってきて、更に過去問題を見てもチェーと式とはレベルが違うチンプンカンプンな難問の二次試験に挑戦しなければいいけません。

そうならならないためには、1年前倒しで自主学習を進めていく必要があります。実質、とても困難です。一方、文系はそれがありません。だから、浪人してでも工学部の○○学科に進んで技術者になるという覚悟がない限りは、公立高校から上位の理系国公立大学はお勧めしません。

きたように

ホームページはコチラ

芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。