私が勉強嫌いで成績も悪かったら/将来の選択2
そこのブラバンに夢中の、成績の悪い中学生!ラッパ吹いてる場合か?
音楽が好きなのか、みんなと一緒に共同作業することが好きなのか分かりませんが、前者ならブラバンなどキッパリ辞めて音楽の道に進みましょう。器楽演奏などの、中学から始めても食えるレベルにならないことに時間を使うのは止めて、作曲技法を学びましょう!
理由はこの動画の再生回数を見ればお分かりになるはずです。
パソコンと安物の小さなキーボードだけで作ったこの作品だけで2年間で100万円以上この作者は稼いでいます。簡単な旋律の繰り返しで、複雑な作曲技法もなく、全部同じ旋律のユニゾンですから、2~3日で一作品が作れます。多くは、この作品ほど視聴回数はありませんが、それでも2日にひとつ、こんなバカみたいな作品をyoutubeでストックしておくと長期間稼ぎ続けてくれます。
もちろん過当競争です
この作品の再生回数が多いのは、2年前に作られたもので、当時はまだこういう動画が少なかったからだと思います。ところが今や、この手の動画は溢れています。少し作曲技術を齧った人間なら、機材に金をかけずに簡単にできるからです。この動画のように才能が必要なレベルのものでもありません。GpProで旅動画を取って編集するより、はるかに簡単だと思います。
と言うことで、本業にするのは今や難しいでしょう。でも、本業にしなくても、趣味で作った動画を上げておくだけで稼いでくれます。もし成績が悪くてソコソコの大学にしか進めず、ヤバい就職しかなくっても、副業になりますよ!
そこのブラバンやってる中学生、ラッパなんか吹いてる場合か?
こういう作りに作った音楽より、はるかに稼いでくれます
とっても好きなピアノ協奏曲です。こんな複雑な曲を一生懸命作って、こんな難しい曲を一生懸命演奏しても、カネは稼げない。私のような変態以外に需要がないからです。
クラシック音楽は、楽しむにはアンサンブルに対する音楽的素養が必要な様式美を競う古典音楽から、1800年代前半には旋律と伴奏から成る一般受けするロマン派になりました。でも、一般受けして旋律主体の単純な音楽では新しい作品など作れなくなって、1800年後半から長大複雑化していき、破綻しました。古典音楽では作曲技法を組み合わせれば新しい音楽が作れたのでハイドンもモーツァルトも大量に作品を残せましたが、単純な様式に工夫を持たせて独自性を出さなければいけないロマン派では作曲家は創作に苦労し、年を追うごとに新しい創作余地は少なくなっていきます。
そして、とうとう新しい創作の余地が少なくなる時点が1900年代初期です。その頃の音楽がバルトークのこれです。より変わった作曲技法でさらに目新しい音楽を作ろうと、音楽はより複雑・変態化していった時期です。だから、一般受けがとても悪い。
これ以後、現代音楽はより難解に騒音化していき、誰も聞かなくなります。その反省から、最先端の音楽は今やシンプルで単純すぎて欠伸が出る音楽に戻ってきています。クラシックがポップスを馬鹿に出来たのは大昔のことです。モダン・ジャズの方がよほど複雑です。パソコンで作る癒し系音楽は、この延長線上にあります。
だから、今や音楽は程々の才能で誰でも作れるものに成り下がっています。バイエルが弾けて、パソコンさえあれば、少し作曲を齧ればOK、後は自己プロデュース力のみ・・・ってホンマかいな?