大人のアドバイスを聞かない子供の特徴
自信過剰型
成績如何に関わらず「やればできる!」という意識が非常に高い自信家では、大人はもちろん他人の言うことなど聞きません。だって、ハナから見下しているんですから。
これで、一流大学の大学院程度に行っていて、それなりの専門知識も能力もその分野の状況も分かっている若者が「新しいテクノロジーにキャッチアップできていないオッサンが偉そうに言うな!」だったらまだ分かるんですが、少し興味ある分野で大人より物を知っている程度の高校生や大学生でこういうことを言うのが結構います。
人からの受け売りの少しだけの知識が、社会の状況の上でどう判断していいのかも分かってもいないし、もちろんその知識自体がウソかホントかの判断もついていません。子供の話をじっくりと聞いて、その上で「こういうことも考えて判断しないと・・」ってアドバイスしても「何も分かっていないのにゴチャゴチャ言うな。」という態度をとられると、それ以上何もいう気はなくなります。
こういう子供は、相手を見下しているので、処置無しです。自分が尊敬するオーソリティ以外の言うことは聞きませんから、塾の講師や学校の先生や親くらいでは対処のしようがありません。
他人否定型
これは、将来の見込みや専門分野どうこうのレベル以前の子供の話です。多くは中学生レベルの子供です。自分に都合の悪いこと、嫌なことがあると、それを注意する人間を無視して壁を作って撃退しようとする生徒です。
もちろん、理屈を言って諭そうとしても、自分の将来のことなど考えもせずに好き嫌いが絶対的に優先されますから、聞く耳など持ちません。その上、多くは反抗期の子供ですから、自分に意見を言う大人は敵と認識します。そういう子供に大人が強権で「つべこべ言わんとやれぇ~」と出来る世の中ではありませんから、こういう態度をとられると処置無しです。
正直、この手のタイプは、性格が頑迷な子供が多いので、一旦「嫌」となると、何を言っても聞く耳は持ちません。まあ、塾を変える・ソリの合う講師に変える以外手はないです。私としては、そういう子供の我儘に付き合うのはどうかなとも思いますけれど。
だって、根競べを大人とし出して、大人に勝てるという成功体験を身につけさせれば、もう抑えは効かなくなりますから。だから、こういう性格の子供は、まだ大人の言うことを聞く小学校時代に徹底的に抑え込まないといけないんです。まあ、下の動画の通りですわ。
犬と一緒にするなって? 子供も教えてきたし、犬も飼ってきた私に言わせると、こういう子供に対する躾など同じだと思いますけど。
暖簾に腕押し型
最近、もっとっも多い生徒です。「他人否定型」の亜種です。
今の親御さんは基本的に子供に過干渉で、子供が壁を作ろうとこじ開けて入ってきます。だから、より分厚い壁を作るのに疲れた子供は、徹底的に受け流すことをおぼえます。簡単に言うと、親に「塾に行け」と言われれば反抗もせずに塾に通い、そこで「ボケェ~」っと時間を過ごします。
集団塾だと学校と同じように頭の中お花畑でボケェ~としていればいいだけです。個別指導塾でも先生はアルバイト大学生ですから、お話を楽しめばいいだけです。個別指導塾では、こういう子供相手には「熱心に教えて嫌がられて退塾されるより、楽しいお話し相手になって少しでも繋ぎ止めろ。どうせ熱心に教えても受け流されて成績なんか上がらないんだから。」が営業方針になっているんですよ。だから、個別指導塾の教室なんかおしゃべりでうるさいでしょ?「教師・講師の能力とは?/個別指導のキャバクラ・ホストクラブ化」の通りです。
「公立中学や中堅高校・私立の生徒に必要なことは学習指導ではない」の通り、こういう生徒には説得やお説教は無意味で、大人の怖さを思い知らせて震え上がらせるくらいしか、シャキッとさせる方法はないです。
以上が大雑把な分類です
まあ、三つの違いは、上二つが「大人なんか怖くあるかい!」と思っているか、最後の「面倒くさい」と思っているかの差だけです。大人を舐めていることに違いはありません。
でもね。学校や塾でお客様扱いされて「お子様の言う通りでございます。」と言われてきたお子様たちが、就職の段階で給料を払う雇用側に回った同じ大人に 「残念ですが、今回はご縁がなかったということで。今後のご活躍をお祈りしています。」 と言われるんですねぇ。
この大人の社交辞令を翻訳すると「お前みたいなヤツ、何で雇わなあかんねん。」となるんですが、その本音を理解できる22歳になって、やっと大人の怖さを知るんですが、もう時すでに遅しなんですねぇ・・といくら言っても言うことを聞かなかったので自業自得としか思えませんが・・。