フル編成オーケストラの醍醐味を堪能できる音楽/ため息が出るほど素晴らしいオーケストラの演奏
最高級の指揮者でもあったマーラーが、オケを鳴らし、オケの魅力を引き出すことに精力を傾けた作品だと思います。マーラーの絶頂期と言ってもいいです。
弦と管のアンサンブルの妙、弦がユニゾンで歌い上げる扇情的な旋律、最高級のアダージョ、そして最後にフルオケが鳴り切りながらエクスタシー爆発させるトゥッティ。全てが自発的に鳴っている。全てのアンサンブルが個人レベルで内側から構成されている。最上のモダンオケの響きの全てがあります。
それにしても、このオーケストラ、素晴らしいです。聞き惚れます。このオケはこの指揮者とのコンビが一番素晴らしい。
弦も素晴らしいですが、この管! 日本のオケでは絶対ムリ。特に金管。
日本のオケの管は自己主張で吹きまくり、アンサンブルを考えない。ブラバンの演奏なんですよ。
こんなオケが兵庫か大阪にあれば、塾を閉めて毎週通うのに・・・。