ウクライナの場所を知っている中学生は優秀/2/3はドイツ、1/3はアメリカの場所も知らない/それで高校になって国際機関に勤めたいとは?

塾の中学生と話していると全員ウクライナの場所も、今回の侵攻も知っています

ということは、ロシアとヨーロッパの位置関係は分かっているということです。そして、ニュースを見ていてウクライナの地図が出れば「ああ、あそこか」と分かっているんです。この基礎学力があるので、全教科で大人が納得できる学習をし、点数を取ります。

お子さんに一度聞いてください。ウクライナの場所が分かっていれば、お母さんは学習については何も心配することはないです。

因みに、塾の公立中学の生徒には確認しましたが、全員OKです。

ドイツはおろかアメリカの場所も知らない中学生

一方で、公立中学で2/3の生徒はドイツがどこにあるのか、フランスとドイツはどっちがどっちなのか分かりません。およそ1/3も生徒ではアメリカがどこにあるのかも知りません。

・・・そんなアホな、いくらなんでもアメリカは分かってるやろとお思いのお母さん方。「小学校6年生は三角形の面積を求められるのか?/中学受験してない生徒の多くは求められません。」でもご覧ください。半数の中学生は三角形の面積も求められないんです。と言うことは中学受験していないほとんどの生徒でアウトだと言うことです。

公立中学の1/3でアメリカを知らない状況のどこが不思議ですか?

さすがに昔はアメリカの場所が分からない子供はいませんでした

これには大きな理由があります。小学校で世界地理を教えないからです。中学受験でも社会は受験科目にありません。

その上、中学受験組が半数以上を占める小学校では、中学受験組の休憩場所となって、受験しない子供はダラケた状態がデフォルトになって、そのまま公立中学に突入するので、「暗記は凄く労力が要るからから嫌だ。」と言う状態になって、中学校で教えてもこんな状態になっているんです。

それで、「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査」の通り高校では世界地理なんか適当に勉強しているので、サービス業なんかの雇用ではアメリカの場所も知らない若者を雇用しなければならない。これが日本のグローバル教育の実態です。

冗談かと思う高校生に育つんです

こうして高校生になると、もちろん英語なんかもダメダメです。教科書はもちろん読めないし、英作文なんか不可能です。その状態で受かる大学に自己推薦・無試験で進みなさる。

そういう高校生が塾に来て何を言うのかというと、「国際関係の機関で働きたい!」っておっしゃるのがいるわけです・・・。私は恐る恐る「国際機関って、どこっすか?」とお伺いします。

「ウ~ン、国連?なんか??」って、今度はお母さんがおっしゃるんです・・ウソやと思うでしょ?ホンマに、結構いるんですよ。

そして、一番信じられないのが。嬉しそうにニコニコと「どうです。ウチの子供立派なこと言うでしょ。」という塩梅で私にお話しされているお母さんです。

私は「英語はもちろん、ドイツの場所も知らんやろ。それで、どの大学に行って国連なんですか?」と私、マジでお聞きしたこと何度もあります。

日本の財務省や一流企業とは違って「この学歴でないとは入れません」って言う情報はないし、国連って言うと何となくステキ!っていう判断から出てきているお話なのは明白なんですが、私はここで恐ろしい事実を確認するんです。

「・・・脳みそが腐る醗酵する病気って遺伝なんや・・」って親子の顔を見て、何度も考えたのであります・・・こんなこと書くから嫌われるんです。

これで生まれる国際派ノマド親子

当然、こんな親はまともに勉強もしていない子供の成績が上がらないと、子供の「あの塾よく分かれへん」という言い訳を真に受けるか、「上がらないから別の塾に移すか」程度の考えで他力本願を続け、色々な塾を渡り歩き、どこでも同じ結果を招きます。

私は「塾難民」あるいは「塾ノマド」って呼んでます。

まあ、毎日ケンタッキーとポテチを山ほど食って「痩せへんのは、インストラクターが悪いねん。」と10分運動したら投げ出す子供に、「そうよね~、違うインストラクタならオリンピックも夢じゃないわよね!」と言ってるに等しいんですがね。

でも勉強のことになると、親子とも訳が分からなくなるんです・・・なんでやねん?って、醗酵しているからですよね?

音楽別バージョン

私の知り合いで、大学に入りギコギコとヴァイオリンを始めた方がいます。すると、そこの親はマジで何を言ったか?

「この子ももう少し練習すればN響くらいは入れると思うのよ・・。」マジでっせ。中堅高校でほどほどの成績で「仮定法過去って、過去形なんすか?」って言ってる高校生を「国連職員に!」と言っている別バージョンです。

脳ミソが発酵しているからですよね!

国際機関やN響でなくっても、そりゃあ雇えんでしょ・・・

「イヤ・・高校生にもなってそんなアホなこと言う子雇えんがな・・」と、もちろん私の塾と同じ自明の結論を社会も出すわけです。

分かっておられないのは子供本人と親なんですが、その親も会社では「お前みたいなの雇えるかい!」とその辺の若者に言っているはずなんですがね・・・我が子のことになると醗酵するんです。

国際機関で働くのか?

話題の弁護士見習の彼、不合格なら国連なんかの国際機関の職員になるんじゃなかって思うんです・・・日本は大金を拠出していますから、一人くらい窓際を雇わせる力はあるでしょう。国連職員なら、社会的ステータスも、ビザも、ホドホドの給料も大丈夫ですよね。何で弁護士なんか、無理して目指してるんだろ?

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。