日本の現状をオーケストラから学ぶ

2020年の運命

モダンで素晴らしいアンサンブルです。モダン奏法で音の厚さは確保しつつ、時にはピリオド奏法で薄く固くなる響きを利用して内声部のアンサンブル浮き上がらせ、極めて筋肉質なアンサンブルを作る。その上、この指揮者の特徴である短いフレージングでスタッカート気味に、そのアンサンブルをさらに浮きだたせる。するとボディビルダーの厚い筋肉のように全ての響きが存在感を持って浮き出て、それが音楽に生命力を与える。最近のモダンオケの古典音楽の演奏の典型ですが、さすがにべルリン・フィルのアンサンブルの出来は究極です。ラトルを選んだのは成功でしたな!

昭和の運命

当時のアンサンブルでは、ダントツで最高級だと思います。それにしても上手いです。ラトルとは逆にレガートで響きを埋めて極めて流麗な音楽を作り出し、アンサンブルの総体としてマスの響きで聞かせます。しかし、よく聞くと、その流麗さには完璧なアンサンブルと強烈なダイナミクスが同居する。フルオケの機能を磨き上げた最上級の演奏です。

今の演奏のような表面的な目新しさはありませんが、それでもこの完璧さは今でも十分に通用します。いや、今のオケが失ったダイナミクスと豊かな響きが存分に聞けて、却って新しい。古臭さなどどこにもないです。つくづく素晴らしい演奏だと思います。このコンビを生で2回聞けたのは、私の宝です。

同じオケの30年間の移り変わりを聞くと分かるように、クラシック音楽という化石のような音楽の演奏の進化は凄まじいんです。特にハイドンからベートーベンまでの古典音楽の演奏の進歩はここ最近凄いです。

200年前に新しさを求める運命

ベルリン・フィルとは違う意味での現代的な演奏のお手本です。ピリオド奏法を効果的に使った古楽器の室内楽団のような薄い魅力的な響きを訴えるために遅めの演奏をしています。その薄い響きが作るスケルトンのようなアンサンブルが今までにない響きをさらに生み出す、加えて、モダンオケのスピードとダイナミクスが必要な時は全面に押し出しています。いろいろな奏法のいいとこどりをしようとした演奏です。

日本の2020年

ベルリンフィル路線で頑張ってはいます。NHKも変ろうとしているんですが、ヨーロッパの大胆なアンサンブルや響きと比べると、まだ思い切りが甘い気がします。スタッカート気味に音楽を切ってスピード感を出してモダンさを出そうとしているんですが、アンサンブルの根本が古いままなんです。

日本の昭和

NHK交響楽団の昔の運命もあったんですが、指揮が朝比奈隆なもので、あまりにも遅く恰幅が良い演奏で、比較にはふさわしくないと思いました。演奏自体はいい演奏なんですよ。それで7番を、当時の名指揮者で演奏で挙げました。

今のNHKとアンサンブルの差はそれほどありません。ヨーロッパと日本を代表するオケの進歩の差が、ズルズルと後退している日本の経済や企業と同じだと言う気がします。今までのやり方でを変える苦労や、最適なメンバーへの入れ替えを拒否して「お文化」に胡坐をかいているからだと思うんです・・・自分のポジションで胡坐をかいて韓国や台湾、中国の企業の足元にも及ばなくなった日本の大企業と同じように見えます。

世界から取り残された日本は、音楽業界でも同じ

昔は、ベルリンやウィーンなんかの世界最高級のオケが毎シーズン、腐るほど東京だけではなく、大阪にも来てくれました。オペラのオケと歌手はもとより、合唱団まで引き連れての引っ越し公演もありました。そういう大所帯のオペラハウスまで総動員で呼べるほど日本の経済力はすさまじかったんです。

この当時、日本の経済は、いま日本から「ベルリンやフランクフルトのオケって進んでいて上手いなあ」と私たちが羨望の目で見ているようなものだったんでしょう。今の日本はNHK交響楽団と同じで、ソコソコのレベルにはあるが際立った新しさもなく、そんなものならどこにでもあると思われる国になっているんでしょう。

何? 差が分からない? 当たり前です!

オタク以外判別は不可能ってもんです・・・私もBTSのメンバーが誰が誰か分からないから大丈夫です!

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