意識高い系某雑誌にみる子供の育て方/いや、そういう育て方をしてどえらいことになっている子供を最近見たところなもので・・・
この特集を書いている方がどういう方かは存じ上げませんが、ちょっと凄すぎます。こういう特集があちらこちらにありますが、やはりこういうことを書くと歓ぶ方が多いんでしょうね。
「成績下がったらスマホ没収」に見える2つの問題 | ぐんぐん伸びる子は何が違うのか? | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
標題を並べていくと内容が大体わかります。「スマホと成績は別問題」「スマホ(の使い方)のルールは残すが成績を条件にしない」「親は勉強について一切口出ししない」「親は子どもの短所を指摘しない」「親は日常において、話を聞く側に徹し、余計な詮索や子どもの将来の不安を口にしない」だそうです。
いやあ・・・「子供の育て方」「成績を上げるには?」なんてのを読んで悩んでいる親にこんなの読ませるんですかね?野放しでもいいという自己肯定のカウンセリングなのか精神安定剤なのか?
この方が対象にしているお子さんは親が黙っていても「友達に負けたくない」と自分から中学受験塾に行きたいと言い始め、親が放っておいても甲陽を中位以上で合格してくる子供なだろうなと・・・
「うちの子は才能がない」と言う見る目のない親へ | ぐんぐん伸びる子は何が違うのか? | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
「子どもの才能を伸ばすとは真逆の“管理”と“監視”」「誰でも「固有の才能」を持っていると信じる」「子どもを観察し才能を見つける」「否定しない」らしいですね!
モーツァルトのようなお子さんをお持ちお方を対象にしたお話なんでしょう。音楽家である父親に才能を見出されたモーツァルトは、日常生活ではちょっとアレでしたが、その才能故に親も周囲も子供のアレな行いには目を瞑って育てられ、その天才は存分に花開くことになりました。
私も、テスト前に受験科目の学習すらまともにしない高校3年生なんかで「コイツはサボる、その結果分かり切っている将来も見ない才能を持っている」子供はかなり見てきましたが、モーツァルトのように放置しておいても平気な子供は神戸大学以上に進む子供だけです(重要な注:神戸大学はモーツァルト並ではない。)。学習方法を話し合い、目標と手段を共有化し、後は分からないところを教えれば、勝手に自己研鑽して有名大学に行ってくれます。
才能なんか、小学校高学年になれば、学習でも、楽器の演奏でも、何でも普通の子供より抜きんでているというのは誰の目にも明らかです。だから才能って言うんです。それがない子供は、管理して尻を叩いてやっと人並みの成果しか出せません。
放っておくと「公立中学生の親御さんが決定的に勘違いしているお子さんの学力/そしてその生徒が高校生になる」になり「「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査: 日本経済新聞 (nikkei.com)」のようになってアウトです。
こんなのばかり何十本もありますから、どうぞご覧ください。
「社会をよくする経済ニュース」というのは、学歴もヤル気もない子供を量産して、安い賃金で使い捨てられる若年労働者を育成して少しでも安く物やサービスを提供できる会社を経営しようという意識高い系へのニュースなのですね!
最近、某大学の付属校で底辺クラスの成績を取っている子供で、このような育てられ方をして、どえらいことになっているのを見たもので・・・ああいう親がこういうのを読んでいるんですかねぇ。