京都がバンコクになった日/20年前に日本人がタイに遊びに行った感覚で、外国人は日本に来ている
まあ、こんなもんでしょう
様子から見ると一番最初の寿司職人は自分で店を持ってる、あるいは店長なんじゃないでしょうか? 最後の大工は話半分です。計算するとこの大工はニューヨークの最低時給11ドルで働いている計算です。アメリカの大工の平均年収は賃金が急上昇する以前に1000万円を超えています。また、アメリカで大工は人手不足の職種です。賃金も1000万円から急上昇しいているはずです。まあ、金利が上がった今は建設業界はダメージを受けているそうですが・・。
要するに、ワーキングホリデーで行くアルバイトに近い仕事でも月80万円、少し成功したら数千万円の世界で、生活費は日本の倍と言うことです。しかも、アメリカという福祉も税金も日本より小さな政府を目指す国で、年金は日本よりはるかに充実している。この多くは株価に依存しており、アメリカは国が破綻しても株価が下げれない中央銀行の政策はここにあります。だから、アメリカ株を買うために世界中から金が集まり、さらに株価は上がったんです。
ということで、アメリカ人やオーストラリア人にしたら物価が数分の一で、文化的にも快適さの面でも自国とは遜色ないばかりか上位にある日本に豊かな外国人が遊びに来れるわけです。
これと同じ状況が100年前にパリであった
30年前、日本人が物価が数分の一のタイやフィリピンに行って遊んで帰ってくる、あるいは国民年金だけで日本では生活できない方がバンコクで若い奥さんをもらって優雅に生活するというのが流行りました。今のバンコクなどは、物価は日本に近いレベルになっており、もうそんなことは不可能です。逆に、今の日本はそれと同じことをアメリカ人やオーストラリア人にやられています。もちろん、中国人の小金持ちにもやられています「転落する日本人女性/30年前のフィリピンや韓国になっている」。
でも、当時日本人がタイやフィリピンに行くのには、安全面、衛生面、生活の快適という日常のすべてを犠牲にしなければいけませんでした。ところが、今の東京はそのすべてをニューヨークやシドニーより高いレベルで提供でき、物価は激安なのです。
これと同じ状況が100年前のパリにありました。エコール・ド・パリと呼ばれた1次大戦後の時代です。復興するヨーロッパでは資材不足からインフレになってフランス・フランの価値はドルや円に比べて大きく減価しました。だから、アメリカ人だけでなく日本からも多くの人間が押し掛けました。ヘミングウェイがこの時の体験を書いたのが「日がまた昇る」です。ガーシュウィンはこの光景を「パリのアメリカ人」という曲にまとめました。日本ではバロン薩摩が遊び惚け、パリに渡って藤田嗣治が大成功を収めました。
この当時、洗練された都会の文化を激安で楽しむために文化的な後進国のアメリカ、あるいは西洋文化に憧れた日本人が激安の都パリに殺到しました。当時、パリには数万人の日本人がいたと言われています。渡欧するのに船で数十日かかる時代にですよ「https://www.youtube.com/watch?v=Kml7isbwbRI。」。
飛行機で来れる現代では、コロナ前には3000万人もの外国人が押し寄せて京都や銀座は観光客まみれになって、日本人が行くのをためらう状況になりました。当時より日本はさらにさらに安くなっている。もう日本人は銀座や京都には近寄れなくなります。更に、こんなものまでインバウンドの影響だという話まであります。物価も安いということは女性も安いということです。30年前に日本男性がバンコクやマニラでしていたことをされているわけです「「梅毒」の感染者が急増 過去最多のペース 症状は? | NHK | 医療」。
どうせ非正規なら、海外で一発勝負するのもありかも
だって、この経済状況下で高校時代に「高2生3割が勉強時間ゼロ 希望進路で差、文科省調査: 日本経済新聞 (nikkei.com)」のようなことをして高卒になったり、Fランク大学に行ったり専門学校で資格も取れなかったら非正規やそれに準じる雇用の可能性が高いわけです。だって非正規が20歳代で4割で使い捨てでしょ? 男性はその後正規が増えますが、いい条件の就職が新卒主義の日本で低学歴で低キャリアにあることはない。女性に至っては、出産などしたら、親子ともども貧困一直線というグラフが下にあります。
だったらアメリカやオーストラリアに渡って一発勝負してダメだったら日本で非正規からでも勝負すればいいでしょ。どうせ新卒で条件のいい就職なんてないわけですから。
上手く行けば、寿司屋の店長のような成功があるかも知れない。毎月2000ドル貯めたって30年経てば70万ドルや80万ドルになる。日本円で1億円です。これにアメリカの年金が月数十万円乗っかってきます。日本のサービス業で使い捨てられる必要がどこにある。外国で夢破れて日本に返ってきても、日本で働き続けても、中年になったときの状況はさほど変わるように思えません。
この状況下で、最近は寿司職人などの外国への転職支援サイトが活況です「Washokujob | 海外和食・寿司の就職・転職支援、Washokujob,和食のジョブ」。まあ、以前に書いたとおりになっているわけです「私が勉強嫌いで成績も悪かったら/ヨーロッパ編」「偏差値60ない高校生は、アメリカでトラックドライバーになれ!」。
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世界大戦もしていない日本が、世界大戦後のヨーロッパ並みとは?
失われた20年の結果ですな。この20年間で9年も首相をした方を見送る公式行事が今日あります。モリカケや統一教会や国葬の決め方なんかより、もっと大切なことを忘れる国民だからこんな国になったんですかね?
私この方の普段のお話しには全く賛同できませんが、この表題だけは全面的に賛同します。この記事の内容も??です。「安倍時代が残した最大の負の遺産は「国力が衰微しているという事実が隠蔽されている」こと|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)」