日本は終わっている 私が若ければ外国で働ける学歴や技能を身に着けます/実質賃金7カ月連続減10月2.6%減、/消費者物価指数3.6%上昇/50年ぶりの円安
10月の経済状況
実質賃金7カ月連続減 10月2.6%減、7年4カ月ぶり下落幅: 日本経済新聞 (nikkei.com)
10月の消費者物価指数3.6%上昇 上昇率は40年8か月ぶりの水準 | NHK | 物価高騰
円の実力、70年代に逆戻り その理由と影響を探る: 日本経済新聞 (nikkei.com)・・これだけは2月の記事で、当時のレートは1ドル115円~120円程度でした。今や60年代の発展途上国レベルに戻っています。
この状況で下のような動画のようなことを言っている方が多いです。
ちなみに、消費者物価指数上昇3.6%のうち、コアコアと言われるエネルギーと食品を除いた上昇率は2.5%です。資源や肥料の高騰だけではなく、円安で輸入物価の上昇という側面も大きい。2.6%の実質賃金分の低下とこのコアコアインフレはイコールです。だから賃金は全く上がらず円安原因にしたインフレが進行したということです。因みに、為替の下落は、日米の金利差だけでなく、日本の貿易赤字が慢性化している影響が大きいと言われています。円安になったところで、もう日本から売れるものがないんですよ。
この貿易赤字は、ロシアの引き起こした原油・穀物高のせいだけではなく、2010年ころから慢性的な傾向です。慢性的な貿易赤字の原因は電子機器の輸出が減少しているからです。この当時、特に民主党政権下の極端な円高もあって、パナソニックからソニーまで全部ダメになり、工場は下請けとともに中国なんかに流出したからですよね。主要産業を失った後でいくら円安にしても、もう売るものがないんですよ。もちろん、デジタル化に遅れたせいでもありますが。これと同じことが、たった一つ残っている主要産業の自動車のEV化で、今まさに進行しようとしている。
貿易赤字で資金流出が止まらない国で没落しない国はない。海外法人などで儲けて経常収支が黒字でも、海外で儲けた金は海外で再投資されるだけなので我々の懐には入ってこない。中国がそのよい例です。中国人は日本の投資で豊かになったが、我々は日本企業が我々から儲けた金で投資した中国に価格競争に負けて貧しくなった。財政政策もありますが、物を国内から売って外国から国内に支払ってもらわない限り国は富まない。国力の低下が円安の大きな原因です。「日本人は今の貿易赤字がいかに深刻かを知らない | 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)」
都合のいいデータばかり出すな!
そんな中でも円安で企業収益が増えてGDPも激増して、失業率も低いからいいだろうっていうのが、こういう方々の理屈です。そのうち、もうけた企業が給料を増やす、あるいは失業率が低いから従業員の奪い合いになって賃金を企業が上げるらしいです。
そんな馬鹿な現象はこの20年間微塵もなかったことはみんな知っている。企業が儲けても、主要産業が壊滅して賃金が下がった日本には投資せずに、成長期待がある外国投資するだけで国内には金が落ちないし給料も上がらない。
円安が極端に進んだこの10月で実質賃金が7か月減少している結果からもよく分かります。企業は過去最高増益で儲けているんですよ。このような経済学者の理屈なら、給料が上がり正社員も激増していいはずです。「国の税収が過去最高、21年度は67兆円程度 法人税伸びる: 日本経済新聞 (nikkei.com)」
ライフ・円安ショック!
私、最近ショックを受けたのが、ライフというスーパーマーケットの宅配で地中海マルタ産の本マグロの取り扱いがなくなったことです。というのは、私が旅行していた時に泊まったマルタのマルサックスロックの宿の主人が、私と入れ替わりに「日本のスーパーの社員が、マグロの買い付けに来週から長期で泊まる。」と言っていたからです。その後にライフはマルタのマグロの取り扱いを始めました。ライフのマルタのマグロには特別な思い入れがあるんですよ。
私が思うに、中国なんかに買い負けて、もう日本では質の良いマグロが庶民の口に入ることはないんだろうと。日本は明らかに貧しくなって、韓国や台湾に追い抜かれ、中国にも追い抜かれ、開発途上国に落ちて行っている。昨日食えたものが今日食えなくなっている。こういう状況、分かってるんですかね、こういう評論家。
スーパーマーケットに行って買い物をして「高くなったな・・・もうこれ買われへんわ」と情けない思いをしたり、回転ずしに行ってネタがものすごく貧相になっていたりして、「円安ヤバいわ・・」と実感したことがないから、都合のいいデータばかりかき集めて、都合のいいことばかり言ってるんですよ。
ショックマシマシのJTB
最近JTBのツアーのサイトを見てみると、ヨーロッパの海外ツアーは50万円以下ではありません。コロナ前だったら、20~30万円で「パリ6日」とかいうのあったでしょう? もうないんですよ。
海外旅行と言えば、庶民は新婚旅行でハワイに一回行くだけ、人生で海外旅行は1回だけの昭和に戻ってるんです。1990年代なんか、現地採用の腰掛OLがボーナスもらったらパリやミラノなんか行ってたでしょ?もう無理なんすよ。逆に、アメリカ人や中国人がそんな状態で日本に来れる。これを落ちぶれたと言わず、何と言う。こんな状況で「円安の何がわるい」って言ってるヤツって、どうなってるんですかね?
私、これが一番頭に来ているんです。もうね、中国に頼んでこんなクソ政策を続けてきた霞が関にミサイルを撃ち込んでほしいくらいです。
もう日本はアキマへんわ
昭和のころは韓国人が、平成ではフィリピン人が、そして平成の後半では中国人やベトナム人が日本で出稼をしていましたが、今後は日本人がアメリカやオーストラリアに出稼ぎに行かなければならなくなるでしょう。
「実習生」を当てにしている地方の工場や農家は早晩潰れます。賃金の安い日本に彼らはもう来てくれないからです。我々はマグロだけではなく、野菜も果物も食えなくなります。
まだ下の動画の女性は専門技術を生かして海外で働いていて素晴らしいですが、中には儲けの大きい海外で売春する女性が増えているらしいです「罵声に低賃金…日本人女性が海外出稼ぎ売春「悲惨すぎる現実」 | FRIDAYデジタル (kodansha.co.jp)」。本当に、30年前の東南アジアの国のレベルまで落ちかけているんです。
マグロどころか野菜も食えなくなります
その前に、資源高と円安のせいで肥料の値段が倍以上に上がることが農協から農家に通達されています。農家の平均年齢は70歳です。これを機に廃業する農家が激増すると言われています。
そして、企業化に成功してこの荒波を乗り切れる大規模農家には「日本人には安くでしか売れないなら、海外で売れ。」というようなことを政府は言っているんです。食料自給率の低い日本で。「輸出に向けた生産をする:農林水産省 (maff.go.jp)」もうね、本当にミサイルぶち込んでほしいです。
ということで、私が若ければ外国に出ることも選択肢に入れます。
私が若いころ、英会話をモノにしようと思えばベルリッツなんかに通って何百万円もかかりました。ものすごくハードルが高かった。けれど、今やオンライン英会話の普及で20万円もあれば日常会話やビジネス会話程度なら不自由なく話せるようになります。ただし、英検準1級程度の基礎学力があっての話ですが。
だから、外国に出て働くハードルは低くなっています。一方で、移民流入の警戒からビザは取りにくくなっているとも言います。でも、私なら海外で働くことも視野に入れて行動します。
なぜなら、ただ一つ言えることは、「日本は終わっている。」ということだからです。