この時期の受験生の心得/これからの勉強/学部選択

主要科目で学力はもう伸びません/副教科の暗記物

センター入試まであと1ヵ月、二次も2カ月、私立も1カ月半ほどです。この残された時間で「総合的に学力を上げて」などもう無理です。学力が上がる可能性があるのは、理系であればセンター用の社会や現国の選択肢のテクニック。前者は暗記物ですから、理系で学習不足であれば1カ月もあればなんとかなる。ただし、これは中学程度の基礎学力はフルにあって高校でも定期テスト前は「選択科目だから」と少々真面目に学習していたことが条件です。もちろん、中学の学習も不足している生徒が共通テストなど受けても、そもそも数学や英語の主要科目でロクなことにならないですが・・。

後者は関関同立楽勝くらいの論理把握力がないと、段落構成や文章構成の把握ができないから、今からでだけでなく、残り1年あっても難しいと思います。けれど能力があって「そうか!」と国語学習の考え方を「読書・感想」から「論理的な把握」「矛盾のない構成」に気づけば1週間で劇的に変化します。要するに現国の学力は、古文のように単語力や文法などの基礎学力を積み上げていくものではなく、国語という学習の本質に気づくか気づかないかが分かれ目なのです「国語の学習の基本 読書とは違う」。問題は、学校や塾でこの点をキチンと説明して授業をしてくれるところが極めて少ない点です。だから、誰しも改善の余地があるのです。

文系であれば、共通テストには社会の副教科の方と生物などの理科の暗記物です。これも理系の社会と同じ条件です。間違えて物理や化学を取っているならアウトです。そもそも文系で物理はもちろん化学を取ろうなど、その時点で自分と学習への理解力がないから国立大学など無理です(東大や京大レベルの神童は除く)。

私立文系であれば社会/理系はもう無理

文系の私立であれば、社会です。関関同立のボーダーでは、今の段階で社会が完成している生徒は少ない。これからの「必死さ」が命運を分けます。問題のレベルも高くなく、マークシートの問題ですので、1ヵ月の暗記で結構大きな差が出ます。

ただ、今から英語や古文はもう無理です。この2教科でボーダーにない生徒はあきらめた方がいいと思います。現国は上に書いた通り「そうか!」が分かれば劇的に改善しますが、そもそも関関同立以下の私立のレベルでは「そうか!」までたどり着かない場合が多いです。関関同立ではボーダーより上の生徒では「そうか!」に辿り着く可能性があるので、社会に余裕があれば挑戦しても良いかと思います。

私が言えるのは、ボーダー付近で英国社300点満点で10点の差で明暗が出るのなら、社会を今から頑張れということだけです。ボーダーにない生徒では社会を今からいくら頑張ってももう無理です。

理系ではもう無理です。数学や物理、化学の得点を今から劇的に上げようなんて根性でいることが、そもそも無理です。もちろん、化学の有機や無機の暗記分野だけならなんとかなりますが、全般的になんて考えているそんな根性の人間が今から数学なんかを学習して成績を上げれるんなら、みんな有名大学に合格するわい! そんなことは私立理系であっても少なくとも1年前にしておくことです。

この時期、早稲田と慶應を除いて大学別対策などない!

国立組は共通テスト対策に1月まで必死です。

私立組では関関同立以下なら対策など無意味! 偏差値別に問題の難易度があるだけで、関学はこの傾向でダメだが関大はOKなどない。関学が通れば関大も通るし、多くは同志社も通る。そもそもこのレベルの生徒には難問など解けないので出題もされない。どの大学もそれなりの頻出題しか出ない。だから、特別な対策、「これしないと受からない。」などない。過去問でもして、数学などなら「この範囲が毎年出題されるから、チャートで復習しておこう」、日本史などなら「近代は詳細、それ以前は年代をまたいだ歴史の流れ的・・」と傾向を見て、問題集の「美術史」などの時代横断的な問題を解けば十分。英語などでは特に対策はない。

ただ、早稲田や慶応は問題が難しいのでそれなりの学習が必要です。数学などの問題では明らかに癖がある。だから、過去問から頻出分野の難問対策などは秋口からしておきべきです。

私立の願書の出し方

国立大学では共通テストの結果を見てからになります。まあ、私たちには「この辺やな・・」とはパッと見た時点で1年生の段階で分かりますがね。でも、中には「教師の無責任な一言で失敗した優等生の大学受験」というようなロクでもないのがいるので気を付けて下さい。

私立では、ベネッセなど模試でC判定が出ている所なら4つくらい受ければどこかに引っかかります。D判定では難しいが、可能性はなくはない。D判定=希望でダメなら諦められる受かればラッキー、C判定=現実=3~4学部は本命で多く受けるのは普通だと思います。ただ関関同立の場合、このDとCの差は紙一重なのであまり気にする必要はない。実際、入試でもCとDの差は300点満点で10点も差がない場合もある。だから、CとDが並んでいる場合は行きたい大学を中心に受ければいいと思います。今はワンランク違うと言われている同志社と関学では、世間的評価は差がないんですから、同志社がDと関学がCだったとしても大きな差はありません。偏差値2.5以下、300点満点で10点も差がないんです。浪人が絶対に嫌ならB判定の産近甲龍を一つ加えて下さい。

全部DあるいはDとEの場合は、C中心の大学に下げるべきです。明らかにCとDのボーダーにはないからです。D判定の大学は難しい。B判定の大学も滑り止めに必ず加えること。

B判定を本命にするのはもったいないです。B判定は滑り止めにして、もうワンランク上のC判定を本命にすべきです。ここでよくあるのは「私の行きたい学部はC判定にはなく、B判定にある。」というやつです。でも、文系なら学部選択など無意味。どうせ大したことは大学では学びません。それに、就職段階になれば現実が目の前に降りてきて「この業種で・・」より「なるべくいい会社に」にがまず判断の基準になります。ただ、関関同立の場合B判定でもったいないと言っても、関西ではもう選択肢はないからしかたないですし、東京に行ってまで価値のある早稲田と慶應は明らかにツーランク以上違うので無理です。

学部選択

文系大学の就職試験で「経営学部なら、企業の専門知識があるからOK、法学部は・・うちは法務関係の人員が足りているから。」なんて企業あると思いますか? ありません! 大学は口八丁で「専門性」なんて言って受験生を集めますが、卒業した大人は「文系の大学なんて大したことは学ばないから何学部でもいい。」と判断しているんです。文系で学部選択なんて言うくらいなら、少しでもいい大学に何学部でもいいから行って、オンライン英会話でもして「日常会話、ビジネス会話くらいなら不自由ないです。」とするか資格系の同好会にでも入って簿記でも取った方がいい。

企業が選ぶのは大学名の看板です。学部など関係ない。この状況を反映して、同じ大学なら文系の学部間で偏差値の差など今はほとんどありません。昔は実学から遠い文学部や社会学部は不利だと言われてきましたが、今はそれもありません。上に書いた願書の出し方をもとに、なるべく上位の大学の看板を取れるようにして下さい。

理系なら学部や学科は関係あります。少なくとも文系よりは専門教育はしっかりとしている。でもソフトエンジニアなどを除いて、理系なら専門職として企業が認めるのは修士卒の院生です。理由は文系と同じく「大学の学部教育程度では役に立たない。」からです。それに、もし大学に入って「自分がやりたいことは違う。」と気づいたら、大学院で違う分野を選択できる幅もあります。だからそれほど気に病む必要はなく、受験日程を重視して選ぶべきです。ただし、物理主体の機械や電気から「バイオ系の院に!」はムリです。逆もムリです。そこまでの汎用性はありません。物理・化学・生物中心の学科選択程度は決めておいてください。

この嫌味な解説を読んで「オレは違う!」と思っている皆さんへ!/そう思っている親御様へ

この嫌味な解説を読んで「オレは違う!」と言っている高校3年生!「ウチの子だけは違う」と言う親御様! 今までの経験上、間違いなく受験に失敗します。

そこで浪人しても無意味です。そもそもそんな根性しかないから、浪人してもテキトーなことをして1年先に同じことが起こるだけです。関関同立にかすらない生徒では浪人してもロクなことにはならない。素直に相応の大学に進んだ方が賢いです。

そもそも、ここに書いたことは嫌味ではなく現実です。嫌味と感じる時点で、高望みに気づいていないのです。

理系の学部選択/能無し塾経営者の独り言

私が言えるのは、バイオやITなどの華々しい分野は、日本はもう世界で競争力がないということだけです。日本の将来がかろうじてあるのは素材分野だけかもしれません。けれど、その素材分野でさえ中国の強烈な追い上げに合っています。太陽光発電では完敗して、EVカーのバッテリーなど、もう日本に勝ち目はないです。繊維などの分野もどうなるか分かったもんでもない。高給で日本の技術者を引き抜いて中国企業やサムスンやテスラのようなことをやれば数年で追いつかれる。あとは日本企業では不可能な額の投資で一気に追い抜かれます。でも、まだ日本が世界に通用する数少ない分野です。

そこで残るのはドメイスティックな産業である食品です。食の嗜好が関係する内向きの産業の食品では、電器機器やコンピューター、半導体とは違ってグローバル企業に淘汰されにくい。国ごと、地域ごと、文化圏ごとに大手食品メーカーがあります。日本でも家電メーカーやパソコンメーカーのように大リストラや中国企業に身売りをした食品大手企業はありません。塾の生徒の父親を見ていても、この食品分野が一番安定している気がします。それに、冷凍技術などの技術開発も設備も必要ですから新規参入も難しく、大手の寡占状態にあって利益も出やすい。死に物狂いで働けという業界でもないようです。

私なら子供に特段の希望がなければ、素材や食品の「化学系」を選ばせます。

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芦屋で500人以上の個別指導の実績を持つベテラン講師が、定額で、毎日何時間でも指導します。来塾時間も帰宅時間も制限はありません。クラブなどと両立してなるべく多くの時間を学習して下さい。