偏差値30から有名大学に!のカラクリ/青汁王子に学ぶ
視聴者をバカにしているyoutuber
有名ユーチューバーの青汁王子の脱税逮捕からの復活で、「お金が無くなって、焼き鳥屋でアルバイトしていたら、大富豪に出会って復活!」という作戦で行こうと相談を受けた有名編集者の箕輪厚介氏は「いくら何でも、そんな雑なストーリーは無理やろ~」と思っていたらしいです。
でも、青汁王子は見事にyoutubeでバズって100万人フォロワーを突破しましたす。さすがに人気youtuberです。自分のフォロワーのレベルや志向を的確に把握している。少しレベルが上の本の読者層を相手にしている箕輪さんは、青汁王子をフォローする人間のレベルを把握できていなかったわけです。
ホリエモンも、ビジネス系の動画でもこんなのが受けるほどレベルが下がっている状況を理解できないようです。
親をバカにしている学習塾
青汁王子のシナリオは塾の宣伝の「基礎学力も無くって、やる気も無くって偏差値30付近をうろうろしていたら、いい塾に出会って偏差値70!」とほとんど同じです。
これは塾の経営レベルがバカなのではなく、塾の経営陣が「今どきのバカな子の親はこの程度。」と青汁王子同様に冷静に判断しているということです。
ところが、青汁王子は動画で楽しませたらお仕事終了ですが、塾ではこういう人間に努力することを躾け、理解を伴う学習を教え、成績が上がるように指導し、その親御さんにも子供の状況と成績を上げる苦労を理解してもらわないといけません。そんなことはムリゲーなのです。
だから、多くの塾では表向き「偏差値30から有名大学に!」と宣伝しながら、成績なんか上がらないのは分かっているので、「何ですか?成績が上がらない? そうしたらこの追加授業もあの講習も受けないとだめですね!」と他の塾に移るまでに少しでも金を搾り取ろうとするわけです。基礎学力もやる気もない子供の成績など上がるわけもないことは塾側が一番知っているんです。
と失礼を言い散らかして、行ってらっしゃい
当塾では青汁王子のシナリオは使いません。今のヤル気では無理なものは無理、そこを望むのならこのくらいの努力が必要と言います。ご理解いただけない場合、入塾していただいてもお互い不幸になるだけですから。だから「バカと無知/名著から考える塾経営/だから私の塾はダメなんです」ということです。
子供と親を下に見て、「偏差値30から有名大学に」など宣伝する塾や予備校に行って成績など上がるわけはない。見下されてバカにされて、金をむしり取られるだけです。ほとんどオレオレ詐欺と同レベルです。