「褒めて育てる」の成功例と因果関係／それは子供によります／科学的子育て「『学力』の経済学」というベストセラー

バカな因果関係

優秀で褒めていればすむ子供を例に出して「褒めて国立大学に合格しました。」「勉強は嫌いならいいから、好きなことをほめて育てて一流のアスリート・音楽家になりました。」って・・・いや、それは子供が才能があるか、努力できるかで、大人はその子供を応援していればよかったからでしょ？　褒めてればいいか、叱らないとにっちもさっちもいかないかなんて子供によるんです。どうしてそんなアホほど簡単なことも分からないんでしょう？

「公立中学の通知簿３に褒めて育てるなんて、何考えてるんや？　そんな親は愛情で目が曇って現状を全く見ておらん！」と書いている私でさえ、神戸大学以上の国立大学に進む生徒なんて塾で文句を言ったことはないですよ。

この因果関係を逆にとって「褒めて育てれば成功する」って、親に負担がない、親にうれしいことを言って客集めをして金を巻き上げようと考えているビジネスに引っかかってしまう親御さん。褒めておだてられて、失敗するのはまずは親御様ですな！

そもそも、褒めて育てるなんて言ってる時点で終わっている

だって、デキる子供など、放置しておけば勝手に自分で成功を掴み取ってきますよ。親が褒めるとか、叱るとか悩んで子育てする必要などないんです。

そんなことを悩まないといけない時点で、褒めるときは褒めて叱るときは叱らないと、ロクでもないことになるのは目に見えている。周囲の誰にでも目に見えています。分かっていないのは親御様だけなんです。

詐欺ってそういうものでしょ？　他人事なら騙されているのは丸分かりでも、「ウチの子が、ウチの子がぁ～」って言っているとアホみたいなオレオレ詐欺に引っかかる。

我慢も辛抱もなく、勉強もせずに漢字も計算問題も間違えてテストで60点取ってくる子供に、「褒めて育てる」と言っている親を見て、「アホや・・・」と思わない他人はいない。

褒めて育てるの限界から生まれた科学的子育て

この褒めて育てる詐欺がさすがにダメだと最近では分かってきた親御様も多く、今度は科学的子育ててに走っているようです。「『学力』の経済学」がベストセラーになっているらしいです。

まあ、簡単に言うなら、バカな子に「将来のため」なんて言っても馬の耳に念仏、だったら「テストでエエ点取ったら小遣いやるでぇ」という馬の鼻先にニンジンをぶら下げて、デキたら褒める作戦だそうです・・・親ってとことんバカにされているんですなぁ・・。

こんなもんで勉強するんやったら、だれも苦労するかい。非正規を目指して貧困になるのが分かり切っていながら、今を努力することを避ける子供など、成功の対価の物欲がモチベーションなどならん。アイツらは、努力して何かを掴み取るより、ただただ今この瞬間をだらしなく安楽に過ごしたいんです。褒められるなどは、まったくもって役にも立たない。

そんなものがモチベーションになるんだったら、「勉強せえへんと、非正規になって、彼女もでけへんでぇ。好きなもんも買われへん。コンビニ飯も高いから買われへん。毎日カップラーメンや。」、でも「頑張ったら成功して、彼女もカネも欲しいものも手に入るんや。」と知れば、自分から頑張りますよ。

親が褒めないでも、「頑張ったら偏差値が上がった！」と知れば、「このくらい頑張れば、こうなるんだ。」と成功体験を知って、自分から頑張りだします「成功のカギは「しつこさ」／しつこくなれる資質／80％の子供にはない」。

それが分からないから、将来の野望はおろか物欲さえも持たずに、ただただ今の怠惰に身を委ねて、褒めてもおだててもピクリとも動かない。だから塾も困っているんですよ。

情報化社会で自分に心地よい情報だけを選択する親御様

こんな簡単明瞭なことも分かっていない親御様が激増してきている昨今、老人はオレオレ詐欺、中年には褒めて育てる詐欺、若者には働き方改革詐欺が蔓延しています。

目標を設定して、達成したら褒めて、ヤル気の最初の一歩を踏み出せる子供など、そんなことを親が考えなくても自分で目標を設定して自分で達成感を味わい、自分で道を切り開いていきます。逆にそんなことがない80％以上の人間では、周りがいくらお膳立てしても動かない。物欲で煽ろうとも、承認欲でおだてようとも、目の前の怠惰が優先です。

「のどが渇いていない馬に水を飲ませることはできない」のです。たとえ、「このままでは熱中症にかかって死ぬから、今水を飲め。」と言っても、惰眠を貪る子供を歩かせて水場には連れていけない。

自分の子供を長年見て、他人の子供と比べて、なおかつ主権的な愛情で目が曇って訳が分からないことになっている親など、情報化社会などクソの役にも立たない。自分に心地よいフェイクを取捨選択するだけです。