モーツアルトで好きな音楽/The Prussinan Quartets
モーツァルト晩年の音楽
モーツァルトは30歳半ばで、ハプスブルグ帝国の首都ウィーンでは時代遅れになり、プラハやリンツなどにドサ回りをすることになりました。それにもめげずに自分の音楽スタイルを突き詰めて旧来の古典音楽の頂点となる30番台後半からの交響曲などを作り上げましたが、その優れた音楽で名声を取り戻すことはできませんでした。
それ以後、モーツァルトは脂が抜けたかのような簡素な構成で表現も穏やかな音楽を作り出します。有名なものがピアノ協奏曲27番やクラリネット協奏曲です。
でも、この時期に作曲された弦楽四重奏曲、プロシャ王セットはあまり聞かれることはありません。やはり室内楽というと地味で、穏やかな表現が地味さに一層拍車をかけているからなのかもしれません。
でも私が一番好きなモーツァルトの室内楽曲は、最後に書かれた3曲のプロシャ王セットです。
お薦めのCD
古楽器の演奏です。簡素な音楽がより簡素に聞こえて趣があります。
私、このクイケンていう人、めっちゃ高く評価しています。ハイドンの交響曲のセットも持っています。これも素晴らしいです。