あなたは理系に行けますか?/文系でも国立大学に進めますか?

数学の選択は慎重に

最近は就職が良いとか、転職に強いとかで理系を推す親が多いです。特に文系のお父さんが自分の苦労から、安易に子供に理系を進めたりします。でも、こういうお父さんでは自分は学力を上げるまで真剣に数学に向かい合ったことがないことも多く、理系の上位大学に進むにはどれだけ数学に努力を注ぎ込まなければいけないか分かってらっしゃらずに安易に理系を推す方も多いです。

全般的に成績が良い場合はまだしも、数学が不得意科目でも安易に「国立大学!」という親もが多いです。

でもね、理系はもちろん、文系でも国立大学の二次試験では社会などは科目になく英数国の3教科なんです。進学校でも数学が上位ではなく不得意なら、文系でも国立大学は諦めて、なるべく上位の私立文系に絞った方がいい。

なぜなら、高校レベルの数学には明らかに適性があって、数学が不得意な子供がいくら頑張ってもモノにできる可能性は低いからです。だから「頑張ればなんとかなる!」などと考えて数学に無駄な努力をしても、結局は数学もものにならず、その努力を英語などに向けていれば届いた文系の大学にも届かず不本意な大学の文系に進まざるを得ないことが多い。

数学が得意でもない子供に理系を親が推す場合は論外ですが、逆に親が「この子の数学では理系は無理だ。」と分かっていても、最近のITやAI流行で子供の意向によって理系に進む場合もあります。本人の意向ですから止めるのは難しいですが、この場合も同様に大きな禍根を残すことになります。自分の学力を客観的に判断できず安易な流行に乗るほど浅はかな子供なんですから、その浅はかさも学習に発揮されます。特に思考力が必要な数学など無理です。だから、親は全力で止めに入るべきなんですが・・・この場合が難しい。

「いざとなれば数学を諦めて文転すればいい。」と考える親や子供は浅はかです。文系の生徒は数学を学習していた時間に英語や古文を学習してきたわけですし、学校のコースも変えられるはずもなく今後も数学や理科をお義理でも学習し続けなければいけない。

だから、理系に進んでよいのか簡単に判断できる基準を書きます。まず間違いないと思います。

中学の数学で分からないところがないこと

中学の数学ごときで分からないところがある、学校や塾の問題集の発展問題をできないのはともかく解説を読んでも分からずにテストで解けない・・・と言うレベル、私立では学校ごとにレベルがバラバラですので一概には言えませんが、公立中学では数学の通知簿が4だったら、他教科が良くて上位校に進学していたとしても私立文系です。

特に、理系では通知簿5でも上半分以上の5でないと、中学の時点で数学への適性はないので無理です。断言します。高校の数学をモノにして上位の成績を取って上位の理系大学に進むことは不可能です。公立中学で数学の通知簿5下半分では、この下のパラグラフの問題は解けないはずです。

中学の数学など、数学が得意な子供にとっては楽勝モノです。だから、進学校では中学3年分の数学の授業を中2の二学期に終了させられるのです。「そんなことはない!」と考える方もおられるでしょうが、そういう方は努力して数学は何とかなりましたか?そもそも、理系で有名大学に進む子供の数学の水準が分かっていないのです。だから、自分の考えの範疇で判断しない方が良いと思います。

それでも、「理系の方が転職も有利。」と理系を推すお父さんもおられるでしょう。特にIT関係ではそうです。でも理系って言ったって、どこの大学でも就職が良いわけではありません。少なくとも、関西圏であれば神戸大あたりに行っておかなければそれ相応の就職はないわけです。下位大学の理系からソコソコの就職をして、それから転職で良い条件で大企業に何て可能性は低いわけです。そうしたら、文系で少しでもいい大学に進んで、文系なりの資格でも取る方がいいんじゃないでしょうか。

高1の後半の文理選択時にこの問題をできない生徒は私立文系

この問題には高校の数学の全範囲の応用問題に必要な解法が凝縮されているからです。式や題意に応じで自分で条件を設定して解法の場合分けをして解答を進めるという、「解法丸暗記」では解けない高校の数学の応用問題と、高校生活で最初に向き合うのがこの問題です。だから理系への試金石なんです。

これができないと、関数関係の図形や微分積分以外の数列でもベクトルでも、それ以後の数学の応用問題はどの分野でも出来ません。文理選択は高校1年生の後半で学校に提出することが多いですが、公立校でも高校1年生の前半で学習するこの問題をその選択時点で理解できていないとすれば、数学が入試科目にある理系はもちろん、国立文系も無理です。

そもそもこの問題が高校1年生の2学期に出来ていないようでは進研模試の数学では偏差値が50台、良くても60代前半のはずです。その時点で数学の選択はないです。

なぜこんな嫌な事をわざわざ言うのか?

大雑把なことを書きます。でも本質は間違っていません。

数学は一番得点差が開く科目だからです。共通テスト900点、二次900点の半々の配分だとすると、300点満点の数学の2次で、神戸大学程度の標準的な入試問題なら、数学が得意な生徒は8割近く取ります。一方で苦手な生徒は5問中2問、100点も解けません。数学の2次や私立入試では900点満点で150点という大差が平気でつきます。

共通テストと合わせると、1800点満点で、200点の大差が数学でつきます。分かりやすく5教科500点満点なら数学だけで60点近い差がつきます。私立なら3教科300点満点で50点の大差がつきます。他教科の英語などでは、得意不得意があっても、ボーダーラインにいる生徒ではこの差はつきません。

国立なら理系文系関係なく、私立の理系に進む生徒でも、数学は「絶対」です。理系なら勉強の7割を数学に当てていいと思います。文系でも5割方数学の学習に時間を当てる必要があります。それが出来ない生徒は、全員私立文系です。理系も国立も狙えません。

私がこういう「嫌なこと」をわざわざ書くのは、学校の教師や塾の講師の「そういう将来設計なら、○○学部だよね。」という当たり障りのないクズのようなアドバイスがあまりにも多いからです。それに、失礼かもしれませんが、上位の理系に行くにはどういう学力が必要なのか理解しておられない親御様の「今は理系のほうが就職が良いんだって。」という安直なアドバイスも含めて、真剣に向き合っていない大人や実情を分かっていない大人の思いつきで子供の将来を台無しにして欲しくないからです。

ところが、大学と大学院が奇襲にでた!

今や産近甲龍も含めて、それ以下の大学では数Ⅲは入試科目にはありません。理系でもこのクラスでは数Ⅲまで学習できないからです。おまけに理科も1教科受験です。数Ⅲの微分も積分も極限も出来ない子供がこれ以下の大学では理系に来ます。物理を取っている生徒では化学なんてまるで分かりません。そんな生徒相手に大学でまともな授業はできるのか?

加えて、大学院が定員を大きくし過ぎて、神戸大学あたりになると自分の大学の院には進まずに上位大学の京都や東京大学の院に進みます。神戸大学の大学院では、高校でサイン・コサインの微積もぜきない子供が理系の研究室に来るわけです。まともに研究できると思います?そういう院生が「神戸大学の院卒です!」で就職するわけです。学歴ロンダリングを企業はどう対処しているんだろう?

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芦屋で500人以上、個別指導20年のベテラン講師が、毎日・全教科、中学生と高校生を指導します。御影高校・神戸高校、関西学院・同志社・神戸大学・大阪大学を目指す特進個別塾です。